「ジャネーの法則」とは?大人になると時間が経つのが早く感じる現象を説明!

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ジャネーの法則漫画

私は今年72歳になりますが、最近特に月日の経つのが早く感じられます。1日はおろか1週間も「あっという間」の感じです。1年が過ぎるのも本当に早くなりました。

これは歳を取ると誰しも経験することですが、なぜそうなるのでしょうか?

昔からいろいろな人がその理由を考えています。

1.ジャネーの法則(ジャネの法則)

ポール・ジャネ

人間の体感時間(心理的な時間の長さ)は、それまで生きてきた年齢に反比例する

この「ジャネーの法則」(ジャネの法則)が一番有名な説で、フランスの哲学者ポール・ジャネ(1823年~1899年)が最初に提唱したのでこう呼ばれています。

彼の甥の心理学者ピエール・ジャネ(1859年~1947年)がその著書の中で紹介しました。

「実際の時間の長さは万人共通で違いはない」のですが、「主観的に記憶される年月の長さは、年少者にはより長く、年長者にはより短く評価されるという現象」を心理学的に説明したものです。

つまり、「物理的時間」は変わりませんが、「心理的時間」が変わってくるというわけです。

ジャネーの法則・年齢別

2.「ジャネーの法則」のような現象が起きる「原因」を説明するいくつかの説

(1)代謝説

これは「代謝」(身体機能を維持するためのエネルギー消費)が高まっている時は、「時間が遅い」と感じ、「代謝」が低い時(低下した時)は「時間が早い」と感じるという説です。

(2)大人になるとトキメキがなくなるから

これは「大人になるとトキメキ(心の動き、好奇心)が少なくなるから時間が経つのを早く感じる」という説で、2018年7月20日の「チコちゃんに叱られる!」で紹介されていたものです。専門家の解説は千葉大学の一川誠教授でした。

一つ一つに感動が無くなり、印象に残る出来事も減って1年が早く感じるというわけです。

自分の感じる時間と実際の時間の時間の感覚がズレ始める年齢のボーダー(境目)は、19歳ごろからだそうです。

(3)アクティビティ量理論

これは「年齢を重ねるごとに新しい経験が少なくなるため、1年があっという間に過ぎたように感じる」という説です。

この説によれば、年齢を重ねても新しいことにチャレンジしたり新しい経験をすることで、これまで以上に1年を長く感じることもできるということです。

3.一年をゆっくりに感じる方法

「ジャネーの法則」のような心理現象や、「代謝の低下」は年齢とともに避けられないものですが、「トキメキを増やすこと」や「アクティビティ量を増やすこと」は歳を取っても不可能ではありません。

これは「若々しさを保つこと」や「生きがいを持つこと」にもつながることではないかと思います。

具体的には「子供と遊ぶ(触れ合う)」「恋愛をする」「新しいことに挑戦する」などが効果的なようです。

ただし、行き過ぎた「老いらくの恋」で家庭崩壊などにならないようにくれぐれもご注意ください。

4.私の個人的な感想

確かに年齢を重ねると一般的に言えば「ジャネーの法則」が成り立つようですし、その原因としては「代謝の低下」や「トキメキの減少」「アクティビティ量の減少」もあるのでしょうが、同じ人間でも常にそうだとも限りません。

歳を取ると「夜なかなか眠れない時」が多くなりますが、そんな時は「夜がとても長い」と感じますし、「嫌なことをしなければならない時」(たとえば聞きたくもない来賓の長たらしい挨拶を聞かなければならない時など)は「非常に時間が長く」感じます。

逆に「自分の好きなことや楽しいことをしている時」は「時間があっという間に過ぎ」てしまいますし、「食事も忘れて何かに熱中して取り組んでいる時」も「時間が驚くほど早く過ぎ」ています。

「テンションが低い時は時間が長く感じる」「テンションが高い時は時間が短く感じる」ように私は思います。

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