フリーアナウンサーに転身したら世間の風は冷たい?ジャニーズ事務所独立者も!

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夏目三久

テレビ局の人気局アナが、高収入に憧れてフリーアナウンサーに転身する例は多いですが、成功する人は一握りです。

1.局アナがフリーアナウンサーに転身する理由

(1)収入が少ない

局アナは、一般企業のサラリーマンに比べれば遥かに高収入ですが、結構ハードな仕事の割に収入が少ないと考える人が多いのでしょう。

フリーアナウンサーになれば、どこかの事務所の所属して、事務所経由で仕事を受ける「個人事業主」になるわけですが、同じ仕事をした場合のギャラ(収入)は、はるかに多いというのが魅力なのでしょう。

一流芸能人並みの人気と知名度があっても、局アナの収入はあくまで「給料」です。

(2)やりたい番組や仕事内容が選べない

局アナは、会社員ですから、仕事内容は会社によって決められます。経済番組を担当したくても、スポーツニュースの仕事をさせられる場合もありますし、その逆もあります。

新入社員が入って来たり、先輩社員が退職したりすると、アナウンス部以外に異動になることもあります。

2.フリーアナウンサーのメリット・デメリット

(1)メリット

これは、局アナがフリーアナウンサーに転身する理由そのものです。

①たくさんの仕事のオファーが舞い込めば、収入が大幅にアップすること

②自分がやりたい番組や仕事を選べること

しかしやはり、草野仁さん、徳光和夫さん、みのもんたさん、小倉智昭さん、羽鳥慎一さん、田中みな実さん、高橋真麻さん、有働由美子さん、夏目三久さんなどのように、よほどの実力かスキルがあって、しかも知名度と人気のある局アナでなければ、成功は覚束ないと思います。

(2)デメリット

①仕事が安定的にあるとは限らないので、収入が不安定なこと

②出身テレビ局などからの圧力があること

宇垣美里

元TBSの局アナで現在フリーアナウンサー・タレントの宇垣美里さんのように、人気よりも醜聞で話題になった人は、どのテレビ局も使わないことになります。彼女に醜聞の噂を流されたフリーアナウンサーNさんの所属事務所が、各テレビ局に対して「彼女を使わないように」追放の圧力をかけたとの報道もありました。

彼女は2018年3月まで「あさチャン!」に、メインではないものの、連日出演していました。しかし、突如降板し、その後わずか1年で退職しました。

③仕事をするテレビ局の生え抜きアナウンサーからの圧力があること

TBSの「あさチャン!」のメインキャスターの夏目三久さんは、元日本テレビの局アナです。「あさチャン!」は2014年3月からですが、古巣の日本テレビの「真相報道バンキシャ!」でも2013年4月からメインキャスターを務めています。彼女の転身は成功した例だと思いますが、生え抜きアナウンサーからのプレッシャーも大変なものだと思います。

④ライバルフリーアナウンサーとの視聴率競争のプレッシャーがあること

元テレビ朝日の小川彩佳さんは、「報道ステーション」のサブキャスターを7年半務めた後、2019年3月に退社してフリーとなり、2019年6月からTBSの「NEWS23」のメインキャスターを務めています。

しかし、「NEWS23」の初回の視聴率は4.3%でしたが、元NHKの有働由美子さんがメインキャスターを務める日本テレビのライバル番組「news zero」の視聴率が9.6%だったので「大惨敗」「期待外れ」との声が上がっているようです。

小川彩佳さんと同様、「期待外れ」との声が上がっているのが、元フジテレビの「カトパン」こと加藤綾子さんです。

年間億単位とされる「高額ギャラ」で、古巣フジテレビの夕方の報道番組「Live News it!」のメインキャスターを任されましたが、こちらも視聴率が同時間帯の民放ニュース番組中で最下位となっています。

3.テレビ局側の問題点

これらは、過去の人気にあやかって、アイドルフリーアナウンサーを報道番組のメインに据えたものの、実力・スキルが伴っていなかったということでしょう。

この件については、テレビ局が「視聴率狙い」で、実力を見極めもせず安直に「人気アナ」を起用したことも失敗の原因だと思います。

最近、TBSの人気アナウンサーの安住紳一郎さんがフリーアナウンサーに転身することを防ぐために、TBSが人事面で「二階級特進」の異例の抜擢をしたとの報道がありました。

やはり、テレビ局に限らず会社というものは、自社が採用した社員を信頼し、大切にするという基本姿勢を逸脱すると、このような無様な姿を社外に晒すことになるものです。

それにしても、フリーアナウンサーに転身したものの、その後テレビから姿を消した人がたくさんいます。女性アナがほとんどですが、中には男性アナもいました。局アナ当時の人気を、会社(テレビ局)がバックにあることを忘れて、自分個人の実力・人気と勘違いし「調子に乗った」結果とも言えます。転職者に「世間の風は冷たい」という良い例ではないでしょうか?

4.ジャニーズ事務所を独立した元SMAPメンバーへの圧力問題

アナウンサーとは別のケースですが、3年前に解散した人気アイドルグループ「SMAP」の元メンバーで、ジャニーズ事務所から独立した3人を民放テレビに出演させないよう「ジャニーズ事務所がテレビ局に圧力をかけた」件で、公正取引委員会が「独占禁止法違反につながる恐れがある」として「注意」したとの報道がありました。そういえば、最近草彅剛・香取慎吾・稲垣吾郎が出演していたレギュラー番組が次々と打ち切られ、現在民放のテレビ番組に出演しているのを見なくなったとは感じていましたが、「やはり裏でそういう圧力があったのか」と妙に納得した次第です。

ジャニー喜多川さんがつい先日亡くなったばかりで、「彼は裏方に徹した良い人だった」というコメントが多かっただけに意外です。しかしこの事態は「自分が丹精込めて育てたアイドルタレントが、恩を仇で返すように裏切り、独立することは許さない」という彼の強い意思の表れだったのでしょうか?


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