「スーパー台風」とは何か?またその発生原因は何か?わかりやすくご紹介します

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スーパー台風

最近、「今まで経験したことがないような毎秒80m以上の暴風」とか、「中心の気圧が915ヘクトパスカル以下の猛烈な台風」、「スーパー台風」といった自然の猛威の恐ろしさを表現する言葉をよく耳にします。

そこで今回は、スーパー台風とその発生原因についてわかりやすくご紹介したいと思います。

スーパー台風と日本列島

1.「スーパー台風」とは

(1)定義

「スーパー台風」とは、「台風の強さを表す階級の一つ」で、現在のところ「最大級」の階級(最も強い区分)です。

JTWC(米軍合同台風警報センター)による分類のほか、フィリピン大気地球物理天文局(PAGASA)や香港天文台、マカオ地球物理気象局などでも、「風速」に応じて台風の階級に「スーパー台風」「強い台風」などの区分を設けています。

日本の気象庁には、「スーパー台風」に関する明確な基準は存在しませんが、最大風速54m/s(105ノット)以上の「猛烈な台風」が、ほぼ「スーパー台風」に該当します。

台風の分類気象庁

(2)台風の分類

「風速」による分類として、代表的なものは次の通りです。名称も風速の区分もそれぞれ微妙に違いますが、「スーパー台風」が現在のところ「最大級の台風」であることは共通しています。

JTWCによる台風の分類PAGASAの台風の分類香港天文台の台風の分類

このほかに、中心気圧による分類もあります。

台風の種類

(3)過去の「スーパー台風」の例

JTWC(米軍合同台風警報センター)が発表した報告書によると、最初の「スーパー台風」は1976年の台風6号で、その他の過去の例としては1959年の「伊勢湾台風」や、フィリピンに甚大な被害をもたらした2013年の「台風30号」などがあります。

1959年の「伊勢湾台風」の最大風速は75m/sでした。2013年の「台風30号」の最大風速は

87.5m/sで、瞬間最大風速は105m/sでした。

2.「スーパー台風」の発生原因

(1)地球温暖化による海面水温の上昇

「地球温暖化」によって、海面水温が上昇し、それによる上昇気流が台風に供給されるエネルギーを増加し、台風をさらに大型化させます。21世紀後半になると、「スーパー台風」が現在よりも増加する見込みです。

なお、台風の「発生件数は減少」するとの見方もあります。海面水温の上昇によって、水蒸気は発生しやすくなりますが、それと同時に水蒸気が水滴になる際に放出される熱も増加し、その結果、海面付近と上空の気温差が小さくなります。つまり「大気が安定」することで、強い上昇気流が生まれにくくなり、積乱雲の発生も抑えられるというわけです。

(2)地球温暖化についての考え方

ただし現在、地球は「氷河期(新生代氷河時代)」のうちの比較的温暖な「間氷期(かんぴょうき)」にあります。「地球温暖化」は、この氷河期(新生代氷河時代)の歴史の中で「氷期」と「間氷期」が周期的に繰り返されるほんの一コマに過ぎません。

「地球温暖化」の大きな原因が「二酸化炭素(CO2)排出量の増加」だとして、「温暖化対策」を求める声もありますが、「氷期」への移行時期を遅らせる効果があるとの考え方もあります。

3.「スーパー台風」への対策

「スーパー台風」が発生すると、大きな河川でも増水や氾濫で洪水が起きる可能性が高くなります。

(1)早めの警報発信

「河川の増水・氾濫」の事前の察知と、早めの警報発信などの周知徹底が不可欠です。

(2)早めの避難と日頃からの防災用品の準備

上記のような早めの警報発信を受けて、住民の早めの避難が不可欠となります。

また日頃から、地震や台風に備えた防災用品の準備が必要ですが、今後「スーパー台風」に備えてその必要性が高まると思います。

(3)治山治水の強化

スーパー堤防」の整備など、治山治水事業を抜本的に見直し、強化する必要があります。