2019年2月21日に、2024年パリ五輪組織委員会が、オリンピックの新種目として「ブレイクダンス(ブレイキン)」(breakin’)の採用を提案したという報道がありました。
同委員会は、ブレイクダンスとともに「サーフィン」「スポーツクライミング」「スケートボード」の4種目を提案しました。なお、「サーフィン・スポーツクライミング・スケートボード」の3種目は、2020年の東京五輪から採用されることが決まっています。
1.「ブレイクダンス」とは
「ブレイクダンス」は、若い人はともかく年配の人にはあまり馴染みがないのではないかと思います。
「ブレイクダンス」とは、「オールドスクール・ヒップホップに分類されるストリートダンスの一つ。片手を地面につけて、それを軸にくるくる体を回転させる若者のダンスのこと」です。私はテレビで何回か見たことがあります。
パリ五輪組織委員会は、ツイッターで「普遍的な人気のあるアーバンスポーツで、フランスには100万人以上のBボーイとBガール(ブレイクダンサー)がいる」としています。
日本のブレイクダンスは世界トップレベルで、昨年の「ユース五輪」では、金メダル2、銅メダル1を獲得しており、パリ五輪でもメダルの有力候補です。特に女子のレベルが高いそうです。
2.ブレイクダンスの「構成」
ブレイクダンスは、主に「エントリー」「フットワーク」「パワームーブ」「フリーズ」の四つの要素から成っています。
一度に全ての要素を盛り込む必要はなく、どの動きに重点を置くかは、それぞれのダンサーにより異なっています。
「エントリー」とは、立った状態での踊りのことです。
「フットワーク」とは、屈んだ状態で足を素早く動かしたり挑発したりする動きのことです。
「パワームーブ」とは、全身(主に上半身)を使い、回ったり跳ねたりするアクロバティックな動きのことです。
「フリーズ」とは、フットワークやパワームーブの一連の流れの中から、音に合わせて体、動きを固めて止めることです。
3.日本での普及状況
1983年に映画「ワイルド・スタイル」で来日した「ロック・ステディ・クルー」が初めて日本にブレイクダンスを紹介し、テレビの「11PM」で放映されたそうです。
1984年に風見慎吾(現在は風見しんご)が「涙のtake a chance」という曲をリリースし、テレビを通じて一般にも知られるようになりました。
現在では、CMやプロモーションビデオなどで目にする機会が増えて来ました。大阪のJR難波駅にあるOCATは、ブレイクダンスをはじめとするストリートダンスのメッカとして知られています。