「やさいバス」は、地元でとれた新鮮な野菜の「地産地消の共同配送システム」!

フォローする



やさいバス

「やさいバス」とは、「卸売市場を介さず、地元でとれた新鮮な野菜を冷蔵トラック(やさいバス)で効率的に流通させる地産地消の共同配送システム」のことです。

このシステムを考案したのは、農業コンサルタント会社の(株)エムスクエア・ラボ(本社:静岡県菊川市)の加藤百合子社長です。

事業主体は「やさいバス社」(本社:静岡県牧之原市)で、静岡県のほか、長野県や神奈川県にも運営エリアを拡大しています。同社は茨城県・食品スーパーのカスミ(茨城県つくば市)と協業して2020年春には茨城県でも試験運用を開始する予定です。

これは、農産物の地産地消を目的に、バスの「停留所」に見立てた「集荷・配達」ポイント(市場、商業施設、JA、新聞店など)を巡回し、地元産の野菜を飲食・小売業者に流通させるものです。

売り手から買い手までドアツードアで結ぶわけではありませんが、宅配便業者を利用する場合に比べて配送料は半額以下になります。これは地産地消だけでなく、高齢化が進む農家の人にとっては出荷梱包作業の省力化につながり、消費者にとっては朝採れたばかりの地元の新鮮な野菜をその日のうちに手に入れることができるメリットがあります。

この「やさいバス」は、過疎地の買い物難民救済に直接役立つものではありませんが、物流コストの増大とドライバーの人手不足を解消し、地産地消を進めるとともに農家の高齢化対策にも役立つ試みであり、ぜひ全国的に展開していほしいものです。