野球で「逆転満塁サヨナラホームラン」ほど劇的な勝利はありません。
その他の競馬や、ゴルフなどのスポーツでも、最初首位を独走しながら最後は失速してしまうのは惨めなものですが、逆に最初は後塵を拝していても、最後はごぼう抜きで「大逆転」する展開というのは痛快そのものです。
先日の「デサントレディース東海クラシックゴルフ」での渋野日向子選手の「奇跡の8打差大逆転優勝」も、本人も予想していなかったというだけあって、テレビ観戦していた私も驚くとともに、とても嬉しかったです。
今年の阪神の、6連勝による逆転3位でのクライマックスシリーズ進出決定も、私も正直無理だと思っていただけにうれしい誤算でした。
1.「逆転人生」とは
「逆転人生」というのは、NHK総合で毎週月曜午後10時~10時50分(再放送:毎週金曜午後11時50分、毎週月曜午後3時08分)に放送されているバラエティー番組です。
MCは、先日蒼井優さんと結婚して話題となった山里亮太さんと杉浦友紀アナウンサーです。
見ごたえが十分ある内容ですが、山里亮太さんの絶妙な話術で、重すぎずに見られるのが特徴です。失敗談をユーモアたっぷりに紹介したり、テロップにも遊び心があります。
月曜日の夜10時からの放送なので、挫けそうになっているサラリーマンや受験生たちに勇気を与える番組になっているのかもしれません。
これは、ひょっとすると、「プロジェクトX~挑戦者たち~」のような人気番組になる予感がします。同番組のオープニング曲である中島みゆきの「地上の星」は強烈な印象がありました。「逆転人生」には、このような曲はありませんが・・・
この番組のコンセプトは、次のようなものです。
絶体絶命の危機から奇跡の大逆転!この世界には、シェイクスピアよりもドラマチックなリアルな逆転劇が溢れています。
あなたも主人公たちの数奇な運命を追体験してみませんか?
(1)「高校中退落ちこぼれがバリスタ世界一に!」(9月23日放送)
山里亮太が世界一に輝いたエスプレッソを飲んで思わず叫んだ!「目がバッキバキに覚めた!」落ちこぼれで高校中退、引きこもりがちになってしまった若者が、アジア初となるバリスタ世界チャンピオンになるまでの痛快逆転劇。主人公の井崎英典さん(29)は、大手ハンバーガーショップのカフェラテを監修、さらには中国最大のコーヒーチェーンの商品開発を任されるなど、世界のコーヒー文化を牽(けん)引する存在となった。
(2)「武闘派!日本初の全盲弁護士」(9月9日放送)
地元では“武闘派゛と呼ぶ人もいる弁護士の竹下義樹さん。山口組の組長を相手どった裁判の弁護団長をつとめて勝訴。さらに生活保護を廃止されたホームレス状態の人が行政を訴えた裁判でも原告を弁護して勝訴。福祉のあり方に一石を投じた。弁護士になるまでも波乱の連続。当初は視覚障害を理由に司法試験の受験が認められなかったのだ。仲間の力を借りて壁に立ち向かい、次々と突破。社会の逆風に真っ向から立ち向かった痛快人生。
(3)「受験全滅、不登校から大逆転」(8月26日放送)
最新の調査で、全国の中学生10人にひとりが不登校予備軍だと言われる。今回は、不登校に悩む子や親たちへむけた新聞を発行するNPOの編集長が主人公。石井志昂さん(37歳)は、中学2年生の時、教師への不信感から不登校になった。不登校だった当時、ボランティア記者として取材した著名人たちとの対話が、人生を逆転させるきっかけになった。糸井重里さん、みうらじゅんさん、大槻ケンヂさんたちが語った至言を紹介。
(4)「凡人、天才に勝つ 遅咲き棋士の大勝負」(5月13日放送)
史上最年長41歳でプロ入り。破竹の勢いだった藤井聡太七段を破った遅咲き棋士の人生を描く。主人公は、自らを凡人と語る、今泉健司四段。かつては成績がふるわず、プロ棋士の養成機関・奨励会からの退会を余儀なくされた。課題は精神面。なかなか大事な対局を勝ちきれなかった。二度もプロ棋士をあきらめたが、アマからプロへの編入試験に合格して、夢を実現。意外にも介護士として働いた経験が、心の成長のきっかけとなった。
(5)「金星探査機あかつき 執念のカムバック」(4月15日放送)
2015年、日本の探査機「あかつき」が金星の軌道に乗り、鮮明な気象写真の撮影に成功。世界の注目を集めた。今回の主人公は、このプロジェクトを率いた中村正人さん。実はこの「あかつき」、一時は大失敗で宇宙で行方不明に。5年越しで執念のカムバックを果たした、奇跡の探査機だった。リーダーの中村さんを支えていたのは「失敗に学ぶ」という、人生の信念だった。ロマンあふれる宇宙を舞台にした大逆転劇!その真実に迫る。
2.逆転人生の有名人
(1)安倍晋三首相
難病のため首相を任期途中で辞任した安倍晋三首相は、難病治療薬が開発されたおかげで、奇跡のカムバックを果たし、今や首相在任期間歴代最長に迫る勢いです。
任期途中の辞任は唐突で、事情を知らない私などは、「これで安倍晋三の政治生命は終わった」と早合点したものです。
しかし、今や第一次安倍内閣の時に提唱した「再チャレンジ可能な社会を目指す」というスローガンを見事に体現しています。
(2)綾小路きみまろさん
歌謡ショーの司会などの苦労を重ねながら、「毒舌」のネタの集積や話術の修練を怠りませんでした。その結果、中高年世代が持つ悲哀をユーモラスに語る漫談で大ブレイクしたのです。
(3)小林幸子さん
子供の頃、「天才少女歌手・ひばり二世」ともてはやされましたが、やがて長年にわたる「鳴かず飛ばず」の不遇の時代を過ごすことになります。
しかし、「おもいで酒」の大ヒットにより人気が出て、紅白歌合戦で美川憲一と派手な衣装対決をするまでになりました。
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