日本の弁当(BENTO)が今海外で大人気!秘密は見た目と栄養バランスの良さ。

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BENTO EXPO

「海外旅行をして初めて日本の良さに改めて気づく」という経験はよくあります。

日本人は昔から、優れた文化を持っているのに、自分たちはそれをあまり意識せず、価値の高いものと考えていなかったのに、むしろ外国人がその素晴らしさに気付き、彼らから賞賛されて、初めてその価値を認識するということがよくありました。

「浮世絵」や「伝統的な日本画や仏像」がその典型的な例ですが、「日本の弁当」や「弁当箱(BENTO)」も海外で高く評価されており、今や大人気です。「BENTO」も「KARAOKE」と同様に万国共通語になっているのです。

NHK総合テレビの番組「BENTO EXPO」(毎週火曜日、午後0時20分~0時45分)でも、日本の「BENTO」に触発されたアイデアあふれる世界のBENTOが紹介されています。

1.日本の弁当や弁当箱(BENTO)

(1)日本の弁当や弁当箱(BENTO)の良さ

日本の弁当箱(BENTO)が今海外で大人気ですが、その秘密は「見た目の良さ」と「栄養バランスの良さ」です。

日本には「松花堂弁当」のように仕切りを入れて様々な食材を見た目も良いように詰めるやり方がありますが、そのような仕切りのない普通の弁当でも、見た目とともに栄養バランスも十分に考えた母親や妻の愛情が詰まっています。

キャラ弁キャラ弁

最近は若いお母さんの中には、子供の弁当に漫画・アニメ・動物・芸能人などのキャラクターを描いた「キャラクター弁当」(キャラ弁)を作る人も増えているようです。「お弁当アート」とでも呼ぶべきものです。

(2)海外の「ランチボックス」との違い

私はつい最近まで、日本の弁当箱(BENTO)と同じようなものが外国にもあると漠然と思っていましたが、そうではないようです。

海外ではそもそも「お弁当」という概念が少し前まではなかったようです。ランチタイムは外食するか、サンドイッチなどの手軽に食べられるようなフルーツやサラダを容器に入れて持ち歩くのが普通だったようです。

しかし、ここ最近は日本の弁当の見た目や栄養バランスの良さが人気となり、特にフランスやイタリアなどのヨーロッパをはじめ世界各国でBENTOという名前で人気が出ているということです。

「おにぎり」は海外では「ライスボール」と言われていますが、海外ではその具にコーンビーフや、日本ではあまりなじみのないスパムなどを使っている人もいるようです。

日本では、明治時代以来の伝統ある「駅弁」という文化もありますが、外国ではあまり発達しなかったようです。この「駅弁文化」も日本が誇ってよいものだと私は思います。

(3)弁当の語源

「弁当」は、「好都合」「便利なこと」を意味する中国南宋時代の俗語「便當」が語源とも言われています。この「便當」が日本に入り、「便道」「辨道」などの漢字も当てられましたが、「辨(そな)えて用に當(あ)てる」ことから「辨當(弁当)」の字が当てられるようになったようです。

2.日本人がその価値を認識していなかった日本の優れた文化・芸術

典型的な例は江戸時代の「浮世絵」や「伝統的な日本画や仏像」などです。

(1)浮世絵

「浮世絵」は、「江戸時代のブロマイド(美人画・役者絵)」や「江戸時代の旅行ガイド(東海道五十三次などの名所絵)」のようなもので、明治時代までは大した価値はないものと多くの日本人は考えていました。

しかし、1867年のフランス・パリの万国博覧会に浮世絵が出品されると、当時のヨーロッパに「ジャポニスム」という日本の伝統芸術の一大ムーブメントを巻き起こしました。

そして、ゴッホやモネなどの「印象派」の画家たちに多大な影響を与えました。また欧米の収集家が安値で大量に浮世絵を購入したため、多くの浮世絵作品が海外に流出しました。

(2)伝統的な日本画や仏像

フェノロサ

アメリカの哲学者で東洋美術研究家でもあるフェノロサ(1853年~1908年)は、1878年に「お雇い外国人教師」として来日し、1886年まで東京帝国大学で哲学・論理学・経済学を教えています。やがて日本美術に興味を持ち、日本古美術の保存・研究を説き、伝統的な日本画の復興を力説しています。

彼は岡倉天心とともに、「東京美術学校」(現東京芸術大学)の創設に尽力しています。

彼が来日した時には、明治時代初期の「廃仏毀釈運動」は収束しつつありましたが、西洋文化を重んじるあまり、日本古来の文化や文化財を軽視する風潮は依然として続いていました。

彼は奈良の文化財に「ギリシャ・ローマ美術にも通じる美」を見出しました。法隆寺の「救世観音菩薩立像」を「プロフィルの美しさにおいて、古代ギリシャ彫刻に迫る」と絶賛し、法隆寺金堂の壁画を「フレスコ画やイタリア・ポンペイの壁画に通じる」と評価しています。

また唐招提寺の「破損仏像の集積場所」で見つけた「如来形立像」(唐招提寺のトルソー)にも、「ミロのヴィーナスやサモトラケのニケ」のように一部が欠損した彫刻として美術的な価値を見出しました。

ちなみに「国宝」(national treasures)という概念も彼が考えたものだそうです。

唐招提寺トルソー像



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