「マインドフルネス瞑想法」を紹介した吉田昌生氏の「1分間瞑想法」

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瞑想

1.「マインドフルネス瞑想法」を紹介した吉田昌生氏の「1分間瞑想法」

マインドフルネス瞑想法」とは、「心理学や脳科学を取り入れた、すべての姿勢・動作・呼吸を瞑想として捉えた気づきの瞑想法」です。

(1)習慣として続けることが大切

瞑想は「一度やったら終わり」というものではありません。10分、20分といった長時間の瞑想でなくとも、続けることが大切です。日常生活において、歯磨きなどと同じレベルの習慣に落とし込むことで、初めて効果が得られます。(「はじめに」より)

(2)瞑想による効果

1. ストレスが減る

瞑想を習慣化すると、いまここにある時間が増え、考えすぎることが減るといいます。ストレスを感じるような思考が減っていき、物事の受け止め方や考え方が前向きになるため、心が楽になるということ。

2. 体が健康になる

瞑想を習慣化することにより、心身が安定し、免疫機能が上がり、病気にもなりにくくなるのだそうです。

3. 自然に痩せる

瞑想でストレスが減ると、ストレスによる食べすぎもなくなることに。気づきのトレーニングによって「意識的に」食べるようになるため、自然と食べる量も減っていくというのです。

4. 心身のバランスがとれ、幸せを感じることが増える

瞑想すると心が安定し、広がった感じや、つながった感覚になるのだそうです。また、心が安定するため、幸せを感じる機会も増加。そして思考と感情のバランスがとれ、無駄に悩み続けることが減るといいます。

5. 願いが叶いやすくなる

瞑想をすると頭のなかが静まり、自分の本当の願望や価値観に気づきやすくなるのだとか。また、瞑想で変性意識状態をつくってから、望む結果をイメージすると願いが叶いやすくなるのだとも著者は記しています。

6. ポジティブになれる

瞑想によって自分と向き合う習慣が身につくと、ネガティブな思考のくせに気づけるようになるそう。すると、考えすぎるくせや、ネガティブな思考や感情を手放しやすくなるというわけです。

7. ぐっすり眠れるようになる

慢性的にストレスを感じていると、交感神経が優位になって、眠りにくくなるもの。しかし瞑想をすることによって自律神経のバランスが整い、ぐっすり眠ることができるようになるのだそうです。質のよい睡眠により、疲れも取れやすくなるということ。

8. 肌がキレイになる

ぐっすり眠れるようになると、肌が健康でキレイになるのだと著者。また瞑想で呼吸を意識することによって、全身の血流もよくなり、免疫力、自然治癒力が高まり、若返り、本来のベストな状態へ調整されていくそうです。

9. 集中力が高まる

瞑想はひとつのことに集中する練習なので、目の前のことに意識を集中しやすくなるのだとか。そのため瞑想以外のときでもその集中力は高まっていき、趣味やスポーツ、仕事などすべてのクオリティが向上するというわけです。

10. ありのままの自分に自信が持てるようになる

瞑想によって、自分自身との関係がより親密になるのだといいます。自分の感情や欲求を受け入れていくと、ありのままの自分を受け入れられるようになり、自分という存在そのものを信頼できるようになるというのです。

11. 豊かな人間関係を築けるようになる

瞑想をすると思いやりが深まり、人間関係がよくなるそうです。自分の気持ちに寄り添うことで、他人の気持ちにも共感する力が高まり、他人ともよりよい人間関係を築くことができるということ。

12. 直感力が高まる

瞑想によって頭のなかの雑念が静まると、直感やひらめきを受け取りやすくなることに。日常生活においても、自分がなにに幸せを感じるのかについて敏感になるといいます。

13. 姿勢がキレイになる

1日1回、瞑想で姿勢を意識することによって姿勢がよくなるのだそうです。よい姿勢をキープする筋肉が目覚めるため、日常的によい姿勢が習慣化されるというのです。

2.一流の経営者やスポーツ選手も実践している「瞑想」

「瞑想」は、ストレスフル社会のアメリカでは、経営者やスポーツ選手だけでなく、一般にも幅広く浸透しています。

2017年の全米健康インタビュー調査では、成人人口の14.2%が一度は「瞑想」を試したことがあり、「ヨガ」(14.3%)とほぼ並んでいます。

確かに「ヨガ」や「座禅」に比べて、「瞑想」はいつでもどこでも行える手軽さがメリットだと私は思います。

3.音楽の聴き方にも良い影響を与える「瞑想」

ニューヨークタイムズ紙のクラシック音楽評論家のコリンナ・ダ・フォンセサ・ウォルハイムさんは、瞑想してコンサートを聴くと音楽への集中力が高まり、普段味わえないような音色や音の深みを感じ取れることに気付いたそうです。

そこで2019年末に、「ビギナーズ・イア(beginner’s ear)」というプログラムを開発し、瞑想と音楽を組み合わせたコンサートをニューヨーク市内で開催し、ラジオ放送で公開しているそうです。

4.「瞑想」は精神修養の目的だけでなく聴覚の鋭敏さも養える

「瞑想」(meditation)は、「心を静めて神に祈ったり、何かに心を集中させること、心を静めて無心になること、目を閉じて深く静かに思いをめぐらすこと」などと説明されています。

要するに「脳をリラックスさせて、呼吸を整え、静かに自分の内面と向き合う時間を持つこと」です。

これによって、ストレスが軽減されるとともに、集中力アップやポジティブシンキングになれるなどの効果があるのです。

私も、目を閉じて瞑想すると、雑念を払いのけやすいだけでなく、聴覚が研ぎ澄まされ、普段は気付かない音も聞き取れるという不思議な経験をしたことがあります。「耳を澄ます」という言葉がありますが、視覚をシャットアウトすると小さな物音も不思議と聞き取れます。

目の不自由な人が、健常者に比べて「聴覚が格段に鋭い」だけでなく、「気配を感じ取る能力が高い」こともそれを証明しているように思います。