<2023/2/6追記>仲邑菫さんが史上最年少で女流棋聖タイトルを獲得!おめでとう!!
囲碁の中学生棋士、仲邑菫三段(13)は6日、東京都千代田区で打った第26期女流棋聖戦三番勝負の第3局で、上野愛咲美女流棋聖(21)に250手で白番中押し勝ちして2勝1敗とし、史上最年少の13歳11カ月でタイトルを獲得しました。
これまでの記録は、藤沢里菜女流本因坊(24)が2014年に会津中央病院杯を獲得した時の15歳9カ月で、中学生のタイトル獲得は初めてとのことです。
仲邑菫さん、おめでとうございます!応援していますので、これからも頑張ってください。
1.将棋の「最年少プロ棋士」藤井聡太七段
2017年~2018年は、将棋の「最年少プロ棋士」藤井聡太七段(2002年~ )の「スピード出世」(七段昇段の最年少記録更新:15歳9カ月)と「連勝記録」(歴代最多記録更新:29連勝)が話題になりました。2019年1月8日には、順位戦で「デビューから18連勝」という中原誠16世名人に並ぶ大記録を達成しました。
2.将棋の羽生善治氏と囲碁の井山裕太氏に「国民栄誉賞」
また、羽生善治氏(1970年~ )が、囲碁の井山裕太氏と共に、「国民栄誉賞」に輝きました。さらに独特の剽軽なキャラクターで「ひふみん」の愛称で親しまれる加藤一二三さん(1940年~ )の藤井聡太さんについてのコメントも話題になり、バラエティー番組にひっぱりだこになるなど将棋界が大変賑わいました。
3.すい星の如く現れた「囲碁の天才少女」仲邑菫さん
このような中で、囲碁界に新風を吹き込む天才少女がすい星の如く現れたのです。仲邑菫(なかむらすみれ)さん(2009年~ )は、現在9歳の小学4年生です。今春10歳で「プロ棋士」となります。
彼女は、正規の「プロ囲碁棋士採用試験」ではなく、日本棋院が新設した「英才特別推薦棋士」第一号です。
彼女の父親は、プロ囲碁棋士の仲邑信也九段で、母親はアマチュアですが囲碁の元インストラクターと「囲碁一家」です。そのような環境の中3歳で囲碁を覚え、自然に囲碁と親しみ、強くなって行ったのでしょうが、「英才教育」の効果もあったようです。
7歳から、一家3人で「囲碁先進国」の韓国に渡って修業を積むとともに、日本での義務教育履修のため、日韓の往復生活を続けたそうです。彼女はすぐに韓国語を覚え、両親の通訳にもなっているそうです。
4.囲碁のルール
囲碁のルールは、いたって簡単で、次の5つだけです。
①黒と白が交互に打つ、②相手より陣地を多く囲った方が勝ち、③石は周りを囲めば取れる、④石を打てない場所がある、⑤劫(こう)のルール
将棋の場合は、駒の種類によって、動ける場所・範囲が違いますので、それを覚える必要がありますが、囲碁の場合は、全て同じ「黒」か「白」の石なので、簡単と言えば簡単です。
しかし、囲碁は奥が深く、ただルールを知っているというだけでは、勝負になりません。「定石」を覚えた上で、いろいろな戦略を練る必要があるようです。
かくいう私も、「笊碁(ざるご)」で全くダメです。やはり、何事につけても実力は天と地ほどの開きがあります。「相碁井目(あいごせいもく)」ということですね。
しかし、卓球の福原愛ちゃんのような可愛らしい天才少女が現れたことで、今年は「囲碁ブーム」が起きるのではないでしょうか?