「ふたご座流星群」は12/4~12/17によく見える。12/14頃に極大化!

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ふたご座流星群

皆さんは「流れ星」を実際にご覧になったことがありますか?私は子供のころ、偶然に1度だけ「あっ、星が流れた!」とほんの一瞬の出来事でしたが見た記憶があります。

星に願いを」というディズニー映画「ピノキオ」の主題歌もありますが、「流れ星が流れている間に願い事を3回心の中で繰り返せば願い事が叶う」という言い伝えもありますね。

このように流れ星は、我々に「宇宙」を身近に感じさせる「天体ショー」と言えます。

ところで、毎年ほぼ一定して年間最大の流星群を見ることができることで有名なのが「ふたご座流星群」です。

そこで今回は「ふたご座流星群」についてわかりやすくご紹介したいと思います。

1.「ふたご座流星群」の楽しみ方

ふたご座流星群国立天文台

ペルセウス座流星群」は真夏の8月に見ることができる流星群であるのに対し、「ふたご座流星群」は真冬の12月に見ることができる流星群です。

(1)見頃の日時・方角・観測に適した場所

毎年12月4日頃から12月17日頃にかけて出現し、12月14日に極大化(見ごろ)を迎えます。

ピークの12月14日夜は、晴れていれば1時間で最大45個ほどの流れ星が見られそうです。

国立天文台」によると、流星群が活発になるのは午後9時頃からだそうです。

見る方角を気にする必要はありません。

ふたご座の流れ星は、ほぼ一晩中夜空で見えていますので、夕方から明け方まで見るチャンスがあります。ただし、夕方の早い時間帯は放射点が低いので、午後9時頃からが好条件となります。深夜の2時頃には、放射点がほぼ天頂に位置しますので、流れ星が真上から降って来るように見えます。

視界が開けた場所で街灯や月明かりのない方向を選び、目が暗闇に慣れるまで15分以上観察し続けると見やすいでしょう。

(2)ふたご座流星群の歴史

ふたご座流星群が初めて観測されたのは1862年です。その頃は1時間に10個程度しか見られませんでしたが、その後徐々に出現数が増加し、今日のような規模になりました。

2.「ふたご座流星群」とは

「しぶんぎ座流星群」「ペルセウス座流星群」と並ぶ「三大流星群」の一つで、ふたご座α(アルファ)星付近を放射点として出現する流星群です。

寒い時期ですが、冬は晴れが多く空気も澄んでおり、多くの流れ星が見られる流星群です。

母天体はふたご座流星群に酷似した軌道を持つ「小惑星ファエトン」で、太陽の周りをわずか1.43年の周期で公転しています。

「小惑星ファエトン」はかつては彗星でしたが、ガスや塵(ちり)などの揮発成分を放出し尽してしまった天体で、以前に放出した塵が地球の軌道と交差する軌道を巡っており「ふたご座流星群」になっているとされています。

3.「流星」と「彗星」の違い

どちらも尾を引いて光るものですが、「流星」は「宇宙の塵が発光する現象」で、「彗星」は「太陽系の小天体」です。

「彗星」(ほうき星)は、氷に個体微粒子が混じった太陽系の小天体で「汚れた雪玉」とも呼ばれます。太陽に近づくと熱で氷が溶け、表面から放出されたガスや微粒子が太陽の光に反射し光って見えます。

尾は太陽風に飛ばされてできるため、進行方向に関係なく、太陽と正反対の方向に伸びます。

「流星」(流れ星)は、宇宙の塵が地球の大気中に高速で突入し、その際の摩擦によって光って見えます。

「流星」も尾を引いて光りますが、高度100キロ付近で光り始め、多くは70キロ付近で燃え尽きてしまうため、地上から見ると一瞬光って見えるだけです。

また、燃えながら地球に近づいているため、流星の尾は進行方向の後ろに伸びます。

ふたご座流星群 夜空一面に…