歯に衣着せぬ物言いの個性派女優「樹木希林」さん

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樹木希林

樹木希林さんの訃報が入ってきました。享年75と聞いて驚きました。私はもっと年上の人だと思っていたのですが、6歳しか違いません。この十数年は、病気と壮絶な闘いを繰り広げて来たそうです。「網膜剥離」による左目失明や乳がんの摘出手術、その後全身へのがん転移など・・・

私が印象に残っているのは、岸本加世子さんと出演した富士フイルムの「写真プリント・写ルンです」のテレビCMで、写真店の女店員(岸本加世子)から、「美しい方はより美しく、そうでない方はそれなりに写ります。」と言うキャッチコピーです。これは流行語にもなりましたね。

浅田美代子さん(1956年生まれ)の面倒をよく見ていたことでも知られています。二人はTBSの人気ドラマ「時間ですよ」「寺内貫太郎一家」で共演して以来の友人で、浅田さんは彼女のことを「バーバ」と呼んでいるそうです。

「ぴったんこカンカン」という番組で披露された興味深いエピソードが二つあります。一つは、浅田さんが歌手の吉田拓郎と結婚しようとしていた時、二人の結婚に反対している浅田さんの両親に対して、浅田さんに代わって説得を買って出たというものです。その説得の仕方が、二人はもう事実上の夫婦である旨を明け透けに言ったひどいものだったというのです。もう一つは浅田さんが離婚して一人暮らしになり「賃貸マンション」に入ろうとしていたところ、「あなた、60歳になったら、誰もマンションを貸してくれないわよ。」と忠告して、マンション購入の頭金の一部を貸してまで、購入を決意させたということです。友人というより「保護者」「後見人」のような存在ですね。しかし浅田さんも、もう62歳なんですね。もっと若いと思っていましたが・・・

また、いくつもの「名言」を残しておられますので、いくつかご紹介します。

生前語っていた死生観「生きるも死ぬも、面白がらなきゃやってられない。」

左大腿骨を骨折し、手術をして一時危篤状態だった時、イラスト付きのコメントで「細い糸一本でやっとつながってる。声一言もでないの。しぶとい困った婆婆です。K.KIKI」

宝島社の広告で「ひとつひとつの欲を手放して、身じまいをしていきたいと思うのです。人は死ねば宇宙の塵芥(ちりあくた)。せめて美しく輝く塵になりたい。」

「みんな離婚して、次にいい人に出会ったつもりでいるけど、似たようなものなの。ただ辛抱がきくようになっただけ。」

「どれだけ人間が生まれて、合わない環境であっても、そこで出会うものが全て必然だと思って、受け取り方を変えて行く。そうすると成熟して行くような気がする。それで死に向かって行くのだろうと思う。でも人間ってだらしないから、あんまりいい奥さん、あんまりいい旦那さん、いい子供で楽だと、成熟する暇がない。」

私たち団塊の世代より少しだけお姉さんですが、随分人生を達観しておられたのですね。ご冥福をお祈りします。