ワンガリ・マータイさんの「MOTTAINAI精神」と、勿体ないの本当の意味

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ワンガリ・マータイ

ワンガリ・マータイさんというケニアの女性が来日して、「MOTTAINAI」という言葉の素晴らしさをスピーチしたことは記憶に新しいと思います。

1.「ワンガリ・マータイさん」とは

ワンガリ・マータイさん(1940年~2011年)は、ケニアの環境保護活動家・環境副大臣です。2004年に「持続可能な開発、民主主義と平和への貢献」により、環境分野の活動家およびアフリカ人女性として初めてノーベル平和賞を受賞しました。

彼女は、「グリーンベルト運動」と呼ばれる植林事業で知られる生粋のエコロジストです。

2.「MOTTAINAI精神」とは

彼女は、「勿体ない」という美しい日本語を、環境を守る世界共通語「MOTTAINAI」として広めることを提唱しました。

「環境3R」+Respect=MOTTAINAI

という訳です。ちなみに、「環境3R」とは、「Reduce(ゴミ削減)」「Reuse(再利用)」「Recycle(再資源化)」のことです。この「環境3R」とかけがえのない地球資源に対するRespect(尊敬の念)が込められている言葉が「もったいない」なのです。

こうしてスタートしたMOTTAINAIキャンペーンは、地球環境に負担をかけないライフスタイルを広め、持続可能な循環型社会の構築を目指す世界的な活動を続けているそうです。

3.「勿体ない」の本当の意味とは

「勿体ない」という言葉は、「その物が本来のあるべき意味や機能を実現できない状態にある。そしてそういう状態を惜しみ、嘆く気持ち」を表すものです。「勿体(物体)」とは「仏教用語」で「物の本来あるべき姿」のことで、「勿体ない」は「そのものがあるべき『もったい』を台無しにしてしまっている」ということです。

現在この言葉は、次のような意味で使われています。

(1)有用なのにそのままにしておいたり、無駄にしてしまったりするのが惜しい

(2)身に過ぎて畏れ多い。かたじけない

(3)不都合である。不届きである。もってのほかである