「感動的な写真・衝撃的な写真」は本当か?

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アポロ11号月面

1.アポロ11号の月面着陸

1969年(昭和44年)7月21日、アメリカの宇宙船「アポロ11号」は、人類史上初の月面着陸に成功し、アームストロング船長が月面に足を降ろす様子や、月面に星条旗を立ててオルドリン操縦士が船外活動をする様子は、全世界に向けてテレビで生中継されました。

アームストロング船長は、「これは一人の人間にとっては小さな一歩だが、人類にとっては偉大な飛躍である」との名言を残しました。太陽の光を浴びた月面以外は暗黒の世界で、月面は足跡がはっきり付くくらいの柔らかい土のように見えました。私は見たこともない風景で、アメリカはすごいことをやってのけたと驚き、感動したものです。

アメリカは、故ケネディ大統領が掲げた「60年代の終わりまでに人間を月に着陸させ、安全に地球に帰還させる」という国家目標を達成したことになります。

しかし、この「月面着陸」については、風もないのに星条旗がはためいていることなどから、「本当に月面なのか?NASAの訓練場を撮影したのではないか?」との疑問の声も上がりました。1960年代から70年代にかけて行われたアポロ計画において、アメリカは6回の「有人月面着陸」を成功させていますが、最初のアポロ11号はどうも怪しいというわけです。私はド素人なので、真偽のほどはわかりません。単なる「都市伝説」かも知れませんね。

勝利のキス

2.勝利のキス(Kissing the War Goodbye)

日本の降伏が伝えられた1945年8月14日、「アメリカの戦勝と終戦を喜ぶ兵士がニューヨークのタイムズスクエアで恋人とキスする写真」は、「勝利のキス」としてグラフ誌「LIFE」に掲載されてとても有名ですね。情熱的な写真なので、てっきり恋人同士だと私も含めて多くの人が思っていたのですが、実際には知り合いでも何でもなく、その場に居合わせただけだったそうです。しかも、この写真には兵士の将来の妻も写っているそうです。よく、スポーツ観戦をしていて、贔屓チームが勝利した時などに近くの人と抱き合う場面がよく見られますが、そういう感じだったのでしょうか?

3.スペースシャトル「チャレンジャー号」爆発事故

1986年1月28日、アメリカのスペースシャトル「チャレンジャー号」は打ち上げ直後に爆発・分解し、乗組員7人全員が死亡しました。この時のニュースで、チャレンジャー号の映像のほかに、地上で見守る老夫婦でしょうか、両手で口を押えて悲しむ妻の肩を老人が抱いて慰めるような映像がありました。私はてっきり乗組員の両親が爆発事故のショックで泣き崩れたのだとばかり思っていました。しかし、この映像は「発射前の様子」だそうです。しかし、いずれにしても事故がないようにと祈る乗組員の家族だったのでしょう。

硫黄島の星条旗

4.硫黄島(いおうじま)の星条旗(Raising the Flag on Iwojima)

もう一つ、「硫黄島(いおうじま)の星条旗という有名な写真があります。これは太平洋戦争の激戦地である硫黄島で、1945年2月23日に撮影されたもので、「史上最も有名な報道写真の一つ」です。硫黄島の摺鉢山を制圧したアメリカ軍の兵士6名が星条旗を立てる勇姿を写したものです。6名のうち、3名はその後の激戦で戦死しましたが、生還した3名は一躍有名人になったそうです。

しかしこの写真は、実は二回目の星条旗掲揚の写真だそうです。摺鉢山制圧を味方の兵士に知らせる為に立てられた最初の星条旗は小さ過ぎて、海岸からは見えなかったので、二回目は特大の星条旗を立てたとのことです。しかも、二回目の写真に写っていて生還した「3名の英雄」のうちの一人が、実は写真の兵士とは別人だったと判明したそうです。しかし彼ら「3名の英雄」は「戦時国債徴収キャンペーン」にも駆り出されて大歓迎を受け、国債も目標額の2倍も売れる効果があったとのことです。

また、一回目に星条旗を掲揚した兵士は、二回目の写真が有名になり過ぎた為に、「自分が最初に星条旗を掲揚したと言っても、さんざん嘘つき呼ばわりされ、ろくなことがなかった」と愚痴を言っていたそうです。いろいろと「曰(いわ)く因縁付きの写真」と言えそうですね。

テレビ番組では、「やらせ映像」や「再現映像」を「実際の映像」として放映し、問題になることが時々ありますね。テレビ関係者にしてみれば、「その方が鮮明で視聴者にわかりやすい」との言い分なのでしょう。最初のが「NG」だったので「取り直し」(take2)するといった感覚でしょう。しかし、ドラマならともかく、ドキュメンタリーや報道番組では問題があると私は思います。

ことほど左様に、写真やテレビには「嘘」も多いので、皆さんもくれぐれも騙されないようにご用心、ご用心・・・