「24時間営業」は行き過ぎではないか?「人手不足」や「過労死」の遠因にもなる!

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ジョイフル

先日、セブンイレブンのコンビニ店オーナーが、「人手不足」などの理由で午前1時から午前6時まで閉店する「19時間営業」を申し出たが本部から拒否され、「違約金」と「契約解除」を申し渡されるという問題がありました。

1.「24時間営業」をしている店

楽天市場やAmazonのような「インターネット市場」が「24時間営業」なのは当然ですが、「実店舗」でも「24時間営業」をしている店が結構あります。

蛇足ですが「24時間営業」は英語で「open for 24 hours」と言います。

(1)コンビニ店

現在コンビニ店は、原則として全ての店で「24時間営業」をしています。

(2)スーパー

阪急高槻市駅前のコーヨーは、「24時間営業」をしています。しかも「年中無休」です。

(3)ファーストフード店

マクドナルドは、約半数の店舗で「24時間営業」をしています。

吉野家も、約半数の店舗で「24時間営業」をしています。

(4)ファミリーレストラン

(5)ネットカフェ

(6)カラオケ店

(7)居酒屋チェーン

(8)書店

(9)薬局

2.「24時間営業」の問題点

「コンビニ強盗」などの犯罪の約8割が、深夜の時間帯に起きています。

オーナーにとっては、治安上の問題のほかに「深夜勤務手当」などの人件費負担や光熱費とそれに見合う売り上げが上がらないというジレンマがあります。

3.「24時間営業」見直しの動き

ファミリーマートは、2017年秋に「実験的に深夜営業の停止」つまり「24時間営業の見直し」に着手していると発表しました。

その理由は、「深夜の働き手が少なくなった」ことと共に、「深夜に働く人が少なくなり、深夜の利用者が減った」こともあるようです。また、「バブル期のように夜遊びする人が少なくなった」こともあるかも知れません。

アメリカや中国では、Amazon GOのように実験的とはいえ「無人コンビニ」が実用化される段階に来ています。

高槻センター街にあるマクドナルドも、一時期24時間営業をしていましたが、今は午前6時~24時までの営業となっています。マクドナルドは直近2年半で約4割強の店舗で24時間営業を廃止したそうです。

ファミリーレストランのロイヤルホストは、2017年1月から「24時間営業」を廃止するとともに、「定休日」を設ける検討も始めました。

2014年にゼンショーホールディングスが運営する牛丼チェーン「すき家」で、深夜時間帯に従業員を一人しか置かない「ワンオペレーション(ワンオペ)」の常態化が明らかになり、休憩すら取れずに働かなければならない過酷な労働実態が問題になりました。最悪の場合「過労死」も引き起こします。

このような状況も「24時間営業」見直しの動きに拍車を掛けています。