「阿弥陀堂だより」という映画は心を癒される映画!

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阿弥陀堂だより

私は、女優の樋口可南子さんが好きで、話の筋よりも彼女が出演していることに惹かれて見た映画ではありますが、見終わって久し振りにとても心に残るいい映画だったなと思いました。

原作は、南木佳士さんの小説ですが、2002年に公開されたこの映画は、小泉堯史監督、出演は主人公の夫婦役が寺尾聡さん(売れない小説家の役)と樋口可南子さん(女医の役)、死者を祀る阿弥陀堂を守る96歳の老婆役が北林谷栄さんでした。ほかに夫の恩師役で田村高廣さん、喉の肉腫で声が出せなくなった若い女性役で小西真奈美さんが出演していました。

東京の大学病院で有能な女医として働いていた主人公は、優しく穏やかな性格ですが、過密・過重な仕事をこなし続けた結果、「パニック障害」を発症し、春に夫の勧めで、夫の実家のある信州の谷中村に移り住みます。

自然豊かな環境の中で病状も回復するとともに、そこで阿弥陀堂を一人で守り続ける老婆や、夫の恩師夫妻、病気で声の出なくなった若い女性に出会い、その人たちとの心の触れ合い・交流を通して、心が癒されていき、人間的な感情・生活を取り戻して行くというものです。

その村は、過疎の村で「無医村」でした。そこで彼女は、幼稚園の一室を借りて、週に3日、午前中だけの診療所を開設します。

声が出なくなった若い女性は、老婆から話を聞き、村の広報誌に「阿弥陀堂だより」を執筆しています。夏に彼女を診察した主人公の女医は、病気の再発と肉腫が転移している可能性を発見し、大学病院で精密検査を受けることを勧めます。入院と手術の結果、彼女は助かります。

夫の恩師は、末期の胃がんを患っていますが、本人は病気であることを感じさせません。無理をせず、好きなものを食べ、好きなことをやって生き、そして死んでいくことを信条としています。彼は、自分の信条通りに悠々と生きて、やがて秋に亡くなります。

主人公の女医は、大学病院勤務中、妊娠したものの流産したようですが、この過疎の村に来て、ゆったりと時間が流れる生活の中で、冬が過ぎやがて春がやって来るころ、彼女のお腹には新しい命が息づいているという話でした。

この映画は、無理をしないで自然体で生きることの大切さ過重な労働で自分を見失ったり、心の病に陥らないようにすることの必要性、また病になっても環境を変えたり考え方を変えれば回復できる・再生できることなど、いろいろと教えてくれるとともに、考えさせられる映画でした。また美しい田園風景の映像も魅力的でした。



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