「サバ缶」が大ブームで価格が上昇し、代用品の「イワシ缶」が人気急上昇中!

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イワシ缶

昔「今日もコロッケ、明日もコロッケ」という歌を聞いたことがあります。終戦後の食糧難の時代の歌かと思っていたのですが、大正時代の歌だそうです。そのころはコロッケが珍しくハイカラな感じだったのでしょうか?それにしても、「毎日」となると飽きてしまいそうです。

私が子供の頃、家計を切り詰めるため値段の安い「鯖の缶詰」を毎日のように食べさせられ、辟易した記憶があります。

「鮭の缶詰」はあっさりして美味しいのですが、「鯖の缶詰」は脂っぽく私には食べにくいものでした。

1.「サバ缶」の大ブーム

「サバ缶」ブームの火付け役は、2017年9月に放送されたテレビの人気番組「秘密のケンミンSHOW」(日本テレビ系)で、長野県民が熱愛する食品として「サバ缶」が紹介されたからのようです。

水産加工食品大手のマルハニチロによると、2017年10月から半年間の売上が前年同期に比べて4割も増加したそうです。このブームは現在も続いており、マルハニチロのサバ缶売上は2018年4月~12月で、前年同期比5割近く増加しているとのことです。

このブームが長く続いている原因は、その後もいろいろなテレビの情報番組で次々と「サバ缶が安くて栄養価が高く血液をサラサラにする、美容にも良い」などと喧伝されたことです。骨や血合いも丸ごと食べられるので、生で食べるよりカルシウムやビタミンDを多く摂取できます。

「この差って何ですか?」「趣味どきっ!」「名医のTHE太鼓判!」「マツコの知らない世界」「ソレダメ」「林修の今でしょ!」など枚挙にいとまがありません。

サバの効能効果・栄養は、次のようなものです。

効能効果は、高血圧予防・ボケ予防・動脈硬化予防・眼精疲労緩和・肝機能強化があります。

豊富な脂質で栄養面ではタンパク質を補い、体力を付ける働きがあります。サバの脂質には不飽和脂肪酸と呼ばれるEPA(エイコサペンタエン酸)とDHA(ドコサヘキサエン酸)がとても多く含まれています。この両成分には、血中のコレステロールや中性脂肪を減らす働きがあり、血液を流れやすくするとともに血栓や動脈硬化が原因の脳梗塞や心筋梗塞を予防します。

2.代用品の「イワシ缶」の人気上昇

サバ缶の需要急増で、原料が不足し原料価格も高騰しているため、代用品としてイワシ缶の増産が続いています。

イワシ缶はサバ缶と同様、EPAやDHA、カルシウムなどの栄養素が含まれています。テレビ番組の宣伝効果もあって、2018年の市場規模は73億円と前年比75%も急増し、サンマ缶を上回ったそうです。まだサバ缶の3分の1に満たない規模ですが、人気急上昇中です。