「紀平梨花」さんは女子フィギュアスケート界の期待の星

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紀平梨花

1.女子フィギュアスケート界の過去の名選手

「女子フィギュアスケート選手」と言えば、私が思い出すのは、古くは伊藤みどりさん(49歳)です。彼女は1988年に、女子としては世界で初めて競技会でトリプルアクセル(3回転半)ジャンプを成功させており、アルベール五輪で銀メダルを獲得しました。

八木沼純子さん(45歳)は、オリンピックのメダルこそありませんが、その美貌で大変な人気でした。

その後、トリノ五輪で日本人女子フィギュア初の金メダルを獲得した荒川静香さん(36歳)は、「イナバウアー」で大変有名になりましたね。村主章枝さん(37歳)はオリンピックのメダルこそ取れませんでしたが、息の長い選手生活を送りました。

2.女子フィギュアスケート第1期黄金時代

私が女子フィギュアスケート界の「第1期黄金時代」と思うのは浅田真央さん(28歳)と安藤美姫さん(30歳)が活躍した2002年~2015年ごろです。

15歳で鮮烈なデビューを果たした浅田真央さんは、華麗なジャンプと「真央スマイル」で我々を魅了し、たちまち人気ナンバーワンとなりました。オリンピックのメダルは、2010年のバンクーバー五輪の銀メダルだけですが、世界選手権優勝3回、グランプリファイナル優勝4回と大活躍しました。「女子フィギュアスケートブーム」の立役者だと思います。

安藤美姫さんは、2002年のジュニアグランプリファイナルで、女子選手として史上初の「4回転ジャンプ」を成功させるなど、力強い大きなジャンプが魅力でした。オリンピックのメダルはありませんが、世界選手権優勝2回、グランプリファイナル優勝2回と目覚ましい活躍をしました。しかし、「4回転ジャンプ」にこだわり過ぎたことが、引退を早めることになったのではないかと私は思います。

浅田真央さんの後のスターになるかと期待された村上佳菜子さん(24歳)ですが、さほど活躍できないまま現役を引退しました。現在はテレビのバラエティー番組にも出演しています。

現在、男子フィギュアスケート界は、2014年ソチ五輪、2018年平昌五輪の2連覇とグランプリファイナル4連覇の「絶対王者」の羽生結弦さん(23歳)と、2018年平昌五輪銀メダルの宇野昌磨さん(20歳)以外に、世界でトップを争える選手は残念ながらいません。

3.女子フィギュアスケート第2期黄金時代

しかし女子フィギュアスケート界は、今「百花繚乱」のように、有望な選手が続々と現れています。

私が女子フィギュアスケート界の「第2期黄金時代」と思うのは、宮原知子(さとこ)さん(20歳)が活躍し始めた2015年~現在です。

私はつい最近まで、宮原知子さんが女子フィギュアスケート「第一人者」だと思っていました。しかし、彼女は故障が多いので、少し心配でした。

その間隙を縫うように、10代の若い有望選手が次々と現れて来ました。女子プロゴルフ界でも「黄金世代」と呼ばれる若い選手が大活躍していますが、女子フィギュアスケート界もまさに「黄金世代」と呼ぶべき新星が誕生しています。

三原舞依(まい)さん(19歳)、坂本花織(かおり)さん(18歳)、本田真凛(まりん)さん、(17歳)、樋口新葉(わかば)さん(17歳)などです。

三原舞依さんは、2017年の四大陸選手権で優勝、坂本花織さんは、2018年の四大陸選手権で優勝、本田真凛さんは、2016年世界ジュニア選手権優勝、樋口新葉さんは、2018年世界選手権2位など大活躍しています。

そこに、さらに彗星の如く現れたのが紀平梨花(りか)さん(16歳)です。彼女は今年11月に行われたグランプリシリーズのNHK杯とフランス杯で2連勝し、シニアデビュー1年目ながら「グランプリファイナル」への出場を決めています。今後、浅田真央さんと同様かそれ以上の活躍が期待される「期待の星」です。

その結果、今年の「グランプリファイナル」に出場するのは、宮原知子さん、坂本花織さん、紀平梨花さんの3人となりました。

12月6日~12月10日にカナダのバンクーバーで行われる「グランプリファイナル」が大変楽しみになりました。

<12月9日追記>紀平梨花さんのグランプリファイナル優勝おめでとうございます!

12月8日にカナダで行われたグランプリファイナルで、紀平梨花さんは、平昌五輪金メダルでグランプリファイナル2連覇を狙ったロシアのザキトワを下して初優勝しました。グランプリファイナル初出場での優勝は、浅田真央以来の快挙です。

それにつけても、「天才的な飛び抜けたスター選手たち」の存在というのは、スポーツ界においては絶対に必要だとつくづく思います。

男子フィギュアも、羽生結弦さんや宇野昌磨さんがいなければ、人気は出なかったでしょうし、女子フィギュアも、浅田真央さんや安藤美姫さんがいなかったら、これほどの人気は出なかったと思います。

そういう意味で、現在のようにテニス・卓球・ゴルフ・水泳・陸上競技・体操・スキー・スケートなど多くのスポーツの分野において日本選手が世界で大活躍する時代に生まれて来たことを、私は感謝せずにはいられません。

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