有機ELテレビ時代が到来!2020東京五輪と4K・8K放送開始で買替えも加速

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違いは黒の表現力有機ELテレビ

「薄型テレビ」の映像の表示方法には3種類あります。最初に登場した「プラズマテレビ」は、「大画面薄型テレビの元祖」とも言うべきものです。その後、液晶パネルの大型化と低コスト化が飛躍的に進み、「液晶(LCD)テレビ」が大勢を占めるようになりした。さらに液晶は高精細化の方向でも技術が進展し、4K時代の到来とともにプラズマは姿を消し、液晶が主流となって現在に至っています。

しかし最近、「液晶テレビ」に代わって「有機EL(OLED)テレビ」の新商品が目に付くようになりました。画質が超鮮明な「4K」「8K」テレビ時代(2018年12月に衛星放送開始)を迎えて、「液晶」から「有機EL」へと時代は変わって来たようです。「有機ELテレビ」は「第三の薄型テレビ」と呼ぶべきものです。

東京五輪を来年に控えて、55v型・65v型・77v型といった「超大型画面」の「有機ELテレビ」への買い替えが加速するものと思われます。

4K・8Kテレビの出荷台数は2019年1~7月累計で150万台に達しており、消費税増税前の駆け込み需要が追い風となっているようです。2020年の東京五輪まで購入増加が続くものと思われます。

そこで今回は、「有機ELテレビと液晶テレビとの違い」を解説するとともに、「各社の有機ELテレビ」もご紹介したいと思います。

1.「有機ELテレビ」と「液晶テレビ」

(1)有機ELテレビの液晶テレビとの違い

従来の「液晶テレビ」は、映像をディスプレイ(画面)に映し出すために「バックライト」(背面から液晶を照明する光)を使用しています。テレビの電源を入れると、ディスプレイの後ろから照射された光が、カラーフィルターを含む様々なフィルターを介し、画面を照らすことで映像を映し出します。

これに対して「有機ELテレビ」は構造が全く異なります。

「有機ELテレビ」は、夏の夜に光るホタルの原理と同じ「有機EL(エレクトロ・ルミネッセンス)」という発光を伴う物理現象を活用した装置です。有機化合物からなる「発光ダイオード(OLED)は、独立した素子のひとつひとつが光ります。

つまり「RGB」(Rは赤、Gは緑、Bは青)の「サブピクセル」(副画素)が独立して光る「自発光」が特長です。

そのため、液晶テレビの場合はバックライトからの光漏れを完全に遮断できないため、色が薄くなったり、黒であるべき部分が薄明るく表示されてコントラストが低下するのに対し、完全な本物の黒である「漆黒」を実現できます

(2)有機ELテレビのメリット・デメリット

①メリット

「画質」に優れているほか、壁に貼り付けられるような「超薄型の格好良さ」も魅力です。

②デメリット

「比較的高価」で、「画面サイズを含め、選択肢が少ない」ことです。

室内の照明を十分暗くして、「映像美を優先」するなら、有機ELテレビですが、直射日光がさし込む明るいリビングで明るく鮮明な画像を見るのであれば液晶テレビが適しています。

2.各社の有機ELテレビ

(1)LG

LG有機ELテレビ

韓国の「LG」は、先陣を切ってグループ内で有機ELパネルの開発と生産を行い、日本でもLGブランドのテレビをいち早く発売しました。当初は高価でしたが、技術の向上と生産規模の拡大で、高級タイプの液晶テレビ並みの価格となっています。サイズは55V型・65V型・77V型です。

LGは、有機ELパネルの外販も行い、ソニー・パナソニック・東芝などの日本メーカーが採用しています。

(2)ソニー(BRAVIA)

有機ELテレビ北川景子

「4K」で、サイズは55V型・65V型・77V型です。

(3)パナソニック

パナソニック有機ELTV

「4K」で、サイズは55V型・65V型です。

(4)東芝(REGZA)

レグザ有機ELテレビ

「4K」で、サイズは55V型・65V型です。

3.「4K」「8K」とは

ところで、「有機ELテレビ」は、「4K」が当たり前のようになっていますが、この「4K」「8K」とは何かをわかりやすくご説明します。

(1)画素数

従来のテレビ放送(デジタルフルハイビジョン)は「2K」と呼ばれるものです。

・「2K」は画素数が約207万画素(水平1,920×垂直1,080)です。水平方向の画素数が1920画素(約2000画素)であることから、「2K」と呼ばれています。

「4K」は画素数が約829万画素(水平3,840×垂直2,160)です。(「2K」の約4倍)

「8K」は画素数が約3,318万画素(水平7,680×垂直4,320)です。(「2K」の約16倍)

(2)4K・8Kの特長

・広色域化:表現可能な色の範囲が大幅に拡大します

・画像の高速表示:動きの速い映像も「ぼやけず」「なめらかな」表現が可能になります

・多階調表現:色や明るさの変化がなめらかになり、より自然な表現が可能になります

・輝度:映像で表現できる明るさの範囲が大幅に拡大します

「4K・8K」は、「超高精細度テレビジョン」(スーパーハイビジョン)放送とも呼ばれ、画素が増えて密度が高くなり、「HDR(ハイダイナミックレンジ)技術」により、2Kに比べて格段に美しい画像となっています。

また、8K放送は、22.2マルチチャンネルにより、その場所にいるかのような臨場感あふれる音響を体感できることになります。

今なら家電量販店に行くと、「4K」の「有機ELテレビ」の画像の鮮烈さ・精細さ・美しさを簡単に実感できますので、皆さんもぜひ体感して見てください。

<2019/11/1追記>「4Kテレビが暗い」という苦情が多数出ている問題

2019/11/1付けの東洋経済ONLINEで「あの4Kテレビが『暗い』というとんでもない衝撃 輝度が十分足りない製品が多数出荷されている」というショッキングな報道がありました。

2018年12月に4K8K衛星放送が始まりましたが、4Kテレビ購入者から「画面が暗い」「暗すぎて鮮明かどうかも分からない」との苦情が多数寄せられているとのことです。

この記事を書いた松田史朗氏が4K放送を実際に2K放送と見比べたり、メーカー・BS放送局の技術者・専門家ら数十人に取材した結果、第一の原因は「これまでに販売された4Kテレビのうち相当数に上る機種で4K映像の明るさや鮮明さを正確に表現する能力が十分に備わっていない」ことが判明したそうです。簡単に言えば「最大輝度が不足しているために、画面が暗くて鮮明に見えない」ということです。

「輝度」(単位:nit<ニト>)がどの程度必要かという問題ですが、番組の映像編集では、最大1,000nitの輝度の「マスターモニター」を使っています。しかし、放送局が制作した映像を衛星経由で受像する4Kテレビの最大輝度は1,000nitを大幅に下回る機種が大半だそうです。

国内大手メーカー5社(東芝・パナソニック・ソニー・シャープ・三菱電機)のうち、最大輝度を公表したのは東芝(500~800nit)のみで他の4社は非公表となっています。

複数のテレビ技術者などへの取材によれば、これまでに販売された大手の4Kテレビの最大輝度は300~800nit程度で、実際は500nit前後の機種が多いそうです。

第二の原因は、民放5局の4K放送番組の多くが「2Kカメラ」で撮影されていることです。2Kカメラで撮影された映像を4K映像に「アップコンバート(映像変換)」すると、「明るくない4K映像になりやすい」そうです。

第三の原因は、「従来の2Kテレビが明るすぎた」ことです。普通の2Kテレビ放送の画面は、映像製作段階よりも格段に明るく見えるようになっているそうです。

これらの要因が重なって、「4Kテレビが『暗い』」という苦情となっているようです。

大手メーカーにおかれましては、早急に最大輝度を引き上げる技術改良をしていただき、価格も手ごろな値段になるようにしてほしいものです。


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