小惑星イトカワに名を残す糸川英夫は日本のロケット開発の父。逆転の発想で有名

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糸川英夫

2019年2月に宇宙探査機「はやぶさ2号」が「小惑星リュウグウ」に着陸し、岩石サンプル採取に成功しましたが、その前の宇宙探査機「はやぶさ1号」が2005年の夏に着陸し、岩石サンプル採取したのは「小惑星イトカワ」でした。

この「イトカワ」という名前は、「日本のロケット開発の父」と呼ばれる糸川英夫博士にちなんで命名されたものです。

私が高校生の頃、学習雑誌などによく登場しておられました。相当お年なのに、「今、(西洋舞踊の)バレエを習っている」と書いてあったので驚いた記憶があります。

1.糸川英夫博士とは

糸川英夫博士(1912年~1999年)は、航空工学者です。中島飛行機で「隼(はやぶさ)」などの戦闘機の設計技師を経て、1948年から東大教授を務めました。1955年に日本初の個体ロケットである「ペンシルロケット」の発射実験を成功させ、「日本のロケット開発の父」と呼ばれています。

1967年に東大教授を退官し、「組織工学研究所」を設立して初代所長となっています。1974年に出版された「逆転の発想」はベストセラーとなり、流行語にもなりました。

「逆転の発想」とは、「本来あるべき姿を全く逆から見ること」です。従来の認識では短所やデメリット、失敗としか考えられない出来事を、全く逆の考え方によって、「ピンチをチャンスに変える発想」のことです。

私なりに勝手な想像をすると、「コロンブスの卵」のように「柔軟な発想」「固定観念にとらわれない発想」を求めていたのではないかと思います。

日本では大多数の意見に同調するような教育が行われており、一人だけ違う意見を持っていると変人扱いされかねません。そのため、学校で教えられている内容や世間一般の常識について、疑問を持ったり、自分の頭で考えるということをあまりして来なかったように思います。

私も最近暇になって、このブログを書き始めたのですが、日本の歴史や世界の歴史などで、自分の興味のあるところについては、今までの先入観を一旦クリアにして、改めて自分の頭で考え直し、整理するようにしています。そうすると、何だか真実の姿がはっきり見えてきたような気がします。

2.糸川英夫博士の言葉・名言

(1)頭の中に古い考えが頑張っていると、新しい情報が入っているのを拒否するからせっかくの新しいメッセージも届かない。これでは困る。時代を知る。時代感覚をシャープにするにはどうしても頭の中から旧型商品の在庫一掃をする必要がある

(2)人間は老化する動物だ。だから絶えず過去の出来事や覚えた知識を反復、反芻することが大切。それがイメージを膨らませ、年老いてもクリエーティブな仕事をする源

(3)夢の実現は一段ずつの積み重ね

(4)人生で大切なのは、失敗の歴史である

(5)「自分にできること」よりも、「世の中が求めていること」に挑戦しつづけたほうが、人生も楽しい

(6)私がベルヌの作品にはじめてふれたのは、東京大学でロケットの研究をはじめた1954年の頃からのちのことです。しかも原文を読んだのではなく「海底二万マイル」の小説をチェコスロバキアで映画化したものでした。そして、その空想力の素晴らしさにまったく驚嘆し、魅せられ、それ以来ベルヌの小説を読むようになりました。私がこれから海洋開発に取り組むのも、この影響が非常に大きいと思っています

3.糸川英夫博士の趣味

(1)バレエ

60歳の時に貝谷バレエ團に入団しています。中学ではシェークスピア・ギリシャ哲学・演劇にも熱中したそうなので、それが尾を引いていたのかも知れません。

(2)占星術

科学者に占星術はちょっと似合わない気もしますが、1985年には「糸川英夫の細密占星術”一億人分の一億”の運命算出法」という本を出版しています。

(3)ヴァイオリン

戦後GHQによって、航空機やロケットの研究が一切制限されていた時期には、趣味でもあったヴァイオリンの研究を行い、音響工学的見地から長年月をかけて一挺のヴァイオリンを製作したそうです。

(4)チェロ

ヴァイオリンと同様にチェロも趣味とされたそうです。

このような「多趣味」は、一見ロケットの研究とは無関係のようですが、そのような趣味に没頭している時にも、何か「閃き」を感じることもあったのではないかと私は思います。


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