日本古来の単位「尺貫法」の漢字表記と「メートル法」換算

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尺貫法

日本で「メートル法」が完全実施されたのは1966年(昭和41年)です。

私が小学生の頃は、「メートル法」が完全施行されていなかったので、「尺貫法」もよく使われていました。

運動靴のサイズも、現在のように23.5cmとか24.0cmなどと言わず、「九文八分(ここのもんはちぶ)」とか「十文(ともん)」などと言っていました。

また相撲取りにように太った同級生が「百貫デブ」と呼ばれてからかわれていました。今なら「差別」「いじめ」「ハラスメント」と言われかねませんが、当時は誰もそれほど目くじらを立てませんでした。「今の日本の社会風潮」のような「不寛容社会」ではなかったのでしょう。

ちなみに「百貫」と言えば正確には375kgですが、その同級生はたぶん100kg前後だったのではないかと思います。

不動産の面積については、私のような団塊の世代は今でも「坪」の方がピンときます。建築現場や舞台装置の現場では、今でも「尺貫法」が生きています。

正岡子規に「病牀六尺」という随筆があります。この「六尺」というのは、彼の身長が6尺(1.82m)だったという意味ではなく、「六尺の病牀」という意味です。ちなみに彼の身長は5尺4寸(163cm)でした。なお病室は「六畳一間」でした。

病牀六尺、これが我世界である。しかもこの六尺の病牀が余には広過ぎるのである。

と彼は書いています。脊椎カリエスのために、畳一枚分ほどの広さの病床から起き上がることもできず闘病生活を送っていた彼の日記的随筆です。余談ですが、彼が病床で詠んだ俳句の解釈をめぐる「鶏頭論争」も有名です。

東京に「五反田(ごたんだ)」という地名がありますが、私の両親が、「三反(さんたん)の田」とか「1町田(いっちょうだ)」(1町歩の田)などと田んぼのことを話していたのを覚えています。苗字にも「三反田」「一町田」というのがありますね。

それから「西国街道芥川一里塚」というのも残っていました。焼き芋屋の「栗(九里)より(四里)うまい十三里」という「売り文句」もありましたね。

1.日本古来の単位「尺貫法」の漢字表記と「メートル法」換算

(1)長さ・距離

・1毛(もう)=0.0303mm

・1厘(りん)=10毛、0.303mm

・1分(ぶ)=10厘、3.03mm

・1寸(すん)=10分、30.3mm(3.03cm)

・1尺(しゃく)=10寸、30.3cm

・1間(けん)=6尺、1.82m

・1丈(じょう)=10尺、3.03m

・1町(ちょう)=60間、109.09m

・1里(り)=36町、3.927km

(2)面積

・1勺(しゃく)=0.0331㎡

・1合(ごう)=10勺、0.3306㎡

・1坪(つぼ)=10合=1間×1間、3.3058㎡

・1畝(せ)=30坪、90.1736㎡

・1反(たん)=300坪、991.7355㎡

・1町歩(ちょうぶ)=10反、9917.3554㎡

(3)重さ

・1厘(りん)=3.75mg

・1分(ぶん)=10厘、0.375g

・1匁(もんめ)=10分、3.75g

・1斤(きん)=160匁、600g、ただしパンは450gで1斤

・1貫(かん)=1000匁、3.75kg

(4)体積

・1勺(しゃく)=18ml

・1合(ごう)=10勺、180ml

・1升(しょう)=10合、1.80L

・1斗(と)=10升、18.04L

・1石(こく)=10斗、180.39L

2.「坪」と「㎡」の簡単な換算方法

蛇足になりますが、土地の面積の単位は以前は「坪」が主流でしたが、現在は「㎡」がほとんどです。

私のような昔人間は「㎡」だと、どのくらいの面積かピンと来ません。「坪」に置き換えて考えたいのですが、「3.3で割る計算は暗算では無理」などと計算が面倒だと思っている人が多いのではないでしょうか?

そこで、簡単な換算方法をご紹介します。「㎡の数に0.3を掛けるだけ」(「㎡の数に3を掛けて10で割る(1桁落とす)」としてもよい)です。

たとえば、100㎡であれば、100×0.3=30(坪)です。

種明かし

厳密には「0.3025」を掛けるのが正解です。その根拠は以下の通りです。「尺貫法」と「メートル法」との関係から導き出されます。

1尺(しゃく)=10/33m 1間(けん)=6尺=60/33m

1坪=1間×1間=60/33×60/33平米(㎡)=3600/1089平米(㎡)

1平米(㎡)=1089/3600坪=0.3025坪

逆に「坪から㎡への換算」は、ご存知の通り「坪の数に3.3を掛ける」です。この根拠は次の通りです。

1坪=3600/1089平米(㎡)=3.3057平米(㎡)



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