1.常連になりたがるCM
数年前に放映された、瑛太さん扮するサラリーマンが「常連」になりたがるドラマ調CMが印象に残っています。
瑛太さんが、転勤先で気に入った中華料理店で、「常連」とおぼしき小学生が「いつもので」と注文するのを見て、二度目の来店なのに、遠慮がちに「いつもの」と言うあのCMです。
2.私が常連の店
私も「常連」となっている馴染みの店が二つあります。
(1)黙って座れば「いつもの料理」
ひとつは、リーガロイヤルホテル大阪にあるうなぎ料理で有名な店の「東京竹葉亭」です。派遣社員の頃に毎月1回、5年以上通いました。
常連になってくると、こちらが注文を言わなくても(言う前に)、「いつものでよろしいですか?」と聞かれるようになりました。
私も異存はないので、「うん」とか「ええ」と答えました。鰻丼の肝吸い付きです。
それと、いつも会社帰りに寄るので、「日経新聞の夕刊」を頼みました。
最初のころは、「日経の夕刊ありますか?」と聞いて頼んでいたのですが、常連になると黙っていても、さっと日経新聞の夕刊を持って来てくれました。
(2)毎回注文を聞く
もうひとつは、大丸梅田店にある鯛めしで有名な和食店「与太呂」です。こちらにも、派遣社員の頃に毎月1回、5年以上通いました。
この店は、常連になった後もメニューを持って来て、注文を聞こうとしました。顔なじみの店員の場合でもそうです。
私は、メニューを見るまでもなく、いつもの好みの料理を注文しました。
私は、どちらの店も大好きなのですが、ひとつめの店では、「別の料理を注文しづらい」という憾(うら)みがあります。
もちろん、別の料理を頼んでも、何も文句を言われる筋合いもないし、頼めばちゃんと別の料理を出してくれるはずですが、なぜか言いにくいのです。
ふたつめの店については、もう5年も通って、いつも同じ料理を注文しているのだから、もう「顔」も「好みのいつもの料理」もわかっているでしょう?と言いたい気分なのです。
しかし、この店はそれを知っていても(承知の上で)、常連さんにも一応注文を確かめるという「ポリシー」があるのではないかと思います。
よく、有名な俳優や歌手の「行きつけの店」の紹介などで、「あの方は、いつもあの席に座っていつも〇〇料理を注文されました」というセリフを聞きます。
でも、あれって、ひょっとしたら「私のひとつめの店」のパターンではないのかな?と思ってしまうのですが、これは私の考えすぎか、穿(うが)ちすぎでしょうか?