あなたは猫が好きですか?猫にまつわる面白い話

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ネコ歩き

あなたは猫が好きですか?猫は犬とともに、昔から我々の一番身近な愛玩動物(ペット)です。世の中は、動物が頭から嫌いな人は別として、「猫好き(猫派)」と「犬好き(犬派)」に分かれるようですね。

1.夏目家の「猫」

「吾輩は猫である。名前はまだ無い。・・・」というのは、誰もが知っている夏目漱石の代表作「吾輩は猫である」の冒頭です。これは、俳句雑誌の「ホトトギス」に掲載された連載小説で、彼の処女小説でもあります。

この小説を書くきっかけとなったのが、ある日夏目家に迷い込んだ黒い野良猫でした。この猫を家人は最初追い払おうとしましたが、漱石が「飼ってやろう」ということで夏目家に居候することになります。漱石はこの猫を見て、「猫の目で人間社会を観察するという形式で小説を書いたら面白いのではないか?」という発想を得たそうです。

漱石にとって、この黒猫は名作「吾輩は猫である」を生み出す原動力になった「福猫」であり、死んだ時には自宅の庭の桜の木の下に「猫の墓」を立てて懇ろに供養したそうです。

2.岩合光昭の「世界ネコ歩き」

NHKBS放送で「岩合光昭の世界ネコ歩き」という番組があります。動物写真家の岩合氏が世界の街角の猫を猫の目線で撮影したもので、愛らしいというかほほえましい癒される映像が楽しめます。

猫は、犬のように主人に媚びることもなく、その思いとは関係なく、クールというか気ままに行動するのも特徴ですね。

3.瀬戸内海の「猫島」

最近、瀬戸内海の小島の「猫島」(猫だらけの島)が、猫好きな観光客に人気だと話題になっています。「猫島」は、この香川県の男木島(おぎしま)だけだと思っていたのですが、全国各地にあるようですね。この男木島は、映画「喜びも悲しみも幾歳月」の灯台ロケ地の一つとしても有名です。

4.「猫カフェ」と「豆柴カフェ」

また、猫派には「猫カフェ」、犬派には「豆柴カフェ」が出来て、大変にぎわっているそうです。

猫派と犬派の割合は、猫派が39.3%で、犬派が60.7%だそうです。

猫派と犬派の性格の違いとしては、猫派はマイペースで繊細、冒険心が強いそうです。犬派は社交的で、人の相談に乗ったり、話を聞いたりするのが得意な人が多いそうです。

5.猫八

蛇足ですが、「猫」と名の付く言葉は、国語辞典を読むと沢山出て来ます。猫脚、猫板、猫いらず、猫かぶり、猫舌、猫じゃらし、猫背、猫撫で声、猫の目、猫の額、猫八・・・

私は「猫八」というのは、いろいろな動物の声帯模写をする「物真似師」の江戸家猫八さんの芸名で「固有名詞」だとばかり思っていたのですが、「普通名詞」で、広辞苑には「江戸時代の物乞いのひとつ。門に立って、猫・犬・鶏などの鳴き声をまねて銭を乞い歩いたもの」とありました。

江戸屋猫八

私が知っている猫八は「三代目江戸屋猫八」(1921年~2001年)とその長男の「四代目江戸屋猫八」(1949年~2016年)の二人だけですが、「初代江戸屋猫八」(1868年~1932年)は、猫が八匹で喧嘩するのを鳴き分けたほどの名人だったそうです。ちなみに三代目は初代の六男です。