最近中国で、「錦鯉」が大人気となり、「泳ぐ宝石」と呼ばれて1匹2億円のものまで現れるなどバブルの様相を呈しています。
一体どこが「錦鯉」の魅力なのでしょうか?今回はこれについて考えて見ます。
1.「錦鯉」とは
「錦鯉」とは、観賞魚用に改良したコイの総称ですが、色鮮やかな体色が錦にたとえられたものです。
日本の中でも特に新潟県で品種改良や養殖が進み、国内各地への販売のほか海外への輸出も盛んに行われています。「生きた宝石」「泳ぐ芸術品」とも呼ばれます。
錦鯉と言えば、新潟県の旧山古志村がとても有名ですね。
2、中国での「錦鯉」の人気の実態
錦鯉は日本でも人気ですが、中国では「空前の大ブーム」となっています。中国では「鯉の滝登り」(登竜門)の故事があるほど極めて縁起が良いとされており、ここ数年は高所得者が増えたことから、1匹が1万元(約17万円)もする錦鯉もすぐに売れるほどの人気です。
錦鯉の生産地として知られる河南省では、年間8000万匹の錦鯉が売れているということです。
中国では春節に、「年年有余」(「毎年魚がありますように」魚は富の象徴で、魚と余の発音を掛けている)という言葉を用いて幸運を祈り、生活が豊かであること、毎年有り余るほどの富と食糧に恵まれるように祈ります。
昨年インターネット上に、「錦鯉の転送」という言葉が現れ、流行語になりました。これは「錦鯉の画像を転送すること」を指し、一種の社会現象になりました。
錦鯉は富の象徴なので、中国の人々は錦鯉の画像を転送することによって、富をつかもうとした訳です。
ブロガーによって、転送量獲得にも利用されているようです。
3.「錦鯉」の寿命
では、それほど高価な錦鯉の寿命は、一体どのくらいなのでしょうか?
平均30年前後だそうですが、長生きする場合は70歳を超えることも珍しくないとのことです。
「ギネス記録保持魚」の「花子」は、「飼育された状態で226歳まで生きた」とのことですが、本当なのかどうか疑わしくなりますが・・・
この「花子」は岐阜県加茂郡白川村の越原さんの家で飼われていた錦鯉で、江戸時代から生きており、越原家では7世代にわたって面倒を見て来たそうです。