最近は「新型コロナウイルス肺炎(COVID-19)」の世界的感染拡大(パンデミック)の影響で、テレビの情報番組や討論番組などでも、MCなど数人を除いてゲストやコメンテーターなどが「ビデオ通話(テレビ電話)」で出演する風景が多くなりました。
「情報プレゼンターとくダネ!」では、MCの小倉智昭さん自身がビデオ通話で出演しています。
スタジオで出演している人も「社会的距離」(ソーシャルディスタンス)を取って座る光景も今や見慣れたものになりました。
安倍首相もゴールデンウィーク中の都市部から地方への移動を抑制するために「ビデオ通話によるオンライン帰省を」と呼びかけました。
ところで、この「ビデオ通話」を個人でやっている人はまだあまり多くないと思いますが、今後「外出自粛」期間が長期化し県外への移動が難しくなったり、「テレワーク」や「オンライン診療」などが一般化するようになると、テレビ電話を使おうと思う人も増えてくるのではないかと思います。
そこで今回は「ビデオ通話」のやり方を調べてみましたので、ご紹介します。
1.ビデオ通話の種類
一口に「ビデオ通話」と言っても、次のような種類があります。
(1)無料アプリ
「ビデオ通話」の中でもオススメなのが、次のような無料でダウンロード、利用できるアプリです。
「アプリ(アプリケーション)」とは、「表計算(エクセル)」や「ゲーム」などパソコンやスマホで使える様々なソフトウェアのことですが、その一つに「ビデオ通話機能」を備えているものがあります。
①LINE(ライン):1対1、またはグループでのメッセージのやりとり、音声通話、ビデオ通話が可能
②Skype(スカイプ):ビデオ通話アプリの老舗として海外でも人気で、音声通話も出来ます
③Google Duo(グーグルデュオ):ビデオ通話と音声通話のみに特化したシンプルさが魅力
(2)携帯電話独自のビデオ通話機能
①ドコモ、au、ソフトバンクなどの携帯各社では、携帯電話に独自のビデオ通話機能を備えています。利用料は各社とも、基本無料ですが、通信料は契約プランに沿って発生します。
②らくらくスマホ
シニアと孫の楽しいビデオ通話にオススメなのがNTTドコモの「らくらくスマホ」です。
この「らくらくスマホ」には、「LINE」があらかじめインストールされています。そのため慣れないアプリのダウンロードやインストールをする必要がなく、ホーム画面からLINEのアイコンをタッチするだけで、簡単にビデオ通話を楽しめます。
(3)固定電話のビデオ通話機能
光回線を利用して、固定電話機でビデオ通話を楽しむことも出来ます。そのために、モニター画面の付いた電話機も販売されています。
2.オンライン診療
(1)オンライン診療とは
「オンライン診療」とは、スマートフォンやパソコンなどのインターネット通信を活用し、医師が遠隔地にいる患者を画面を通して診察する医療サービスのことです。
以前から離島や過疎地などの医師が少ない地域で限定的に提供されて来ましたが、2015年に厚生労働省がオンライン診療を事実上解禁する通達を出して以降、導入する医療機関が全国に広まっています。
2018年4月からは診療報酬が加算され、さらなる普及拡大が見込まれることから、厚生労働者は2018年3月に、具体的な手順や注意点を示した「ガイドライン」を公表しています。
これによると、対象となる病気は、糖尿病や高血圧などの生活習慣病、がん、難病、アトピー性皮膚炎、花粉症などで、症状が安定している患者に限られます。また、最初の診察は原則、対面で行うことを条件とし、オンライン診療の開始後も、定期的に対面での診察を実施することを求めています。
(2)オンライン診療のメリット
①病院へ行かずに医師の診察が受けられる
②交通の便に左右されない
③天候に左右されない
④時間に左右されない
(3)オンライン診療のデメリット
①通院回数が増える可能性がある
②症状を見落とす可能性がある
③インターネット通信が出来る環境が必要
④個人情報が洩れる可能性がある