「ハニカミ王子」の過去の栄光と、今後の復活・活躍の可能性に迫る!

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石川遼優勝

1.団塊世代にとってのスター選手

青木尾崎中島

私たち団塊世代にとって、プロゴルフ界の名選手・スター選手と言えば、青木功・尾崎将司・中島常幸の「AON」および杉原輝雄ではないでしょうか?

青木功尾崎将司中嶋常幸杉原輝雄

特に尾崎将司は、「ジャンボ尾崎」と呼ばれて、圧倒的な飛距離でバーディーやイーグルを奪って、我々を魅了したものです。

尾崎将司113勝、青木功84勝、杉原輝雄63勝、中嶋常幸48勝と、圧倒的な優勝回数です。極端な言い方ですが、ほとんど毎週四人の内の誰かが優勝していたような感じです。最近の女子ツアーでの韓国勢の活躍と似たような感じです。

2.久々のスター選手「ハニカミ王子」石川遼の登場

そのゴルフ界に久々に現れた新星は、若さに似合わない礼儀正しい謙虚な態度から、「ハニカミ王子」というニックネームを奉られました。

その「ハニカミ王子」こと石川遼選手(1991年生まれ)は、アマチュア時代の2007年に15歳で史上最年少優勝を果たし、2008年には16歳で史上最年少ツアープロとなり、2009年には、史上最年少プロとして「マスターズ」に出場(世界ランク50位には届いていなかったが「特別招待選手」という資格で出場)した上、国内ツアーで史上最年少賞金王となりました(史上最年少で賞金1億円突破とシード権獲得も)。2010年には「中日クラウンズ」の最終日、58という信じられないような「世界最少スコア」を出して優勝しています。

3.ロケットスタートのような初期の快進撃

とにかく、この数年間(2007年~2010年)は、彼のモットーである「急がば回るな」の言葉通り、「向かう所敵なし」「破竹の勢い」「飛ぶ鳥を落とす勢い」で、次々と「史上最年少」を塗り替えて行きました。当時、ジャンボ尾崎こと尾崎将司が、彼を評して「恐れを知らない子供」と評していましたが、まさに言い得て妙です。彼はやはり「天才少年」だったのでしょう。

ツアー会場には、多くのファン(主婦層も多かったようです)が詰めかけ、「石川遼フィーバー」のような状態でした。

2011年には、東日本大震災の被災者支援として、同年の獲得賞金の全額寄付など「社会貢献活動」にも積極的に取り組んでいました。恐いほど「順風満帆」なゴルフ人生を歩んで来ました。

4.米国ツアー挑戦からの暗転

ところが、2013年に米国ツアーに挑戦した頃から、風向きが変わりました。結果から見ると、「米国ツアー挑戦は時期尚早」だったのでしょう。それで、予選落ちやスイング改造を繰り返す悪循環に陥り、めぼしい結果を残せないまま、日本ツアーに復帰しました。

旧約聖書に出てくる英雄サムソンの話を思い出させますね。ダン族の英雄サムソンは、ペリシテ人の美女デリラの誘惑に遭って、髪の毛を切られて神通力を失いました。ガザの神殿に連れて行かれて見世物にされましたが、神通力が蘇って神殿の柱を崩壊させたという話です。

石川遼選手も、時期尚早なのに、「米国ツアー」という誘惑に負けて、「神通力」を失ったように感じるのです。今や米国ツアーで大活躍の松山英樹選手と立場が逆転したようです。

いくら人気のあったプロスポーツ選手でも、だんだん成績が下がって、優勝争いに顔を出さなくなると、人気も下降して行きます。ファンも離れて行き、スポンサーも付かなくなります。

歌手でもヒット曲が出なくなると、消えて行きます。芸能人でも、テレビ出演が減ると、「あの人は今?」状態になります。

5.今後の復活・活躍に期待

しかし、石川遼選手はまだ若いですし、ツアー通算14勝(うちメジャー1勝)の実績もあります。これからまた日本ツアーで優勝争いを演じるようになれば、きっと人気も復活するでしょう。2018年からは、ジャパンゴルフツアーの選手会長を務めています。彼は今、試合回数が極端に落ち込んでいる男子ゴルフツアーの梃入れ策として、大相撲の「地方巡業」のような、ミニツアー(フューチャーツアー)(プロアマ1日、試合1日)開催を企画し、実行に移しています。このミニツアーではありませんが、2日間競技の地方オープンで、石川選手は一週間に二度優勝という珍しい記録も出しています。日程が2日間だからこそ出る記録ですね。

先日には、プロアマで招待客に対して不愉快な発言や不愉快な行為をしたとして、有名男子プロの片山晋呉選手が処分を受けました。それも反省材料にして、スポンサー並びにゴルフファン(将来のゴルフファンも含めて)が魅力を感じるような男子ゴルフツアーになるよう石川選手会長には、その実行力に期待したいものです。

女子ゴルフツアーでは、小祝さくら、永井花奈、畑岡奈紗、勝みなみ、三浦桃香、新垣比菜、松田鈴英、原英莉花ら「黄金世代」と呼ばれる可愛くて強い日本人女子選手がたくさん出て来て、続々と優勝争いに加わっており、面白くなって来ています。

男子プロの「黄金世代」発掘も必要かもしれませんね。