「墓じまい」が最近増加している実態に迫る!

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墓じまい

最近、テレビ・雑誌・新聞などで「墓じまい」をする人が増えているという話題をよく見ます。テレビの情報番組でも、「墓じまい」をする業者を追うドキュメントがありました。

1.「墓じまい」とは何か

「墓じまい」とは、「僧侶に依頼してしっかりと『魂抜き(お性根抜き)』をしてもらい、お墓から遺骨を取り出し、お墓を解体・撤去して更地にしてもらい、別の場所・施設に遺骨を移すこと」です。

ただ、これを「個人」で行うとなると、様々な手続きが必要で多くの時間と労力を必要とします。煩わしい各種手続き、霊園や寺院への墓じまいの了承取り付け、お墓の工事業者とのやりとりなどです。

そこで通常「墓じまい」は「専門業者」に依頼する人が多いようです。

2.「墓じまい」をする理由

理由としては、次のようなことが考えられます。これも「終活」の一つかも知れませんね。

(1)お墓のことで子供に負担を掛けたくないと思う人が増えた

(2)子供がみんな都会に行ってしまった

(3)体力的にもお墓参りが大変になってきた

(4)独身でお墓の後継者がいない

(5)お墓が遠方にあって滅多にお墓参りに行けない

(6)掃除をしてくれる人もなく、墓地が荒れ放題になっている

3.「墓じまい」をする業者と相場

ある「お墓専門業者」は、「墓じまい」に関する一切の手続きを一手に引き受ける「トータルパックサービス」を謳い、「日本全国同一価格(離島を除く)」と「お墓専門業者としての実績」を売りにしています。

「基本パック」は、「申請書の提出代行」「遺骨の取り出し」「墓石の解体・撤去」です。その業者の料金は次の通りです。

2㎡未満:198千円、3㎡未満:218千円、4㎡未満:258千円、5㎡未満:298千円となっています。

この「基本パック」に次のようないろいろな「オプション」が付けられる「まごころパック」というものもあります。

「お骨パウダー化(2万円)」「納骨家具(3万5千円)」「お骨壺(1万円)」「花供養セット(4万5千円)」「メモリアルプレート(8万5千円)」「まごころ供養の碑(3万円)」など

たとえば「永代供養基本パック」は、「基本パック」+「お墓パウダー化」+「まごころ供養の碑」で、2㎡未満なら248千円という訳です。

皆さんの中で、上の「墓じまいをする理由」に心当たりのある方は、一度検討されてはいかがでしょうか?

私は、10年ほど前によく歌われた新井満氏(1946年~2021年)の作詞・作曲になる「千の風になって」という曲が大好きですが、この歌詞のような考えを持つ人が増えて来ているのでしょう。それが、最近の「墓じまい」ブーム(?)につながっているのかも知れません。