「街録(がいろく)」という番組が面白い!道行く人の様々な人生模様を垣間見る

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街録

最近、何気なくNHKのBSプレミアムを見ると、「街録(がいろく)」というちょっと変わったタイトルの番組をやっていました。

これは「街頭録音」を省略した言葉で、マスコミ関係者の隠語かもしれませんが、私は初めて聞く言葉でした。

内容がとても興味深いものでしたので、少し紹介してみたいと思います。

ところで「街頭録音」と言えば、連休明けやお盆休み明けなどに道行く人にテレビ局のアナウンサーがマイクを向けて、「連休(お盆休み)はどのように過ごされましたか?」と聞く風景が思い出されます。

最近はどんな言葉でも「省略」するのが流行のようで、NHKの番組でも「サラリーマンの昼飯(ひるめし)」を略して「サラメシ」という中井貴一が声の出演をする番組とか、谷原章介と小郷知子アナが「コンシェルジェ」としてMCを務める「うたコン」などがあります。

1.街録とは

BSプレミアムで、毎週水曜午後11時~11時30分(再放送:毎週日曜午前9時30分~10時)放送の番組です。

番組のコンセプトは、次のようなものです。

街ゆく人々の”リアル”な声から、人生を学ぶ!人生のピンチやハプニングとどう向き合い、乗り越えてきたのか?その経験から得たものとは・・・。山あり谷ありの人生に生きる勇気が湧いてくる!

2.私が見た番組の内容

槇大輔の語りで、3人のゲストが週替わりで登場します。私が見た時のゲストは、佐野史郎、羽田美智子、津田寛治の3人でした。

(1)命の恩人だが名前がわからない(女性)

市民ミュージカルで若かりし頃の夢を実現したこの女性は、高校生のころ自転車で坂道をブレーキをかけずに下っていて、一瞬後ろを振り返った後、前を見たら電柱にぶつかって大けがをしたそうです。

携帯の電波も届かない山道で、途方に暮れていましたが、近くの工事現場にトラックが止まっているのを見つけて助けを求めたところ、出血を止めるタオルを貸してくれた上に、親切にも病院まで車で運んでくれたそうです。

その人は、「仕事があるから」と言って早々に帰ってしまい、退院してから現場に行ってみると、工事現場の事務所は撤去された後で、どこの誰かわからないままだそうです。

「命の恩人にお礼が言いたい」とのことでした。

(2)友人の突然の死を契機に人生を見つめ直す(中高年の女性)

ついこの間まで元気におしゃべりしていた友人が、何度メールをしても返事が来ないので、不審に思っていたところ、突然死していたということで、「無常迅速」、「無常観」というか「人の命のはかなさ」を感じて、人生を見つめ直すきっかけになったそうです。

(3)突然の病に倒れ治療費に窮するも周囲の援助で人の優しさを知る(フリーカメラマン)

突然体が不調になり、病院に行くと細菌性髄膜炎という診断で入院することになりましたが、貯蓄も少なく治療費を払えるか心配で、体が良くなっても経済的に破綻する恐怖を感じたといいます。しかし、弟が友人やSNSを通じて支援を呼び掛けてくれたおかげで、窮地を脱することができ、世の中の人々の優しさが心にしみたそうです。

(4)定年時に妻を亡くしたサラリーマンが生活のハリを取り戻す(77歳の男性)

定年の時に妻を亡くして落ち込んでいたサラリーマンが、いつまでもこうしていても始まらないと一念発起してサークル活動に参加しました。その結果、一緒に映画を見たりして意気投合した新たなパートナーと日々の楽しみを見つけ、人生のハリを取り戻したそうです。

「過去は忘れないけれど、振り返らない」という言葉が印象的でした。

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