終活窓口?「不用品買い取り」が大はやり!但し押し買いにはご用心!

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金プアチナ買取

1.「不用品買い取り」は「終活窓口」?

最近、昔ながらの「質屋」をあまり見かけなくなりましたが、それに代わって「(金・プラチナ等の)買取業者」の店がやたらに目につくようになりました。これは、「金価格の高騰」のほか「買い取り」のニーズが増えていることも要因でしょう。中には「終活窓口」と銘打った不用品買い取り店もあります。

2.私の「不用品買い取り」体験記

私も数年前から、「終活」の一環として、手元にある「金銭価値がありそうな不用品」の処分を進めています。

自分自身にはある程度愛着がある物でも、それを子供たちに残しても、果たして有難く思って大事にしてくれるのか、それとも価値がわからず捨てられる運命にあるのか、はっきりしません。

それなら、いっそのこと自分で処分して、価値がなければ諦めるしかありませんが、金銭価値があれば儲けものという感じです。

(1)「古書(古本)」

私の失敗談ですが、私の父が84歳で亡くなった時、大量の「古書」が残っていました。それは、「地方鉄道の歴史」や「各地の郷土史」、「岩田専太郎の画集」「豪華挿絵集」などでした。

最初に、あまり一般受けしそうにない「鉄道史」「郷土史」は売れないと思って、リサイクルのごみに出しました。その後、ブックオフに「画集類」の買い取りを依頼しましたが、「うちは新古本やコミックが主体の店なので、買い取れない」とのことでした。

そこで「古書買取専門業者」を電話帳で探して、引取りに来てもらいました。「画集類」はそこそこの価格で買い取ってもらえたのですが、業者の話では「鉄道マニア」や「郷土史マニア」がいるので、先にごみに出した古本の方が高く買い取れたかもしれない」との話でしたが、「後の祭り」です。

(2)「金・銀等の貴金属」

ネクタイピンなどで、「金」や「銀」の純度が高いものは買い取りされましたが、「金メッキ」「銀メッキ」のものはだめでした。

(3)「時計」

ブランド物の時計で、動かなくなったものでも、店頭でねじを巻いて動き出すものは、買い取りされました。しかしねじを巻いて10分ぐらい経っても動き出さないものは、だめでした。この場合、「分解掃除」に出すことも考えられますが、「費用倒れ」に終わる可能性が高いようです。

(4)「LPレコード」

社会人の駆け出しの頃、カラヤン指揮のベートーベン等のクラシック音楽のLPレコードを買い集めていました。インターネットで調べた「レコード買取専門業者」に問い合わせたところ、昭和40年代の日本製の「クラシック廉価盤」は、在庫が余っており(特にベートーベンやモーツァルトのような有名作曲家のレコード)、外国製のレアなレコードでなければ買い取らないとのことでした。

(5)「酒類・万年筆」

「酒」や「万年筆」専門の買取業者があることも、インターネットで知りました。「ウィスキー」や「ブランデー」は少々年数が経っていても「開封していなければ賞味期限は無い」ので、買い取ってもらえました。万年筆もモンブランやパーカーなどのブランドものは買い取ってもらえました。

(6)「切手・古銭」

「切手・古銭」は、私が小学生のころに「記念切手収集ブーム」があった時に購入したものです。当時は「将来値上がりするかも」との淡い期待を持っていました。しかし私が集めた記念切手は、発行枚数が極めて多いものだったので、ブームの去った今では付加価値は無く、額面程度のものが殆どでした。ちょっぴりみじめな気持ちになりました。

(7)テレホンカード

一昔前までは粗品や景品でよくもらったものですが、携帯電話やスマホが普及してからは、殆ど見かけません。アイドルのテレホンカードが驚くほど高値で取引されているという話を聞いたこともありましたが、今はどうなっているのでしょうか?

私は、特にプレミアの付くテレホンカードは持っていませんでしたので、50度数のカードで300円程度での買い取りでした。

なお、「未使用」でない「穴あきテレカ」は買取りしてもらえません。

3.押し買いにはご用心

最近は、「押し買い」というのが問題になっています。「押し売り」のように、突然家に押しかけて来て、「何か指輪やネックレスなどの貴金属や着物はありませんか?」とか聞いて、強引に法外な安値(二束三文)で買い取る悪徳業者です。中には「高価なので、持ち帰って査定する」と言って持ち去り、置いて行った名刺に電話をかけても繋がらない業者もいるそうです。

私が小学生のころ、明治20年代に建てられた古い家に住んでいたのですが、見知らぬ男が「東映で映画に使う古道具や古い着物を捜しているので」と言って家に入って来ました。母が「うちにはそんな物はありません」と即座に断ったため、事なきを得ましたが、「押し買い業者」だったのかも知れません。

皆さんの中で「不用品買い取り」を依頼しようと考えておられる方がおられましたら、「買取業者」の選定を誤らないことと、「押し買い」の被害には会わないよう、くれぐれも用心して下さい。