歴史教育は近代から始め、GHQによる「軍国主義日本」という自虐史観は排除すべき

フォローする



戦前の学校の歴史教育

<戦前の小学校の歴史教育風景>

1.「歴史教育」に対する私の疑問

私は昭和24年(1949年)生まれの「団塊世代」で、「戦後教育」を受けてきた人間ですが、以前から「歴史教育」の在り方についていくつかの疑問を持っていました。

それは、「なぜ史料もほとんどない古代から始めるのか?」と「日本は軍国主義で侵略戦争を起こして中国などアジア諸国に大変迷惑をかけた悪い国だったという自虐史観」「戦争に負けたが、アメリカのお陰で民主主義の国になれたというアメリカ礼賛」「日本史を世界史との関連において捉えない縦割り行政のような歴史教育」「帝国主義の時代から太平洋戦争に至るまでの歴史を、関連付けて説明されないこと」「現代史は全く授業されず、教科書を参考までに読んでおくように指示されたこと」などです。

2.なぜ史料もほとんどない古代から始めるのか?

終戦直後の青空教室

<終戦直後の青空教室>

中学でも高校でもそうだと思いますが、「歴史教育」は古代から中世、近世、近代へと進められます。

これは時系列に沿ったもので、順当な考え方のようにも見えます。

しかし(遺跡はあるにしても)誰も見たことがなく、確実な史料も乏しい古代から始めるのは不確かで不安定な土台の上に積み上げるようなもので、変だと私は思います。

その良い例が「天皇制」です。初代が神武天皇とされ、それ以前の天照大御神(あまてらすおおみかみ)や神功皇后神話などが『古事記』や『日本書紀』にありますが、「後で捏造された神話」が多く含まれている可能性が極めて高いものです。

しかも、「南北朝時代」や「南北朝正閏問題」がある上に、幕末から明治維新にかけては「明治天皇は暗殺され、南朝の末裔と称する大室寅之祐にすり替わった」「明治天皇にすり替わった大室寅之祐は実は南朝の末裔でも何でもなかった」という話もあり、今の天皇家の正統性にも疑問があります。

3.日本は軍国主義で侵略戦争を起こした悪い国だったという「自虐史観」

WGIP

日本は軍国主義で侵略戦争を起こして中国などアジア諸国に大変迷惑をかけた悪い国だったという「自虐史観」が、多くの日本国民の「常識」として刷り込まれており、政府やマスコミもその立場に立っています。

しかし、これはGHQによる日本人洗脳プログラムである「WGIP」による悪弊です。

中国や韓国で行われている「反日教育」は、「国家による組織的なヘイトスピーチ・プロパガンダ」だと私は思います。日本では「ヘイトスピーチ規制」が行われているのに、中国や韓国の「国家によるヘイトスピーチ・プロパガンダ」が、非難もされず不問に付されているのは、片手落ちとしか言いようがありません。

いわゆる「従軍慰安婦問題」は朝日新聞の記者による捏造記事が発端ですが、いまだに尾を引いていますし、いわゆる「徴用工問題」も最悪の現金化が近づいています。日本はもっと毅然とした態度で韓国に対するべきだと私は思います。

今、旧統一教会の政治家との関係が社会問題となっています。霊感商法や巨額献金で被害を受けた日本人信者について見ると、教祖の文鮮明が戦後の日本人に刷り込まれた「自虐史観」を利用して信者を騙した(マインドコントロールした)可能性が高いと私は思います。

4.戦争に負けたが、アメリカのお陰で民主主義の国になれたというアメリカ礼賛

これも、上に挙げた「WGIP」の影響もあると思いますが、日本人の「プリンシプルを持たない節操のない変わり身の早さ」「他人に同調する国民性」が原因だと思います。

私は戦中世代の年配の人に実際に聞いた話ですが、戦後、アメリカに都合の悪い個所を見せないための「教科書の塗りつぶし」が行われ、ちょっと前までは「鬼畜米英」とアメリカやイギリスに対する敵愾心を煽り立てていた教師が、ころりと態度を変えて「アメリカこそ理想的な民主主義国」だという「アメリカ礼賛者」に変わったそうです。

これは「原爆を平和にすり替えたアメリカの狡猾かつ巧妙な戦略」にまんまと乗せられたものです。

日本国憲法もGHQが実質的に草案を作成した「押しつけ憲法」で、日本が二度と立ち上がれないようにする意図がありありで、「平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼してわれらの安全と生存を保持しようと決意した」という前文など、今の国際情勢(ロシア・中国・北朝鮮による帝国主義的な覇権主義・侵略主義)を見ると「平和ボケ」としか言いようがありません。

5.日本史を世界史との関連において捉えない縦割り行政のような歴史教育

2022年4月から高校の授業で「歴史総合」が始まったようですが、私は日本史と世界史を切り離して教えてきた従来の歴史教育では、正しい歴史認識が得られなかったと思いますので、歓迎です。

ただし、その内容をどうするかが問題です。旧態依然たる「自虐史観」のままでは、進歩はないと私は思います。

6.帝国主義の時代から太平洋戦争に至るまでの歴史を、関連付けて説明されないこと

欧米の「帝国主義列強」によるアフリカやアジアに対する植民地支配から説き起こさないと、太平洋戦争に至るまでの歴史は正しく理解できません。

これについては、「太平洋戦争の原因と真珠湾攻撃についてわかりやすくご紹介します」「太平洋戦争の仕掛人はルーズベルト大統領だった!」という記事に詳しく書いていますので、ぜひご覧ください。

7.現代史は全く授業されず、教科書を参考までに読んでおくように指示されたこと

これから国際社会で活躍すべき青少年が、近代から現代にかけての日本の歴史を正しく知らな

いのは恥ずかしいことです。それは、ひいては日本が外国に対して正しい主張を堂々とできないことに繋がっていると私は思います。

その意味で、歴史教育は近代から始め、GHQによる「軍国主義日本という自虐史観」は排除すべきだと私は思います。

また、戦後第二次世界大戦の戦勝国が中心となって設立した国際連合が、「戦勝国の拒否権」「日本など敗戦国に対する敵国条項」があるため、安全保障理事会が機能不全に陥っており、ロシアによるウクライナ侵略に対しても実効性のある制裁ができていないことや、日本がいつまで経っても常任理事国になれないこと、日本の過大な拠出金負担WHOWTOWFP国際水路機関国際捕鯨委員会ユネスコ人権委員会などの国際機関・国連機関の中立性・公正性が疑われる点があることなども教えられていないと思います。

これについては、「国際連合の問題点は敵国条項常任理事国の拒否権過大な拠出金負担」に詳しく書いていますので、ぜひご覧ください。

ブログランキング・にほんブログ村へにほんブログ村