コロナの「ワクチン」については、前に「コロナのワクチン開発状況は?日本の対応は?わかりやすくご紹介します」「ワクチンはファイザー・モデルナに限定し、アストラゼネカは購入キャンセルを!」という記事を書きました。
コロナの「ワクチン接種」の問題点については、「コロナワクチン接種の優先順位を上げるべき職種がまだある。政府は見直しを!」「コロナワクチン接種と副反応。ゼロリスク信仰とSNSのデマ情報の問題」という記事を書いています。
ところで、コロナのワクチン接種は、65歳以上の高齢者については当初多少の混乱もありましたが、今はようやく軌道に乗って来たようです。
現在「大規模接種会場」では、「接種券」があれば64歳以下でも「モデルナ」のワクチン接種を受けられるようになっています。
自衛隊が大阪と東京で実施している「大規模接種センター」では、6月17日から対象者が「全国の18歳以上」に拡大されました。
ただし、自治体から届く「接種券を持っていることが条件」となっています。
大企業での「職域接種」や、大学での学生・教職員を対象とした「大規模接種」も始まっています。
しかし、「64歳以下の人の接種」については、次のような問題が起きています。
1.64歳以下への接種券発送が自治体によってばらつきがある
各自治体は、64歳以下への発送を急いでいるようですが、東京23区では、墨田区・中野区・江東区は全員に発送済なのに対し、他の区は6月下旬~6月末発送予定とバラバラです。
大阪市は6月16日に、58歳~64歳の約21万人への発送を開始しました。当初の予定を前倒しし、今月末までに21歳以上に順次送る予定だそうです。
大阪市が65歳以上の市民を対象に設置している大規模接種会場で予約枠が埋まらない状況が続いているため、前倒し発送することになったようです。
私の住む高槻市は、市役所に確認したところ「60歳~64歳の人へは7月中旬に発送予定」とのことですが、「59歳以下の人については、全く未定」とのことでした。
政府のワクチン接種促進方針に基づき、大阪府でも大阪市を中心に「大規模接種会場」がいくつも設置されており、「接種券」があれば誰でも接種を受けられるようになっています。
大阪市の「大規模接種会場」が設置された当初は、ガラガラで予約率が非常に低調という報道がありました。
大阪市の自衛隊が中心となった大規模会場では、空き枠分については、自衛隊員や警察署員などで穴埋めし、今では順次予約も埋まってきているようです。
2.「大規模接種会場」での接種を希望する人は「個別申請」が必要というのは二度手間
中には希望者に臨時に接種券を交付している自治体もあり、接種券の送付遅れが「障壁」とならないよう知恵を絞っているとのことです。
高槻市役所に確認したところ、「64歳以下で『国の大規模接種会場』での接種を希望する人」は、「個別申請」すれば「接種券」を発行するとのことでした。
ただし、6月22日現在は希望者が多かったためか、現在は「個別申請」受付をストップしているとのことでした。
これは、市役所にとっても、市民にとっても「二度手間」です。
3.自治体は早急に順次全員へ接種券を発送すべき
自治体は、若い人に早く送ると、「7月末を目途とする65歳以上の人への接種」に影響が出ると考えているのかもしれません。
しかし、政府の方針が「大多数の国民の早期ワクチン接種」であるならば、それぞれの自治体の住民が選択肢を多く持てるように、早急に順次全員へ接種券を発送すべきだと私は思います。
我々65歳以上の高齢者は、接種券が発送された後、申込日初日から電話がなかなかつながらず、四苦八苦して接種申し込みをしました。
しかし若い人は、スマホやパソコンでの予約も手慣れていると思いますので、さほど混乱はないと思います。
「ファイザー社のワクチン供給量が7月以降大幅に減少する」との報道もあり、不安に思っている人も多いのではないでしょうか?
接種を希望する人が1日も早く接種を受けられるよう、各自治体には「発送時期格差」が起きないように配慮してほしいものです。