地震はなぜ起きるのか?地震のメカニズムとは?日本で地震が多いのはなぜか?

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地震・プレート

東京では頻繁に地震が起きると聞いていましたが、私は関西に住んでいますので、1995年1月17日に「阪神・淡路大震災」が起きるまでは大きな地震を経験したことがありませんでした。

しかしその後、2011年3月11日に「東日本大震災」があり、2018年6月18日には「大阪北部地震」と大地震が立て続けに起きました。

「南海トラフ巨大地震」が起きると騒がれていますが、70%の確率で30年以内に起きると言われている巨大地震があります。(内閣府 首都直下地震対策検討ワーキンググループによる)

その地震こそ、「首都直下型地震」です。地震の規模はマグネチュード7.3と予想されていて、被害額はなんと約95兆円とも言われています。

2130年頃(関東大震災が起きた1923年から約200年後)に起きるという予想もあり、いつ起きるのかはっきりしたことはわかりませんが、今から200年後とかの遠い話でもなさそうです。

地震

「阪神・淡路大震災」の時は、現役サラリーマンでしたので、被災した店舗の応援に行きましたし、「大阪北部地震」は通勤電車の中で遭遇しましたので、他人事ではないと実感するようになりました。

「大阪北部地震」の経験については、「大阪北部地震で被害。通勤電車で被災、トイレが心配もJRの配慮はゼロ!」「大阪北部地震で被害。課題が残るJRの対応とタイムリーな大学生の対応!」「大阪北部地震で被害。徒歩帰宅と日産自動車販売店の神対応!」という記事に詳しく書いていますので、ぜひご覧ください。

また2023年2月にはトルコで、阪神淡路大震災の22倍のエネルギーの大地震(マグニチュード7.8)があり、47,000人以上の死者が出ました。

ところで、地震はなぜ起きるのでしょうか?また、地震のメカニズムはどうなっているのでしょうか?日本で地震が多いのはなぜでしょうか?

今回はこれらについてわかりやすくご紹介したいと思います。

1.地震はなぜ起きるのか

マントルとプレート

私たちが住んでいる地上から数十~数百km下の地球内部は、「マントル( mantle)」( 「覆い」の意で、惑星や衛星などの内部構造で、「核(コア)」の外側にある層)という非常に高温で柔らかい構造をしています。このマントルが地表に近づくにつれ冷やされ、固まっていきます。そうして出来上がった地球の表面を覆う、十数枚の厚さ100kmほどの板状の岩盤を「プレートtectonic plate)」と呼びます。

地震は、「地球の表面を覆うプレート(地下の岩盤)が急激にずれ動く運動(それぞれが別の方向に年間数㎝の速度で移動する)によって発生」します。

そのため、プレートが衝突し沈み込みをおこすプレート境界周辺に位置する地域において、
地震が集中することになります。

日本は4枚のプレート(太平洋・北アメリカ・ユーラシア・フィリピン海)に囲まれる世界でも稀な位置にあり、地震が発生しやすい構造となっています。これら4枚のプレートの境界が日本海溝、相模トラフ、南海トラフとなっています。

ちなみに「トラフ(trough)」とは、細長い海底盆地で、深さが6,000mより浅いもので、舟状海盆(しゅうじょうかいぼん)とも呼ばれます。細長くないものは単に「海盆」と呼び、深さ6,000mを超えるものは「海溝」(trench)と言います。

プレート

地球上の大規模なプレートは、次の14 – 15枚とされています。

ユーラシアプレート (Eurasian Plate)

北アメリカプレート (North American Plate)

南アメリカプレート (South American Plate)

太平洋プレート (Pacific Plate)

ココスプレート (Cocos Plate)

ナスカプレート (Nazca Plate)

カリブプレート (Caribbean Plate)

アフリカプレート (African Plate)

南極プレート (Antarctic Plate)

アラビアプレート (Arabian Plate)

インド・オーストラリアプレート (Indian-Australian Plate)(注)これは1つのプレートであるが、インドプレート (Indian Plate) とオーストラリアプレート (Australian Plate) の2つに分けて考えることもあります。

フィリピン海プレート (Philippine Sea Plate)

スコシアプレート (Scotia Plate) (注)簡略図では南アメリカプレートの一部とすることもあります。

ファンデフカプレート (Juan de Fuca Plate) (注)簡略図では北アメリカプレートの一部とすることもあります。

プレート

2.地震のメカニズムとは

マントルの対流

ではなぜプレート境界では地震が起きやすいのでしょうか?

地球内部は、地表に近いほど温度が低くなる特徴を持つため、マントルはゆっくりとではありますが「対流」を続けています。そのため、マントルの上に乗っているプレートもマントルの動きに沿って移動していきます。

しかし、地球表面は十数枚のプレートで既にみっちりと覆われているため、隣り合うプレート境界付近には大きな力が加わります。下図は、日本海溝という太平洋にあるプレート境界の場合の模式図です。日本海溝の場合、海洋プレートが大陸プレートの下に潜り込むように移動し、大陸プレートにはその動きによって引っ張られるような力が加わっています。この力によって地殻には歪が生まれ、この歪が限界に達したとき、プレートが急激にずれ動き、地震が発生します。

地震のメカニズム地震のメカニズム

しかし、すべての地震がプレート境界面で発生するわけではありません。上記の仕組みにより発生する地震は「プレート境界型地震(海溝型地震)」と呼ばれ、2011年の「東日本大震災](「東北地方太平洋沖地震」によるもの)や「南海トラフ地震」がこれに該当します。

プレートの動きによって力を加えられた隣のプレートでは、境界面だけでなくプレート内部にも力が加わっていきます。その結果、岩盤の弱いところに歪が溜まっていき、限界を超えたときに発生するのが内陸地殻内地震(内陸型地震、直下型地震)」です。1995年の「阪神淡路大震災」(「兵庫県南部地震」によるもの)や2016年 「熊本地震」はこの内陸地殻内地震になります。

内陸型地震内陸型地震

「プレート境界型地震」も「内陸地殻内地震」も「ずれ動く」範囲が広いほど、地震の規模は大きくなります。

「プレート境界型地震」は、他の種類の地震に比べて規模が大きくなりやすい特徴があります。

「内陸地殻内地震」は、規模自体はプレート境界型地震に比べて小さいですが、大陸内の浅い場所で発生するため、揺れによる甚大な被害が出やすい地震です。

なお、地震の種類はほかにもあります。

三つ目は、大陸プレートに沈み込んだ海洋プレート内で発生する「スラブ内地震」です。震源域が深いことが多く、比較的被害は出にくいタイプですが、過去には津波が発生した「1994年 北海道東方沖地震(M8.2)」のような事例もあります。

四つ目は、沈み込む手前の海洋プレートで発生する「アウターライズ地震」です。スラブ内地震と似ていますが、より大陸から離れた場所の比較的浅い場所で発生する地震です。遠海のため揺れは大きくなりにくいですが、「1933年 昭和三陸地震」では23mの津波が発生したと記録されています。

五つ目は、噴火などの火山活動により火山体周辺で発生する「火山性地震」です。この地震の多くは規模が小さいことが多いですが、「2000年 伊豆諸島北部群発地震(最大M6.5)」のような被害を出した事例も存在します。

3.地震の震度とマグニチュードの違い

これについては「地震の震度とマグニチュードの違いとは?わかりやすくご紹介します」という記事に詳しく書いていますので、ぜひご覧ください。