「嘘も百回つけば真実になる」という「プロパガンダ」の恐ろしさ

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ゲッベルス

1.嘘も百回つけば真実になる

皆さんは、「嘘も百回つけば真実になる」ということわざを聞いたことがありませんか?

「一人(いちにん)虚(きょ)を伝うれば、万人実(じつ)を伝う」ということわざもあります。これは、「一人が嘘を言いふらすと、これを聞いた大勢の人が事実として言いふらす」という意味です。

私は、長年にわたって行われている「中国や韓国による反日思想教育・反日プロパガンダ」や、最近の韓国大統領の発言、いわゆる「従軍慰安婦問題」や「元徴用工判決」、「レーダー照射事件に関する韓国の反論」を見るにつけて、このことわざが真実味を帯びて感じられます。

「日中戦争による中国側犠牲者数」についての「中国側発表」がどんどん増加していることについて、面白い資料がありましたのでご紹介します。

1946年「中華民国国防部」132万8,501人(「国民革命軍」の軍人の死者数)

1947年「中華民国行政院賠償委員会」439万7,504人(中国国民党支配地域の民間人の死者数)

1947年「中華民国行政院賠償委員会」1,278万4,974人(「国民革命軍」の軍人の死傷者数が365万405人、中国国民党支配地域の民間人の死傷者数が913万4,569人)

1995年「江沢民発表」3,500万人(江沢民は、「不完全な統計」によると日本の侵略による死傷者数は3,500万人であると主張)

このように、中国側が言及する「死者数」「死傷者数」は増加しており、「当時の中国人口よりも犠牲者数が増えるのではないか?」と揶揄する評論家もいるほどです。

2.「エイプリルフール」にまつわるブラックジョーク

「中国が平気で嘘をつく」ことは今や周知の事実だと思いますが、「エイプリルフール」にまつわる面白いブラックジョークがあります。

中国の新華社2016年4月1日に「エイプリルフール」について、中国の特色ある文化や社会主義の核心的価値に合わない。便乗して参加せず『嘘をつかない、嘘を伝え広げない、嘘に惑わされないように新浪微博で呼びかけました。

これに対して中国のインターネットユーザーは、「国営メディアは毎日が嘘情報」「中国人民は67年間も嘘をつかれ続けてきた」「西洋諸国にとって、エイプリルフールは4月1日が過ぎれば終わりだが、中国では年中エイプリルフールだからな」「冗談も言えないような民族は悲しいものだよ」とブラックジョークとして皮肉りました。

イギリスのガーディアンやアメリカのニューヨーク・タイムズは、これを「2016年のベストジョーク」として報道しました。

なお、2016年のアメリカ大統領選挙で、いわゆる偽ニュース(フェイクニュース)が社会問題化すると、北欧メディアなどでは2017年から、伝統となっていたエイプリルフール記事を自粛するようになったそうです。

3.プロパガンダの天才だったゲッベルス

ドイツのヒトラーが「我が闘争(Mein Kampf)」で似たような話を書いていたように記憶しています。彼は「広範な大衆に向けたプロパガンダの根本原則は、テーマ、考え、結論を絞り、執拗に繰り返せばよい」と述べています。

ナチスの「宣伝大臣」だったゲッベルスは、「プロパガンダの天才」と呼ばれましたが、この手法を駆使しています。

人々の考え方を支配する手法の一つが「プロパガンダ」です。そのテクニックの一つが「同じ内容を何度も繰り返して語りかける」というものです。繰り返し聞かされるうちになんとなく「本当かも?」と思い始め、いつの間にかそれが真実となって人々に信じ込まれてしまうという状況をもたらします。

繰り返し同じことを耳にすることで、その内容にある種の親しみを覚えるようになる「単純接触効果」によって、本来の正しい内容とは異なる間違ったものや、大げさな内容を「正しい」と思いこむに至ってしまう「真理の錯誤効果」(illusory truth effect)と呼ばれるものです。

トランプ大統領の「America First」のキャッチフレーズやツイッターのように、政治家が大衆の前で何度も同じ内容の演説を行うことで内容を信じ込ませたり、テレビの通信販売のCMでも用いられている手法です。

我々は、このような「嘘」にだまされないように、常に自分の「プリンシプル」を持って、「自分の頭で考える」ことが大切だと改めて痛感します。

【日本語字幕】ヒトラー首相就任演説 – Hitler Speech "Proclamation to the German Nation"

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