青信号はなぜ緑色になったのか?緑色なのに青信号と呼ぶのはなぜ?

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LEDの青信号

交通信号の「青信号」は、「緑色」なのになぜ「青信号」と呼ぶのでしょうか?

今回はこれについて分かりやすく解説してみたいと思います。

1.もともとは「緑信号」と呼ばれていた

日本に最初の信号機が東京・日比谷交差点に設置された1930年の交通に関する法令には「緑信号」と書かれていました。これは欧米でも青信号は「緑色」で、「green light」「green signal」と呼んでいたからだと思います。

2.「緑色」の物も「青」と呼ぶこともあり「青信号」に変わった

ところが、信号機の設置を紹介した当時の新聞記事などが「青」と書いたため、「青信号」という呼び方が広まったようです。その後、法令も「青」に書き換えられています。

これは、日本語で緑色の野菜を「青菜」と呼び、緑色の虫を「青虫」、新緑を「青々とした緑」「青葉」、緑の樹木が茂った山を「青山」と呼ぶ習慣があったため、「青信号」の方が人々に違和感なく受け入れられたようです。

3.国際照明委員会(CIE)の「色度」の基準

「国際照明委員会」は、緑の信号灯が用いることのできる色の範囲の国際基準を「色度」という色の座標で定めています。

青信号の変遷

日本の青信号の灯火は、その中でも最も青寄りの色度の光源を採用しているそうです。私は車を運転していて、時々「極めて青色に近い青信号」を見ることがあります。年代によっても変わって来たようです。日本の青信号の色も、必ずしも一律ではなさそうですね。

4.信号機の歴史

(1)世界の信号機の歴史

世界初の信号機は、1868年にイギリスのロンドンで作られました。これは馬車の交通整理に使用するために作られたガス灯火式の信号機で、鉄道に使用されていた信号機をもとに作られたそうです。

ちなみに世界初の「電気式信号機」は、アメリカのニューヨーク5番街に設置されたものだと言われています。

(2)日本の信号機の歴史

日本初の信号機は1930年に東京・日比谷交差点に設置されたものです。この信号機は灯器を交差点の中央に置く「中央柱式」と呼ばれるタイプで、アメリカ製でした。

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