「成りすまし」にまつわる面白い話

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ルイ14世

最近は、インターネットで他人に成りすまして操作する「成りすまし」が横行していることが問題になっています。

2012年に、赤の他人のパソコンに「遠隔操作ウィルス」を仕込んで、その他人を「犯人」に仕立て上げ自分が起こした犯罪であることを隠蔽しようとした事件がありました。

ネットバンキングでパスワードを盗み取られる被害も頻繁に起きています。

司馬遼太郎の小説を映画化した「梟の城」では、忍者の首領が「石川五右衛門」に変装していたため、配下の忍者にも首領とわからず、捕らえられて「石川五右衛門」として釜茹での刑に処せられてしまう場面があったように記憶しています。これなどは、写真も本人確認資料もない時代だからこその悲劇ですね。

(1)大韓航空機爆破事件

1987年11月28日に大韓航空の旅客機が、偽造された日本国旅券を使い日本人に成りすました二人の北朝鮮の工作員によって、インド洋上を飛行中に爆破されるテロ事件がありました。

男は金勝一(当時59歳)で、女は金賢姫(当時25歳)で、男は服毒自殺し、女は逮捕されました。女は韓国で死刑判決を受けましたが「自己批判と北朝鮮体制批判」をした後特赦されています。

(2)帝銀事件

1948年1月26日に、東京都豊島区にあった帝国銀行(後の三井銀行。現在の三井住友銀行)椎名町支店で、毒物殺人事件が発生しました。

閉店直後の銀行支店に、東京都防疫班の白腕章を着用した中年男性が現れ、厚生省技官の名刺を差し出して、「近くの家で集団赤痢が発生した。GHQが行内を消毒する前に予防薬を飲んでもらいたい」「感染者の一人がこの銀行に来ている」と偽り、行員ら16人に青酸化合物を飲ませ、12人を殺害しました。

テンペラ画家の平沢貞通が逮捕され、死刑判決が確定しましたが、執行前に病死しています。

松本清張の「小説帝銀事件」では旧日本軍「731部隊(細菌部隊)の生き残り」が、本人は死んだことにして別人に成りすまして生き、銀行員を毒殺する帝銀事件を起こしたという筋立てでした。

(3)ルイ14世

ルイ14世には、「影武者」や「替え玉」ではありませんが、兄弟がある時期を境にすり替わったという話があります。

「鉄仮面」(または「仮面の男」)は、フランスのバスティーユ牢獄に収監されていた「ベールで顔を覆った囚人」のことですが、その正体については諸説あります。

その一つが、ルイ14世と鉄仮面が最終的に入れ替わったというものです。

ヴォルテールは、「鉄仮面は、宰相ジュール・マザランとルイ13世妃アンヌ・ドートリッシュの息子で、ルイ14世の庶兄である」としました。

デュマは、この説を「双子の兄」にして、『鉄仮面』を書きました。

(4)明治天皇

明治天皇は北朝系統のはずなのには、「自分は南朝の流れを汲む」と発言したことから、南朝系統の大室寅之祐という人物にすり替わったという話があります。にわかには信じがたいことですが、無きにしも非ずという気もします。

もしこれが本当なら、「天皇家の祖先」に関する疑問を惹起する「成りすまし」あるいは「替え玉」と言うべきかもしれません。

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