<2024/6/9追記>大里桃子は「宮里藍サントリー・レディース」優勝で、通算3勝目!
「宮里藍サントリー・レディース」最終日(6月9日・兵庫県六甲国際GC=6526ヤード、パー72)、1打差2位から出た大里桃子が6バーディー、1ボギーの67で回って通算12アンダーの276に伸ばし、逆転優勝しました。
25歳で2021年5月「ほけんの窓口レディース」以来となる、1120日ぶりのツアー通算3勝目。賞金2700万円を獲得しました。
67をマークした山下美夢有が2打差2位に入り、吉本ひかる、前日首位の内田ことこがさらに1打差の3位でした。
<2022/11/27追記>大里桃子は「リコーカップ」36位。残念!
大里桃子は「黄金世代」の有力選手ですが、2021年5月にツアー2勝目を挙げて以降は優勝がありません。
今季はトップ10回数が4回で「賞金ランキング」32位、「メルセデスランキング」30位で、11月24日~27日に宮崎カントリークラブで行われる今季最終戦「JLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ」に出場します。
この「リコーカップ」は、今季の優勝者ら40人しか出場できない大会です。
2020年の新型コロナウイルスの流行をきっかけに、ゴルフは「密にならずに楽しめるスポーツ」ということで人気になりました。ゴルフ練習場やゴルフ場で若い人たちの姿を見かける機会が明らかに増えました。その勢いは2022年もとどまることを知らず、むしろ加速しているように感じます。
かつては「オジサンのスポーツ」と言われ、若い世代には敬遠されていましたが、今はむしろ「オシャレなスポーツ」として若者たちや女性からも支持されています。最近の日本人の若手女子プロゴルファーの活躍もその一因ではないかと私は思います。
2019年8月4日、「黄金世代」と呼ばれる若手女子ゴルファーの一人の渋野日向子(当時20)が、「全英女子オープンゴルフ」に優勝しました。
これをきっかけに、日本の女子プロゴルフ界に宮里藍以来のフォローの風が再び吹き始めたようです。それまでは韓国勢に圧倒されっぱなしで、毎週のように韓国人選手に優勝をさらわれていましたが、2020年~21年からは明らかに日本人の女子プロゴルファーの活躍が目覚ましいものになってきました。
現在女子プロゴルフ界では、小祝さくら・渋野日向子・原英莉花・勝みなみ・新垣比菜・淺井咲希・河本結・大里桃子などの「黄金世代(1998年4月2日~1999年4月1日生まれ)」や古江彩佳・澁澤莉絵留・西村優菜・安田祐香・吉田優利などの「プラチナ世代(ミレニアム世代)(2000年4月2日~2001年4月1日生まれ)」と呼ばれる20代前半の選手が大活躍するようになって来ました。
さらにその下の世代の山下美夢有・笹生優花・西郷真央などの有望選手は「第三世代」あるいは「新世紀世代」と呼ばれ始めています。
これについては「女子プロゴルフが再び面白い!黄金世代・プラチナ世代・新世紀世代が大活躍」「女子ゴルフ賞金ランキング争いは熾烈!シード権争いはメルセデスランキング。」という記事に詳しく書いていますので、ぜひご覧ください。
そこで今回は、「黄金世代」の一人で人気のある大里桃子についてご紹介したいと思います。
1.大里桃子の超可愛い画像
2.大里桃子とは
大里桃子(おおさと ももこ)(1998年8月10日~ )は、熊本県玉名郡南関町出身。熊本国府高等学校卒。身長170cm、体重60kg。血液型A型。所属は伊藤園。
趣味は「音楽・映画鑑賞」で、好きな色はオレンジと黒です。
自らの売りは「粘り強さ」、憧れのプロは鬼澤信子、特技はピアノです。同学年でプロでも同期にあたる渋野日向子とは親友の間柄です。
8歳から父のコーチのもとでゴルフを始め、それ以外にも水泳、バスケットボール、陸上競技などを経験しました。
小学生のころからゴルフ競技会に参加しており、熊本県や九州地区のジュニア大会で優勝経験があります。
2014年、熊本国府高等学校時代には同級生の田中瑞希と共に1年次から「全国高等学校ゴルフ選手権大会」に出場し、立浦葉由乃・松田鈴英を擁した福井工大福井、篠原真里亜・三ヶ島かなを擁した沖学園等を抑え女子団体戦で優勝。
しかし2年次の2015年は渋野日向子を擁した作陽高と優勝を争いましたが、団体準優勝に終わりました。
3年次の2016年は稲見萌寧・西畑萌香・臼井麗香らを擁した日本ウェルネス高、安田祐香・古江彩佳らを擁した滝川二高等を抑えて2年ぶりの団体優勝を果たしました。
2017年5月にアマチュアとして出場した日本女子プロゴルフ協会(LPGA)ツアー「中京テレビ・ブリヂストンレディスオープン」においてローアマチュアを獲得しました。
また同年7月にはLPGA最終プロテストに進出しましたが、1打及ばず不合格となりました。
しかし同年12月のLPGAファイナルクォリファイングトーナメントを16位で通過したことにより、翌2018年前半のツアー競技に出場する権利を得ました(TP単年登録者として2018年のLPGA最終プロテストまでにツアー競技20試合に出場しました)。
2018年7月に挑んだLPGA最終プロテストを3位で合格、LPGA90期生となりました。
同年8月12日軽井沢72ゴルフ北コース(長野県)で開催された「NEC軽井沢72ゴルフトーナメント」最終日3番ホールでホールインワンを達成。
翌週大箱根カントリークラブ(神奈川県)で開催された「CAT Ladies」においてツアー初優勝、これはプロテスト合格後23日目での出来事であり1988年ツアー制度施行後の最短日数となりました。2018年度の年間獲得賞金ランキング(賞金ランク)49位で自身初のシード入り、同年12月に発表されたLPGAアワードにおいて「敢闘賞」を受賞しました。
2019年より伊藤園所属となりました。最終的に賞金ランクで自身最高位となる38位で2年連続のシード入りを果たしました。
2021年は前年と同一シーズン扱いとなりました。「パナソニックオープンレディース」では首位と2打差で迎えた最終日を73とスコアを落としたものの、同じ熊本県出身、名前も同じと縁の深い上田桃子と自身初のプレーオフにもつれ込みました。2ホール目でティーショットをミスしてバンカーに。2打目を寄せきれず、優勝は叶いませんでした。
その翌週の「ワールドレディスチャンピオンシップ」でも優勝争いを展開して勝者の西村優菜に次いで2位となった後、「ほけんの窓口レディース」では悪天候の影響で36ホールの短縮競技となる中、最終日では一時はささきしょうこに1打リードを許した最終18番ホールでバーディーを奪って追いつきプレーオフに持ち込むと、ささきとのプレーオフでは3ホール目でバーディーを奪って2018年以来2年9ヶ月ぶりとなるツアー2勝目を挙げました。
(1)アマチュア時代のその他の優勝
・「熊日トーナメント(ジュニア女子の部)」2013年、2014年、2015年
・「熊本県民アマチュアゴルフ選手権(ジュニア女子の部)」2013年、2014年、2016年
・「九州ジュニアゴルフ選手権(女子の部15~17歳)」2015年、2016年
(2)プロ入り後
2018年8月に「CATレディースゴルフトーナメント」でツアー初優勝、2021年5月に「ほけんの窓口レディース」でツアー2勝目を挙げました。