「一」から「万」の数字を含むことわざ・慣用句(その15)「四十八」「五十」

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四十八手

数字を含むことわざ・慣用句と言えば、「三人寄れば文殊の知恵」とか「三つ子の魂百まで」などたくさんあります。

前回は「人数・年齢・回数・年月や時間・距離・寸法」を表す数字を含むことわざ・慣用句を紹介しました。そこで今回は、その他の「一」から「万」までの数字を含むことわざ・慣用句をまとめてご紹介したいと思います。

なお面白い数字の単位についての話は、前に「数字の単位は摩訶不思議。数字の不思議なマジック・数字の大字も紹介!」という記事に詳しく書いていますので、ぜひご覧下さい。

15.「四十八」「五十」を含むことわざ・慣用句

(1)四十八手(しじゅうはって):相撲における決め技のことで、室町時代からその名が見られます。

古来の日本では、「縁起の良いたくさんの数」として48を使用しました。初期のこの呼称は、正しく技の数を数えてのものではなく、ただ単に「相撲の技の数は多い」「縁起よく48」などという意味だったと考えられています。

(2)無くて七癖有って四十八癖(なくてななくせあってしじゅうはっくせ):人は誰しも多かれ少なかれ癖があるということ。

「七」は数の多いことを表し、「無くて」の「な」の音に調子を合わせたもの。
「四十八」は、相撲で「四十八手」というように、十分多いことを表します。

癖が無いように見える人でも何かしらの癖があるもので、癖があるといわれる人ならば、尚更多くの癖があるものだということから。

(2)人間僅か五十年(にんげんわずかごじゅうねん):人の一生は短くはかないものだということ。

人の寿命はたかだか五十年との意から。

「人生僅か五十年」「人間五十年」とも言います。