「百科事典ブーム」は、「科学技術が遅れた国」の証拠!

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百科事典

高度成長期の日本で、「百科事典ブーム」というものが起きたことがあります。

ちょうど私が小学校の高学年から中学生のころで、いろいろな出版社から、たくさんの百科事典が出版されました。

なぜ、こんなブームになったのでしょうか?

私が思うに、これは「出版社の広告宣伝戦略がうまかったこと」と「一般国民の方も、ようやく『もはや戦後ではない』状態になり、家計の上でも、気分的にも余裕ができて、<文化的欲求>が高まったこと」との相乗効果によるものでしょう。

高度成長で、懐具合が暖かくなり、新築一戸建てを建てた人などは、応接間のサイドボードや書棚に、「百科事典全〇〇巻」を並べることで、自らの知的水準の高さを誇れるように思った(錯覚した)のではないでしょうか?

しかし、百科事典に関しては、私が大学一年の時に、自然科学史の教授から聞いた衝撃的な話を今でも忘れることができません。

それは、「いま日本では、百科事典ブームとやらで、盛んに百科事典が出版されていますが、アメリカには百科事典なんてありませんよ。

なぜなら、科学技術が日進月歩で進んでいるから、極端な話、今日書いた内容が、出版される頃にはもう古くて使い物にならなくなるからです。

だから、百科事典がたくさん出版されている国は、科学技術の発達が遅れているか停滞している国だということです。文化的に進んだ国でもなんでもない。」という話でした。

確かに冷静に考えると、そうかもしれませんが、この話を聞いた時は、大変な衝撃でした。

ただ、当時は今と違って、現時点での最新の科学技術や文化・歴史・風俗などについての知識を得る方法としては、大学で最新の知識を学ぶほかは、リアルの紙に書かれた書物・雑誌・新聞を読むか、テレビ・ラジオあるいは知識人による講演などを聞くぐらいだったのではないでしょうか?

そこに百科事典の存在理由もあったのでしょう。

それに比べて、今では「インターネット」というとても便利なものがあるので、百科事典がなくても、「ウィキペディア」を見れば、ある程度の知識は得られます。

もちろん、インターネットの記事の中には、「ウィキペディア」も含めて、「誤った情報(筆者が善意の場合)」「にせ情報(筆者が悪意の場合)」「フェイクニュース・デマ・がせネタ」「中傷記事」などもありますので、その見分けをすることも必要不可欠ですが・・・

そのほかにも、「賞味期限の切れた情報」(書かれた時には正しい情報だったのですが、その後の制度・規定の改定や、料金改定などで、使い物にならなくなった情報)もありますので注意が必要です。