浜田雅功さんがMCを務める「プレバト」というテレビ番組があります。もともとは、「使える芸能人は誰だ!?プレッシャーバトル!!」という番組名だったそうです。
その中で、「俳句」「料理の盛り付け」「生け花」「水彩画」「押し花アート」「消しゴムはんこ」「陶芸」「ちぎり絵」など様々なジャンルで、芸能人の才能を査定する「才能査定ランキング」が面白いのです。
中でも、特に面白いのが「俳句の才能査定ランキング」です。俳句の師匠である俳人の夏井いつきさんは、「この番組へのレギュラー出演で、全国的な俳句ブームを牽引した」として、2018年「放送文化基金賞」を受賞したくらいです。
1.俳句
俳句の才能を開花させたタレントは、梅沢富美男さん(永世名人)を筆頭に、東国原英夫さん(永世名人)とフジモンこと藤本敏史さん(永世名人)が三羽烏(さんばがらす)です。
ほかにも、名人・特待生がおられますが、「凡人」「才能なし」と査定される人もいて、見ていてとても面白いです。
梅沢富美男さんが、「昇格」をめざして必死で作った自信満々の俳句について、夏井いつき先生と掛け合う場面は、見ものです。
梅沢さんが「このプレバトという番組(の人気)は、俺で持っているんだ」と自信満々で豪語した後に、夏井先生から「おっちゃん」と呼ばれて、自分の俳句を貶された時の、怒ったりしょげ返ったりする姿は、見ていて胸がすくような快感があります。
また、東国原英夫さんの俳句も、「発想が、普通の人とは異なる極めてユニークなもの」が多く、ドキッとしたり、はっとしたりします。お笑い芸人としてだけでなく、政治家としても、輝かしいキャリアを積み重ねられただけあって、才能も豊かなようで、見直した次第です。
藤本敏史さんも、ユニークな発想の俳句が多いですが、今一生懸命俳句の勉強をしているようです。「子供目線」で見た親しみやすい俳句で、一般の人のほか政治家の先生にも「フジモンファン」が増えているそうです。
「フジモン」と「俳句」というギャップの大きさが魅力で、梅沢さんと対照的な腰の低い態度・発言なども、好感が持てます。
まだご覧になっていない方がおられましたら、ぜひ一度見て下さい。やみつきになるかも知れませんよ。
本来、「タレント」とは「才能」を表す英語なので、「大衆演劇」や「お笑い芸人」を生業とする人は、ほかにも隠れた才能を持っている人が多いのではないでしょうか?
それをうまく発掘した番組が、「プレバト」なのかも知れません。
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2.消しゴムはんこ
もうひとつ、あまり耳にしたことがない「消しゴムはんこ」ですが、この部門で素晴らしい才能を見せたのが、千原ジュニアさんです。
私も小学生のころ、「いもばん」(芋版画)と言って、さつまいもやじゃがいもを切った断面に、彫刻刀で模様を彫って、年賀状のワンポイント図案を作りましたが、それと似ています。
しかし、消しゴムはんこの方は、いくつもの消しゴムを使い、色も多色刷りなので、浮世絵版画に近いと言えるのではないでしょうか?
田口奈津子先生のお手本を見ると、次元が違います。まさに芸術の域に達しています。
3.料理の盛り付け
土井善晴先生が査定する「料理の盛り付け」部門では、スマイルアップ(旧ジャニーズ)の活躍が目立っています。
Kis-My-Ft2の横尾 渉さんは、スマイルアップ(旧ジャニーズ)の中でも料理上手として知られ、蕎麦打ちなども得意だそうですね。
「ベーコンを作ったり、ブイヤベースを作ったりと、あとは魚を3枚5枚におろせます。」と番組で語っていたそうですが、すごいですね。
「速水もこみちさんも真っ青」と言うか、いい勝負なのかも知れません。
料理の盛り付け方についても、「色のバランス」や「お皿が食材を邪魔しないように」とか細やかな心配りをしているそうで、これからも楽しみですね。
4.水彩画
元AKBの光宗薫さんが、2020年8月に3年ぶりにプレバト出演し、水彩画で名人初段に昇格されました。おめでとうございます。才能豊かな人なので、今後ともご活躍を期待しています。
野村重存先生が査定する「水彩画」部門では、元AKBの光宗薫(みつむね かおる)さんが飛び抜けて上手です。
彼女は美術大学出身かと思うくらい、素人離れした絵を書きます。色彩感覚とか遠近法とか構図の取り方とか見ても、そう感じられます。
しかし、彼女の絵や水彩画の才能は、完全に独学によるものだそうです。持って生まれた絵の素質があったということでしょうか?
同じプレバトの「陶芸」部門でも過去に1位を獲得した実績もあるそうです。水彩画・陶芸ともに、彼女の今後の活躍が楽しみですね。