札幌でのマラソン・競歩開催は正解か?札幌は今年7月29日から3日連続熱帯夜!

フォローする



フェーン現象

<2019/11/14追記>

9月下旬の「ドーハ世界陸上での酷暑問題」の影響で、10月7日頃からマラソンと競歩の「札幌開催代替案」が検討され始め、10月16日にIOCバッハ会長が国際陸上競技連盟コー会長と小池百合子東京都知事に伝えました。知事にとっては何の根回しもない「寝耳に水」で、唐突な感が否めなかったと思いますし、多くの国民も「今まで東京では暑さ対策を一生懸命やって来たし、バッハ会長もその努力を高く評価していたのに、なぜこの時期になって今さら開催地を変更するのか?」と疑問に思ったと思います。

しかし結局2019年11月1日に、「東京五輪2020」のマラソン・競歩の開催地は札幌とすることに正式決定されました。

ここで、問題なのは「札幌の7月末~8月初めの気温や湿度が、東京のそれよりも間違いなく低いという保証があるのか?」ということです。

前に「2020東京五輪はなぜ真夏の開催となったのか」という記事を書きましたが、そもそも日本で真夏に五輪をやること自体に無理があるのです。これは東京でも札幌でもあまり変わらないと思います。

今年(2019年)札幌は、7月29日から3日連続の熱帯夜となりました。道外の人間がイメージするほど、近年の札幌の夏は涼しくありません。

また、「札幌市民の感覚」としては、夏は「さっぽろ大通りビアガーデン」などの催しもあり、北海道観光の書き入れ時でもあるので、「マラソン・競歩の札幌開催」は「歓迎」ではなく、当初の「困惑」から「怒り」に変わっているとの報道もあります。

いずれにしても2020年東京五輪のマラソン・競歩がどのような気温・湿度の下で行われるか注目したいと思います。

1.日本一暑い町

異常気象でしょうか?それとも亜熱帯化でしょうか?とにかくここ数年は35℃以上の猛暑日が当たり前になり、40℃前後もちらほら聞かれるようになっています。

つい最近まで、「日本一暑い」といえば、埼玉県熊谷市がまず思い浮かびました。熊谷市は暑いことを逆手にとって「あついぞ!熊谷」とPRしています。岐阜県多治見市と日本一を争っているというニュースもありました。

2.日本海側の「フェーン現象」

以前から日本海側の地方で「フェーン現象」が起きて、異常な高温になることがよくありました。

1933年7月には、山形市で40.8度になったことがあります。1952年4月に起きた「鳥取大火」はフェーン現象が原因でした。2016年12月に新潟県糸魚川市で起きた大火もフェーン現象が原因と見られています。

3.北海道が全国一暑い地点になった謎

しかし、今年5月は全国的に異常高温となりました。中でも驚きは、5月26日には「最高気温トップ10」を北海道が独占し、全国一暑い地点になったことです。佐呂間町では39.5度を記録し、北海道の観測史上最高気温を更新しました。

これは「ドライフェーン現象」が原因です。

北海道の中央を貫く「日高山脈」の西側は35度以下ですが、東側は佐呂間町をはじめ35度を超える地点が続出しました。

中国内陸部の河南省の暖気(前の週には40度を記録)が流れ込んだことや、日本付近に居座る高気圧で空気が暖まったところに強い日差しが降り注ぎ、その暖かく乾いた気流が山の斜面に当たって日高山脈を越えて東側への下降気流となり異常高温をもたらしたようです。

今後は、「夏でも涼しい北海道」とは言えなくなりそうですね。