今週(2024/10/4~10/6)の「スタンレー・レディースホンダ」(静岡県 東名CC=6,610ヤード、パー72)の最終日、首位タイから出た「ダイヤモンド世代」の佐藤心結が5バーディー、1ボギーの68で回り、通算15アンダーでツアー初優勝を果たしました。
「ダイヤモンド世代」で6人目の優勝です。
明秀学園日立高3年時に出場した21年大会で、プレーオフの末に渋野日向子に敗れて2位だった雪辱を果たしました。
通算13アンダーの2位に河本結と尾関彩美悠。前週の日本女子オープンを制し、史上初の同一年度3度目の2週連続優勝が懸かっていた竹田麗央は8位から67と伸ばしましたが、通算12アンダーの4位に終わりました。
若い女子ゴルファーには世代ごとに、1998年生まれの「黄金世代」、1999年生まれの「はざま世代」、2000年生まれの「プラチナ世代(ミレニアム世代)」、2001年生まれの「新世紀世代(第三世代)」、などの呼び名があることはよく知られていますが、さらに若い世代がどんどん活躍するようになって、次々に新しい新世代の名前が誕生しています。
2002年生まれの岩井明愛・千怜が双子でツアー参戦し、史上初の双子での優勝を飾ったことで2002年度生まれは「ツインズ世代」と呼ばれています。他に桑木志帆・宮澤美咲などがいます。
2022年に優勝した川﨑春花や尾関彩美悠や2023年4月に初優勝した神谷そら、櫻井心那などの2003年度生まれは「ダイヤモンド世代」と呼ばれています。
また、まだ確定した名前ではありませんが、アマチュアで大活躍の馬場咲希の名前にちなんで、2005年度生まれには「馬場世代」という候補もあるそうです。
2020年の新型コロナウイルスの流行をきっかけに、ゴルフは「密にならずに楽しめるスポーツ」ということで人気になりました。ゴルフ練習場やゴルフ場で若い人たちの姿を見かける機会が明らかに増えました。その勢いは2022年もとどまることを知らず、むしろ加速しているように感じました。
かつては「オジサンのスポーツ」と言われ、若い世代には敬遠されていましたが、今はむしろ「オシャレなスポーツ」として若者たちや女性からも支持されています。最近の日本人の若手女子プロゴルファーの活躍もその一因ではないかと私は思います。
2019年8月4日、「黄金世代」と呼ばれる若手女子ゴルファーの一人の渋野日向子(当時20)が、「全英女子オープンゴルフ」に優勝しました。
これをきっかけに、日本の女子プロゴルフ界に宮里藍以来のフォローの風が再び吹き始めたようです。それまでは韓国勢に圧倒されっぱなしで、毎週のように韓国人選手に優勝をさらわれていましたが、2020年~21年からは明らかに日本人の女子プロゴルファーの活躍が目覚ましいものになってきました。
現在女子プロゴルフ界では、小祝さくら・渋野日向子・原英莉花・勝みなみ・新垣比菜・淺井咲希・河本結・大里桃子などの「黄金世代(1998年4月2日~1999年4月1日生まれ)」や古江彩佳・澁澤莉絵留・西村優菜・安田祐香・吉田優利などの「プラチナ世代(ミレニアム世代)(2000年4月2日~2001年4月1日生まれ)」と呼ばれる20代前半の選手が大活躍するようになって来ました。
さらにその下の世代の山下美夢有・笹生優花・西郷真央などの有望選手は「第三世代」あるいは「新世紀世代」(2001年4月2日~2002年4月1日生まれ)と呼ばれ始めています。
これについては「女子プロゴルフが再び面白い!黄金世代・プラチナ世代・新世紀世代が大活躍」「女子ゴルフ賞金ランキング争いは熾烈!シード権争いはメルセデスランキング。」という記事に詳しく書いていますので、ぜひご覧ください。
しかし、黄金世代より上の世代や「はざま世代」も負けていません。今年は次々に「初優勝」のヒロインが生まれるような予感がします。
そこで今回は、2022年に優勝した川﨑春花や尾関彩美悠や2023年4月に初優勝した神谷そら、櫻井心那などと同じ「ダイヤモンド世代」(2003年4月2日~2004年4月1日生まれ)の佐藤心結についてご紹介したいと思います。
1.佐藤心結の超可愛い画像
2.佐藤心結とは
佐藤心結(さとう みゆ)(2003年7月21日~ )は、神奈川県小田原市出身。茨城県・明秀学園日立高等学校卒。身長161cm、体重 57kg。血液型B型。所属はニトリ。
ドライバーの平均飛距離は243ヤード。 得意クラブはドライバー。 ベストスコアは64。
憧れの選手は畑岡奈紗とリディア・コー。ニックネームは「みゆちん」。
好きな色は「青」。趣味は「長風呂すること」と「音楽鑑賞」。
(1)アマチュア時代
小学1年時(7歳)に祖父の影響でゴルフを始めました。クリスマスプレゼントでクラブセットをもらい、家の近くの練習場について行ったそうです。
小田原市立桜井小学校在学中の2015年(小学校6年)に、神奈川県ジュニアゴルフ選手権小学生女子の部3位、関東小学生ゴルフ大会4位タイ、PGM世界ジュニアゴルフ選手権日本代表東日本3位の成績を収めました。
小田原市立城北中学校在学中の2018年(中学校3年)に、神奈川県アマチュアゴルフ選手権12〜14歳の部2位、関東中学校ゴルフ選手権春季大会4位タイとなりました。
中学時代は陸上部で砲丸投げにも取り組み、特技は遠投だそうです。
茨城県のゴルフ強豪校・明秀学園日立高等学校在学中の2019年(高校1年生)と2021年(高校3年生)に、関東高等学校ゴルフ選手権団体の部の2位に貢献し、個人戦では、2019年に、関東高等学校ゴルフ選手権冬季大会4位タイ、2021年に、日本女子アマチュアゴルフ選手権競技3位、関東ジュニアゴルフ選手権女子15〜17歳の部2位タイ、ゴルフダイジェスト・ジャパン・ジュニアカップ15〜17歳女子の部優勝、日本ジュニアゴルフ選手権競技 女子15歳〜17歳の部4位タイの成績を挙げました。
LPGAトーナメントにアマチュアとして2020年に参加したゴルフ5レディスプロゴルフトーナメント(9月4日〜9月6日)では、イーブンパーの67位タイでカットラインに2打及びませんでした。
2021年に参加したスタンレーレディスゴルフトーナメント(静岡、10月8日-10日)では、最終日の3日目を首位タイで迎え、レギュレーションプレイ終了後に渋野日向子、ペ・ソンウ、木村彩子とともに-10で1位タイで並んでプレーオフへと突入し、1ホール目では、木村が脱落し、2ホール目では、3打目がピンに当たってカップから離れる不運に見舞われてバーディがとれず、渋野に優勝を譲り、ベストアマに甘んじました。しかし同大会では、プロを抑えてドライビングディスタンス1位でした。
大会終了のわずか2日後(10月12日-15日)から始まったプロテスト第2次予選(茨城)では、4位タイで通過し、最終予選(11月2日-11月5日)では、単独4位で一発合格を果たしました。
(2)プロ入り後
プロ3年目で迎えた2024年10月、「スタンレーレディスホンダ」で初優勝を飾りました。