「通信販売」の「学習・娯楽器具」はすぐに使わなくなったり、場所ふさぎになる!

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カラオケ一番

「通信販売」は、昔は雑誌に掲載されていたり、「カタログ」による販売が主流でしたが、今は「テレビ」と「インターネット」を通じて行われるものがほとんどです。特にBSテレビには、「ショップチャンネル」という「通信販売番組」まであります。インターネットでは、楽天市場やアマゾン、ヤフーショッピング、メルカリなどがあります。

「通信販売」とは、小売り業態のうちの「無店舗販売」の一つで、「店舗ではなく、メディアを利用して商品または役務を展示(文字説明だけのこともあり、画像を掲載するとは限らない)し、メディアにアクセスした消費者から通信手段で注文を受け、商品の販売又は役務の提供を行う方法」のことです。

通信販売業を規制する法律は、「特定商取引に関する法律」(略称:特定商取引法。旧訪問販売法)です。「クーリングオフ制度」「ネガティブ・オプション(送り付け商法)規制」「マルチ商法規制」「テレマーケティング規制」などが定められています。

今回は、私および私の家族が購入したものも含めて、面白い話をご紹介します。

1.学習器具

「英会話教材」について、私が経験した面白い話があります。社会人になって間もないころ、会社の先輩から、「電話勧誘のあった英会話教材販売の女性と喫茶店で会うことになっているから、一緒に話を聞かないか」と誘われました。私は買う気はありませんでしたが、興味半分でついて行きました。

販売員の女性は、「ラジオの英会話などは長続きしないが、これは手元に置いておけばいつでも聞けるので長続きする」という趣旨の説明をしました。

これに対して、先輩は「手元にあっても聞かない可能性が高い。むしろラジオの方が気楽で、長く続けられるのではないか?」と反論しました。

女性は、こちらが納得のいくような答えは出来ませんでした。結局、30分ほど雑談して別れました。もちろん二人とも購入はしませんでした。

先輩は、その後、会社から英会話スクールの「ナショナルLLスクール」(「日米会話学院」や「ベルリッツ」ほど有名ではありませんが、当時の松下電器産業が開設した英会話学校)に派遣され、海外勤務をすることになりました。

「睡眠学習機」についても、面白い話があります。

1960年代だったと思いますが、学習雑誌に「睡眠学習機」と呼ばれる枕にテープレコーダーを組み込んだ機器の広告がよく出ていました。この枕に自分の記憶したい内容のテープを流しておけば、睡眠中に学習・記憶できるというものです。1970年代には大ヒットとなり、累計50万台を売り上げたそうです。

いかにも効果が疑わしそうな「怪しい器具」ですが、近所の中学生が使っているという噂を聞きました。しかし、どうも結果は思わしくなかったようです。

この「睡眠学習法」は、「テープレコーダーに覚えたい内容を吹き込む過程で記憶することはあっても、睡眠中に聞くだけでは、記憶することは出来ない」との認識が一般に広まったことで、「睡眠学習機」は市場から姿を消しました。

この手の器具は、「頭の良くなる薬」と同様、いかにも胡散臭いものです。

いまだにネット上では、「睡眠学習の暗記の効果がすごい」とか、「睡眠学習はなぜ英語の勉強に効果的なのか?」と言った記事が散見されますが、これは要するに「睡眠直前に、記憶が必要になる勉強をして、すぐ眠れば、その後も起きていて雑念その他の情報が入ったりする場合に比べて、記憶できる可能性が高い」というだけです。

「頭がよくなりたい」「記憶力がよくなりたい」「楽して覚えたい」という人達の弱味に付け込んだ「詐欺商法」は、いつの時代にもあり、これからも出て来る可能性があると思います。

2.娯楽器具

「娯楽器具」では、私は「カラオケ一番」を購入しました。最初のうちはよく使いましたが、「ジャンカラ」や「JOY JOY」のような「カラオケルーム」で歌う方が「雰囲気」が出るので、いつの間にか使わなくなってしまいました。

私と私の家族が通信販売で購入したものに限って言えば、「宣伝文句」ほどには、「効果がない」「すぐに使わなくなる」「場所ふさぎになる」ものがほとんどでした。

皆さんも、「宣伝」にはくれぐれも騙されないようにしてください。そして、「放送終了後30分以内なら割引」「今だけ〇〇割引」「早い者勝ち」とかの宣伝文句につられて、「買い急ぎ」をしないようにして下さい。

「本当に必要なものか」「本当に効果があるのか」「本当に安いのか」「欠点・デメリット・副作用はないのか」「これを使わなくても出来るのではないか」と疑ってみるくらいで、ちょうどよいのです。