日本語の面白い語源・由来(れ-②)レシピ・蓮華・レントゲン・レオタード

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レシピ

日本語の語源には面白いものがたくさんあります。

前に「国語辞典を読む楽しみ」という記事を書きましたが、語源を知ることは日本語を深く知る手掛かりにもなりますので、ぜひ気楽に楽しんでお読みください。

以前にも散発的に「日本語の面白い語源・由来」の記事をいくつか書きましたが、検索の便宜も考えて前回に引き続き、「50音順」にシリーズで、面白い言葉の意味と語源が何かをご紹介したいと思います。季語のある言葉については、例句もご紹介します。

1.レシピ/recipe

レシピ

レシピ」とは、「料理や菓子の材料の分量や調理法を記したもの。料理の食材リストと調理方法」のことです。秘訣。秘伝。

レシピは、英語「recipe(レシピ)」からの外来語です。
「recipe」は「処方」「処方箋」の意味が派生し、1740年代初頭から料理用語として用いられるようになりました。

「recipe」の語源は、「受け取る」を意味するラテン語「recipio(レキピオ)」。
その命令形「recipe(レキペ)」が、「これらの薬を取り上げて調合せよ」といった意味として、医師が薬剤師に指示する処方箋に書かれたことから、「処方」の意味となりました。

レシピは、フランス語で「recette(ルセート)」と言い、同じく「recipio」を語源とします。

2.蓮華(れんげ)

蓮華

レンゲ」とは、「主に中華料理などで使われる柄の部分まで窪んだ陶製の匙(さじ)」のことです。

レンゲは、匙の形が散ったハスの花びら一片に似ていることから、「散り蓮華(ちりれんげ)」と呼ばれるようになり、それが略された語です。

マメ科の「紫雲英(ゲンゲ)」も、花の形がハスの花に似ていることから、別名を「蓮華草(レンゲソウ)」といいます。

3.レントゲン/roentgen

レントゲン

レントゲン」とは、「放射線の強さの単位。レントゲン写真の略。X線写真と呼ばれるX線を物体に照射して透過光を撮影した透過写真」のことです。

レントゲンは、ドイツの物理学者ヴィルヘルム・コンラート・レントゲンが、1895年にX線を発見したことに由来します。

「X線」が正しい呼称ですが、彼の名前にちなみ、この線を「レントゲン線」、X線写真を「レントゲン写真」と呼ぶようになりました。

4.レオタード/leotard

レオタード

レオタード」とは、「伸縮性のある布地で体にぴったりし、ダンス・体操などの際に着る上下続きになった衣服」のことです。

レオタードの語源は、19世紀後半、フランスの空中曲芸師の名前 Jules Leotard(ジュール・レオタール)に由来します。

レオタールは女性ではなく男性で、彼の演技は豪快で美しく大変人気がありました。
その人気から、彼のトレードマークとなっていた全身タイツのような衣装を「レオタール」と呼ぶようになり、やがて「Leotard」が英語読みされ、「レオタード」と呼ばれるようになりました。