1.心機一転、勉学に励んだ中学時代
私は、中学校に進むと、小学校高学年時代に遊んだ同級生たちが、「遊ぼう」と呼びに来ても、決して遊ばないようになりました。
心機一転し、彼らとの「決別」を決めたのです。
そこで、中学校に入ると熱心に授業を聞き、家に帰ったら、まず「宿題」を済ませ、「復習と予習」も欠かさないようにしました。
小学校の時は、算数の「公式」が頭に入らず、また「つるかめ算」や「旅人算」「流水算」などの「文章問題」もわからずじまいだったので、不安でした。
しかし、中学校の数学は、xやyを使った代数になったので、逆に簡単に入って行けました。
英語も、ローマ字とは全く違うものと覚悟して、一生懸命勉強しました。
そのおかげで、中学では、3年間を通して、良好な成績を維持できました。
2.高校時代も勉学に励んだが病魔に襲われる
高校も、公立の進学校である茨木高校に合格でき、これからは順調に行くように見えました。
しかし、「好事魔多し」というのでしょうか?高校2年の冬休みに、勉強のし過ぎからか、「目の結核」と言われる「若年性再発性網膜硝子体出血(眼底出血)」という病気になりました。
若くて体力はあったので、肺結核などにはならなかったのですが、体の中で一番弱い部分である「目」をやられたのです。
症状は、本を読んでいると突然目が痛くなり、読み続けられなくなったのです。
これが「前兆」で、その翌朝起きると、目の内側(眼底)から出血していました。
感じとしては、アルタミラの洞窟壁画のような赤茶色のものが、視界の全面に現れて、視野が極端に狭くなり、物が見えにくくなったのです。
直ちに大阪医科大学付属病院に行き、診察を受けましたが、処置としては、手術や投薬は不要で、「安静にして、栄養を十分に取ること」と、「出血が収まるまでは、当分本は読まないこと」でした。
高校3年という受験勉強の必要になる時期が目前なので、随分落ち込みました。
3.病気をしたおかげで集中力が高まる
本を読もうとしても、すぐに目が痛くなるので、医者から「もう本を読んでもよい。ただし1時間に10分くらいは、必ず休憩を入れなさい。これからは、少しくらい目が痛くなっても、あまり神経質にならなくてよろしい。」と言われるまで、無理はしませんでした。
しかし、そのおかげで逆に「短時間に集中して、効率的に勉強する」ということを覚えられました。
これは、「怪我の功名」?いや「禍を転じて福と為す」ということですね。