GoToを一時停止すれば、コロナ感染拡大の抑止は可能か?最近の風潮は疑問!

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尾身会長会見

コロナの感染拡大の「第三波」を受けて、大阪市と札幌市へのGoToトラベルが一時停止され、事前予約分も割引対象外になることが決まりました。またGoToイートの停止も検討されています。

これは政府の専門家会議(新型コロナウイルス感染症対策分科会)の尾身会長や日本医師会の中川会長などからの強い危機感の表明を受けた措置と思われます。

この専門家会議や医師会の意見に、政府や大阪府知事・北海道知事が応じたものです。

ただ私は最近のこのような風潮に疑問を抱いています。

1.最近の風潮への疑問

日本医師会長中川俊男氏の会見

(1)GoToトラベルが果たしてコロナ感染拡大の元凶なのか?

私は医療の専門家でもないド素人なので、断言はできませんが、「人の移動を推進するGoToトラベル」が果たしてコロナ感染拡大の元凶なのでしょうか?

「GoToトラベルと感染拡大との因果関係」やそれに関する科学的根拠が全く示されていません。

前に「コロナの過剰自粛・謎対策」の記事を書きましたが、冷静な判断が必要だと思います。

(2)「感染急拡大地域へのGoToトラベル」の一時停止で感染拡大が抑止できるのか?

上の話と同じことですが、「感染急拡大地域へのGoToトラベル」の一時停止で感染拡大が抑止できるという確証はあるのでしょうか?

(3)「感染急拡大地域からのGoToトラベル」を一時停止しないのは片手落ちでないのか?

上の話と関連することですが、「人の移動を抑制する」ということが目的なら、「感染急拡大地域からのGoToトラベル」も一時停止しないと、片手落ちになるのではないでしょうか?

(4)「GoToトラベル一時停止の感染拡大抑止効果」は果たして検証できるのか?

「GoToトラベル一時停止」で感染拡大抑止効果が出たのかどうかの検証は困難だと思います。

もし、さらに感染拡大すれば、今の対策では不十分だとして「GoToトラベル」を含む「GoToキャンペーンの全面停止」に進むのでしょうか?

もし感染が抑止できたら、政府や知事は「GoToトラベル一時停止」の成果と胸を張るのでしょうか?

前に「学力テストの成績と教師の給与査定」の記事を書きましたが、「学力の向上」に寄与した「教師の力」はなかなか検証しにくいものです。

生徒の成績が向上したとしても、それは教師の成果だと一概には言えないと思います。自力で勉強に励むようになった子供もいれば、塾や家庭教師にわかりやすく教えてもらって成績が向上した子供もいるでしょう。

これと同じように、コロナの感染拡大が減ったとしても、それがGoToトラベル一時停止だと一概には言えないと思います。一人一人の国民の感染予防対策の励行や、何らかの原因によるコロナウイルスの減少が要因かもしれません。



2.コロナ対応には大局的判断が必要

(1)国民一人一人の感染症対策の徹底は必要

「三密対策」や「マスク着用」、「手洗い励行・定期的な換気・パーテーション設置・除菌」などは引き続き必要だと思います。

菅首相の提案した「マスク会食」は、感染症予防効果としての効果はあるかもしれませんが、いちいち取り外したりが面倒で、実際には実行不可能だと思います。

三密対策コロナ対策

(2)「GoToトラベル」の一時停止などの朝令暮改は愚策

しかし、「GoToトラベル」の一時停止などの朝令暮改は愚策だと私は思います。

赤羽国土交通大臣会見

(3)政府や知事は感染状況の推移を冷静に見極めるべき

「ころころ変わる猫の目のような制度変更」や「制度の一時停止」は、国民の旅行や飲食の消費意欲を削ぐだけでなく、観光業者や飲食業者の失望を招くだけです。

また大阪府では時短要請に伴う「休業補償」など、府民の税金投入も増えるばかりです。

政府や知事は感染状況の推移を冷静に見極めるべきだと私は思います。

また「医療機関のひっ迫」や「医療崩壊の危機」が叫ばれていますが、「コロナ至上主義」「コロナ偏重主義」に陥っているように見えます。他の病気の治療とのバランスや「トリアージ」も考えるべき段階だと思います。

吉村大阪府知事会見

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