私は19年前に大手ハウスメーカーに依頼して自宅を新築しました。その時、床の間のある座敷には見栄えが良いようにと思って、パナソニックの木製格子の付いた「和風壁ビルトインエアコン」を取り付けました。
1.最初の故障
床の間のある座敷は「応接間」代わりですが、ほとんど使用していません。そのためか、この和風壁ビルトインエアコンが、8年ほどで動かなくなりました。修理を依頼したところ、「モーターが動かなくなっている」とのことでした。修理業者は「電気製品はあまり使わないと故障しやすい」と話しましたが、隣接する和室のエアコン(パナソニック製の普通タイプ)は、座敷と同様あまり使わないのですが、機嫌よく動いています。それを伝えると、「電気製品は当たりはずれがあるので」とのことでした。
2.二度目の故障
3年前の5月に一度「試運転」しておこうと思い、リモコンを操作しましたが、全く動きません。隣接する和室のエアコンを同じリモコンで操作すると正常に動きます。
応急運転ボタンを押すと「強制冷房運転」が始まりましたので、モーターの故障ではないことがわかりました。あとはエアコン側の「受けるセンサーの故障」か「センサーからの電気回路(電子回路?)の故障」しか考えられません。
そこで、ハウスメーカー経由でパナソニックに問い合わせたところ、当該製品は「生産終了」しており、「当該製品の部品もないので、修理できるかどうかわからない」とのことでした。
エアコンを買い替えるほど座敷の使用頻度はあまり高くないので、修理や買い替えはせず、今後は隣の和室のエアコンで座敷も合わせて冷暖房することにしました。
隣の和室のエアコン(普通タイプ)は、座敷と同様あまり使わないのですが、16年後の今でも機嫌よく動いています。
3.生産終了時期が早過ぎ
購入してからわずか8年の家電製品が、「生産終了」していると聞いて、私は正直大変驚きました。クルマと同様いくら「モデルチェンジ」が頻繁だと言っても、あまりにもサイクルが短すぎるように思ったのです。
ただ、一部私の誤解があったのは、8年で動かなくなった時、修理交換したのは「モーター」で、その他の部品はそのままだったので、製品としては16年経過ということのようです。
ただ、モーターならいざ知らず、「センサー」や「電気回路(電子回路?)」などは16年経過したら故障するものなのか素人ながら疑問に思います。
それにしても部品すら残っていないということであれば、「修理できないので買い替えてください」と言っているのと同じです。
「和風壁ビルトインエアコン」は、普通タイプのエアコンに比べて生産量が少ないという事情もあるのかもしれませんが、2度裏切られたような感じを受けました。
パナソニックに限らず、他の家電メーカーも同様なのかもしれませんが、もう少し「生産終了時期」を遅らせるか、せめて「部品」は生産終了後も一定期間残しておくような体制にするよう検討をお願いしたいものです。
あるいは、モデルチェンジをしても、極力汎用性のある部品を使用して、旧型製品の修理にも使えるように考えてほしいものだと思います。
メーカー側の事情としては、新製品やその部品の保管場所を確保するため、生産終了した旧型製品の部品は一切置かないという方針なのかもしれませんが・・・
蛇足ですが、エアコンの「法定耐用年数」は、「器具・備品」であれば「6年」、「建物付属設備」であれば、「13年(出力22キロワット以下のもの)または15年」となっています。
ひょっとすると私は今や74歳の老人なので、「もったいない精神」が強すぎるのでしょうか?