＜2020/5/8追記＞
新型コロナウイルス肺炎（COVID-19)の世界的感染拡大（パンデミック）で、世界中の人がマスクを常時着用する事態になった中、日本では、「マスクの品不足」の影響もあって、「手作り布マスク」が増え、素材もいろいろな布を活用するなど工夫を凝らすようになりましたが、ここに来て、「地元のゆるキャラのイラスト入り」や「カラフルなもの」などファッション性が高まり、従来の「白いマスク」だけでなく個性的なマスクを着用する人が増えて来ました。
最近、訪日観光客数が激増していますが、大阪では中国人と韓国人の観光客をよく見かけます。その中で、最近目立つのが、スーツケースを引いた若い韓国人男性が「黒マスク」をしていることです。
昨年、私の妻が熱心に見ていた韓流ドラマに『恋する泥棒～あなたのハート、盗みます～』があります。面白いドラマで、私もブログを書きながら横目で見ていました。
このドラマは、「巨悪」によって不当な理由で虐げられたり、抹殺された人々の息子や娘が検察官や弁護士、警察官になり、様々な困難に直面しながらも苦心惨憺の末に、最後は「巨悪」に対して「正義の鉄槌を下す」物語です。
「番組内容紹介」は次のようなものです。
幼い頃、ホン会長の悪巧みで両親を失ったドルモク（チ・ヒョヌ）は父親の友人パンスに育てられる。養父パンスを喜ばせようと勉強し、会計士と弁護士の資格まで取得。しかし法の上に君臨する特権階級の悪事を目の当たりにし、法の網をくぐりぬけあらゆる問題を解決してくれる何でも屋「Justist」を設立。その傍ら義賊“J”として泥棒としても活動するように。全ては離れ離れになった兄に再び会うため、そして自分をどん底へ追いやった特権階級をこらしめるため。そんな彼の住処に幼馴染のソジュ（ソヒョン／少女時代）がやってくる。熱血警察官になった彼女もまた、ホン会長によって父を失い、事件の手がかりを探していた・・・。
その主人公のドルモクが、「怪盗Ｊ」として行動する時に、日本の「覆面」代わりに「仮面」のほか「黒マスク」をしていたのが印象に残っています。
昔の日本の写真で（多分大正時代と思われますが）野球観戦をしている人々の中に、老人が防寒用の「黒いマスク」をしているのを見かけたことがあります。しかしつい最近まで、日本では「黒マスク」は見かけませんでした。
１．黒マスク流行の発端
日本で黒マスクが流行するようになったきっかけは、4年ほど前に「ジャニーズのKis-My-Ft2の玉森裕太さんがプライベートで黒マスクをつけていたのを、ファンの女性が見かけたことから広がった」ようです。
しかし、もともとは韓国の「Ｋ－ＰＯＰアイドル」が「空港写真」や「テレビ局出勤風景写真」で黒マスクを着用するようになったのが発端のようです。韓国では今や黒マスクが主流のようです。アイドルの場合、マスクを着用するのは、喉を守るためだったり、素顔を隠すためですが、なぜ「黒」マスクなのでしょうか？
２．黒マスク着用の利点
マスクを着用するのは「整形帰り」というイメージがあり日常的にマスクをする習慣のなかった韓国で、おしゃれなものとして認識されるきっかけとなったのも、この「黒い色」にあります。中国と同様に韓国も、ＰＭ2.5の大気汚染がひどいという事情もあるかも知れません。
黒マスクには、次のような利点があります。
（1）白いマスクより「スタイリッシュ」で「おしゃれ」に見える
白いマスクは、病院や薬局、風邪や花粉症を連想させるが、黒マスクはそれを払拭できることや、「小顔」に見える効果がある。また、ファッションアイテムとなり、コーディネートの邪魔をしない。女性の場合は「すっぴん」であっても目立たないという利点がある
（2）「竹炭」を使用しているため、「脱臭・消臭・吸収・抗菌」効果がある
（3）汚れが目立たない
（4）紫外線防止効果がある
（5）目立つ上に「ダークなオーラ」も持ち合わせているため、「キャッチセールス」などの人に声を掛けられない
３．黒マスクの今後の流行の見込み
若い世代を中心に日本でも、流行の兆しはあるようですが、大阪では今のところ訪日観光客の韓国人以外にはあまり見かけません。
黒マスクには、「怪しい」「悪人」「覆面」「不気味」「怖い」「ダサい」「古くさい」というイメージもありますので、日本に定着するかどうかわかりません。私は否定的な予想です。
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