「学校の怪談」にまつわる思い出。処刑された初年兵の亡霊と不審火での校舎全焼

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工兵隊

「学校の怪談」と言えば、1990年代に、映画やテレビドラマで多くの作品が製作されましたね。

皆さんの通っておられた学校にも「学校の怪談」や「学校の七不思議」などの伝説・伝承があったのではないでしょうか?

私も中学1年生の時、「技術家庭」の先生から、その学校の校舎で実際にあった怖い話を聞かされました。

1.いじめを受け上官を撲殺して処刑された初年兵の亡霊

私の通っていた中学は、元高槻城のあった敷地内にあり、戦前は日本陸軍「第四師団」隷下の「工兵第四連隊」がありました。「兵舎」の前に衛兵が立つ「営門」が今も残っています。

その「兵舎」は、戦後の一時期には大阪外国語大学の校舎として使用され、私が入学した時は中学校の校舎として使用されていました。

「怖い話」というのは、「工兵第四連隊時代」に遡ります。当時の日本の軍隊でも、今学校や会社で問題になっている「いじめ」や「パワーハラスメント」がありました。

特に「古参兵」や「上官」が、「天皇陛下の名のもとに」「初年兵いじめ」をすることがよくあったそうです。

ある日、古参兵に苛め抜かれていた初年兵が、たまりかねてその古参兵を撲殺してしまったのです。その初年兵は、軍法会議により即日処刑されました。

しかし、その後、その兵舎には毎夜のごとく、「鬼哭啾啾(きこくしゅうしゅう)」と初年兵の亡霊のすすり泣く声が聞こえるようになったという話です。

私もその話を聞いてからは、掃除当番で放課後に誰もいなくなったその旧兵舎の教室を一人で掃除している時に、何だか気味悪くなったことを覚えています。

2.不審火による旧兵舎の校舎全焼

余談ですが、その旧兵舎の校舎は、私が中学1年の期末試験の直前に「不審火」で全焼してしまいました。「火の不始末」なのか「放火」なのか原因は結局不明ですが、その日「宿直当番」だった「非常勤講師」が、本来は「外出禁止」にも拘らず、その夜京都市内の友人の家に遊びに行っており、その留守の間に起きた出来事でした。

件(くだん)の「非常勤講師」も、「幽霊話」を聞いていて一人では気味が悪いので、京都で友人と食事をしてお酒でも飲んでから学校に戻って早く寝ようと思っていたのかも知れません。「宿直当番」は、言わば「夜警」なので、夜中の巡回も義務付けられていたと思いますが、省略するつもりだったのでしょう。

私などは、生来の「怖がり(臆病)」なので、夜の学校の「宿直当番」は無理ですし、夜中の巡回などとても出来そうにありません。


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