「手張り過ぎ」は禁物!不可能なことはやらず、身の丈に合わせた分相応が大事。

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蛙と牛

1.身の丈に合わせる

2019年10月に萩生田文部科学大臣が、2020年度から導入を予定していた大学入学共通テストで活用される「英語の民間試験」に関連して、「身の丈に合わせて」と発言したことについて激しい非難を浴びました。

この「英語の民間試験」自体はいろいろと問題が多いのですが、「身の丈に合わせる」というのは非常に大切なことです。

2.イソップ物語の「蛙と牛」という寓話

イソップ物語は、古代ギリシャの解放奴隷のイソップ(アイソポス)の作とされる寓話集です。

ところでこのイソップ物語に、「蛙と牛」という寓話があります。

一頭の牛が、水を飲みに葦の生い茂る池に入った時、子蛙を一匹泥の中に踏みつぶしてしまいました。まもなく母さん蛙は戻って来て、兄弟姉妹の子蛙に「あの子はどうしたの?」と聞きました。子蛙たちは「すごく大きな怪物が、弟を足で踏んづけた」と口々に訴えます。

母さん蛙は、「大きいって、これくらい?」とお腹をふくらませて聞きました。「もっと大きかった」と子蛙たちは答えます。母さん蛙は、さらにお腹をふくらませながら「これより大きくはなかったでしょう?」と聞きます。このやり取りを繰り返して、母さん蛙はどんどんお腹を膨らませ続け、突然パーンと破裂してしまいました。

この話は、「不可能なことをやろうとしてはいけません」「分相応が大事」という教えです。英語では、「Do not attempt the impossible.」です。

3.自分の能力を超えて仕事を引き受ける「手張り過ぎ」は禁物

前に「経営多角化」の記事を書いた時、会社ばかりでなく、個人についても、自分の能力を超えて仕事を引き受ける「手張り過ぎ」は禁物だということをお話ししました。

今回は、その具体的な失敗例をご紹介したいと思います。

私の地元の大工さんの話です。棟梁のお父さんと息子の二人で、職人を何人か使って、小規模ながら手堅く工務店をやっていました。ところが、バブル時代に住宅建設ブームが起きたので、息子は事業を拡大しようと、どんどん注文を受け始めました。最初のうちは、自前で建築できていたのですが、注文が多くなって、下請けに回すようになり、自分自身は大工仕事をしなくなりました。

やがて、注文が増えすぎる一方で、下請けの方も仕事が忙しくなったので、請負った仕事が捌(さば)ききれず、「進捗管理」も十分に出来ないまま「倒産」してしまいました。

息子は「倒産」の憂き目にあって、ノイローゼになったそうです。欲を出さずに、自分が出来る範囲の仕事を請け負って堅実にやっていれば、立派な棟梁になれたはずなのに、残念なことです。


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