ギリシャ神話の有名な「オリュンポス12神」にまつわる面白い話

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オリュンポス12神

前に「ギリシャ神話・ローマ神話が西洋文明に及ぼした大きな影響」という記事を書きました。この記事でギリシャ神話・ローマ神話に興味を持たれた方もおられると思います。

オリュンポスの神々とアトリビュートについては、「アトリビュートとは?正義の女神が持つ剣と天秤等のゆかりのアイテム」という記事でご紹介しました。

今回は、ギリシャ神話の中でも特に有名な「オリュンポス12神」(オリンポス12神)について、簡単なプロフィールと面白いエピソードをご紹介します。

オリュンポス12神

1.ゼウス(ユピテル、ジュピター)

ゼウス

(1)プロフィール

「神々の王」「天空神」「雷霆(らいてい)神」(雷神)のゼウスは、ギリシャ神話の主神たる全知全能の存在です。

クロノスとレアーとの間に生まれた息子です。

ちなみにクロノス(大地および農耕の神)は、ウーラノス(天空神)とガイア(地母神)との間に生まれた息子で、レアー(大地母神)もウーラノスとガイアとの間に生まれた娘で、兄妹婚です。

クロノスに去勢されるウーラノス

ゼウスは、全宇宙や天候を支配する天空神であり、人類と神々総苞の秩序を守護・支配する神々の王です。全宇宙を破壊できるほど強力な雷を武器とし、多神教の中にあっても唯一神的な性格を帯びるほどに絶対的で強大な力を持っています。

ゼウスとヘーラー

妻はヘーラーですが、その前にも何度か結婚しており、浮気癖まである神です。さまざまな女神や人間の女性と関係を持ち、何人もの子供を産ませています

(2)エピソード

イーオーという美女と密通としていて、妻のヘーラーに感づかれた時は、イーオーを雌牛に変えて「牛を愛でていただけ」と言い訳しました。

ヘーラーは、真相を確かめるため、100個の目を持つ巨人であるアルゴスに雌牛を見張らせました。

ゼウスはイーオーを助けるために、ヘルメースを使いに出します。ヘルメースはアルゴスの首を斬って退治しましたが、ヘーラーがさらに送り込んだ虻(あぶ)から逃げるために、イーオーはエジプトまで逃げる羽目になります。

そのほかにも、エウロペという美女を誘惑する時は、ゼウス自ら牛に変身したり、レダという美女と関係を持つ際には白鳥に化けたりと、あらゆる手を使います。

しかも、さまざまな神や人間との間の子供を作っていますが、それは「世界のバランスを整えるためだった」とのことですが、それが本当かどうかは神のみぞ知ることです。

2.ヘーラー(ユーノー、ジュノー):ゼウスの妻

ヘーラー

(1)プロフィール

「神々の女王」「結婚の女神」のヘーラーは、ゼウスの三番目の妻ですが、ギリシャ神話に登場する最高位の女神です。

ヘーラーという名は、古代ギリシャ語で「貴婦人、女主人」という意味で、結婚と母性、貞節を司っています。

嫉妬深い性格で知られており、彼女がゼウスの浮気に怒ったために、さまざまな悲劇が起こりました。

(2)エピソード

ヘーラーは、ゼウスの浮気をいち早く察知するなど情報収集能力が高く、ヒステリックで嫉妬深い女神です。

夫の浮気相手やその子孫に復讐をして、多くの悲劇を生み出しました。

ゼウスがセメレという女と浮気をしていた時、ヘーラーはセメレの乳母に化けて、「貴女が会っているのは本当のゼウスですか?本当の姿を見せてもらった方がいいですよ」とささやきます。ゼウスの真の姿は雷をまとっていますので、人間が見れば即死してしまいます。これを利用して復讐しようとしたわけです。

この言葉を真に受けたセメレは、ゼウスに真の姿を見せてほしいと頼みました。彼は拒みましたが、最終的には自分の姿を見せてしまい、ヘーラーの目論見通りセメレは死にました。

ちなみに、浮気相手のセメレはゼウスの曽孫です。夫の子孫であっても容赦しないヘーラーの恐ろしさは、ギリシャ神話でも有名です。

ヘーラーの母乳は、飲んだ者を不死身にする力があります。ヘラクレースはこれを飲んだために、怪力を手に入れました。その際にヘーラーが彼を突き飛ばし、その飛び散った母乳が「ミルキーウェイ( Milky Way)」(天の川)になったとされています。

ちなみにギリシャ神話に出てくる半神半人の英雄ヘラクレースは、ゼウスとアルクメーネーという女性との間に生まれた息子です。

3.アテーナー(ミネルヴァ):ゼウスの娘

アテーナー

(1)プロフィール

「戦いの女神」「知恵の女神」「都市の守護女神」のアテーナーは、ゼウスと最初の妻メーティスとの間に生まれた娘です。

知恵・芸術・工芸・戦略などを司る処女神ですが、父親の頭部から武器を持った姿で現れたと言われています。

(2)エピソード

アテーナーとアーレスの戦争

アテーナーは他の神に武器を与えるなど好意的な行動をしています。彼女は武器の発注のため、ヘーパイストスのもとを訪れました。彼は妻のアプロディーテーとの仲が悪かったので欲求不満になっており、アテーナーに関係を迫りました。

彼女は処女神なので拒否して逃げ回りましたが、追いついたヘーパイストスはアテーナーの足に精液を漏らしました。

彼女は足に付いたものを羊皮でふき取って大地に投げ捨てたのですが、なんとこれをきっかけに大地が身ごもり、そこからアテナイの王エリクトニオスが生まれました。ちなみにエリクトニオスは上半身が人間で、下半身が蛇であったとのことです。

4.アポローン(アポロー、アポロ):ゼウスの息子、アルテミスと双生児

アポローン

(1)プロフィール

「光明の神」「芸術の神」「予言の神」のアポローンは、ゼウスとレートーとの間に生まれた息子で、アルテミスとは双生児です。

詩歌や音楽などの芸能・芸術の神として有名ですが、羊飼いの守護神にして光明の神でもあり、イーリアスにおいてはギリシャ兵を次々と倒した「遠矢の神」であり、疫病の矢を放ち男を頓死させる神であるとともに、病を払う治療神でもあり、神託を授ける予言の神としての側面も持つなど、付与された性格は多岐にわたっています。

理性的な性格をしていますが、残酷な一面もあり、そのためにさまざまなトラブルを巻き起こします。

(2)エピソード

芸術や芸能の神とされるアポローンは、羊飼いの神でもあるほか、医術の神、予言の神でもあります。

アポローンは、トロイア王プリアモスの娘カッサンドラに恋をしました。彼女をものにするために、「自分の愛を受け入れれば、予言能力を授けよう」と言って誘惑しました。

カッサンドラは彼の愛を受け入れ、予知能力を手に入れました。しかしその瞬間、カッサンドラは「アポローンに弄(もてあそ)ばれた末に捨てられる」という未来を予知しました。

そしてすぐに彼のもとを去ったのですが、怒ったアポローンは、「カッサンドラの予言は誰も信じない」という呪いをかけました。あまりにも自分勝手ですね。

トロイアに帰ったカッサンドラは、ギリシャ軍が攻めてきてトロイアを滅ぼす未来を予知し、父王に進言ます。しかし、アポローンにかけられた呪いのせいで、彼女の言葉は信じてもらえません。やがてギリシャ軍が押し寄せ、トロイアは滅亡してしまいました。

余談ですが、「カサンドラ症候群」という言葉があります。これは「アスペルガー症候群」のパートナーを持つ人が抱える問題のことです。

これは、「アスペルガー症候群」の「パートナーとの間に共感がないこと」と、「それを周囲に理解してもらえないこと」が原因で、ギリシャ神話に出てくるカッサンドラが自分の言葉を周囲に信じてもらえなかった故事に由来します。

また、1976年公開のサスペンス映画「カサンドラ・クロス」のタイトルも、このギリシャ神話の悲劇の予言者の王女の名前に由来しています。

5.アプロディーテー(ウェヌス、ヴィーナス):ゼウスの娘

アフロディーテー

(1)プロフィール

「愛と美と性の女神」「生殖と豊穣の女神」のアプロディーテーは、ゼウスとディオーネーとの間に生まれた娘です。

自分を崇めない人間に呪いをかけるなど、自分勝手な一面もあり、夫のヘーパイストスとは夫婦仲が悪く、アレースと浮気します。

なお、アレースとの間に生まれた子がエロースです。エロースはアプロディーテーの傍らに仕える忠実な従者とされます。

エロースは、古代においては若い男性の姿で描かれていましたが、西欧文化では近世以降、背中に翼のある愛らしい少年の姿(おなじみのキューピッド)で描かれることが多く、手には弓と矢を持っています。

黄金の矢で射られた者は激しい愛情に取りつかれ、鉛で出来た矢に射られた者は恋を嫌悪するようになります。

エロースはこの矢で人や神々を撃って遊んでいましたが、ある時アポローンにそれを嘲(あざけ)られ、復讐としてアポローンを金の矢で、たまたまアポローンの前にいたダプネーを鉛の矢で撃ちました。

アポローンはダプネーへの恋慕のため、彼女を追い回すようになりましたが、ダプネーはこれを嫌って逃れました。しかし追い詰められて逃げ場がなくなった時、彼女は河の神の父に頼んでその身を「月桂樹」に変えました。ちなみにダプネーはギリシャ語で月桂樹という意味の普通名詞になっています。

アポロンとダフネ

(2)エピソード

神々の中で最も美しいとされるアプロディーテーは、フェニキア王キニュラースの王女ミュラーが自分への祭祀を怠っていたことに怒り、彼女が父親に恋をするように仕向けました。

その結果、ミュラーは顔を隠して父親と関係を持ってしまい、それが発覚して父親に殺されそうになってしまいます。

逃げ惑う彼女は、神に祈って「没薬(もつやく)」(ミルラ)の木に姿を変えました。やがてその木にイノシシがぶつかって幹が裂け、その中から生まれたのがアドニスという美少年です。

アプロディーテーはアドニスを気に入って愛しますが、彼は狩りをしている時にイノシシに殺されてしまいます。彼女は大変悲しみましたが、やがてアドニスの流した血からアネモネの花が咲いたということです。

6.アレース(マールス、マーズ):ゼウスの息子

アレース

(1)プロフィール

「戦いの神」のアレースは、ゼウスと三番目の妻ヘーラーとの間に生まれた息子です。

アプロディーテーの恋人でもあります。

性格は残忍で野蛮とされ、神々の中でも嫌われています。しかしその反面、容貌は美しく、全ての神の中でも1、2を争う美男子です。

(2)エピソード

「戦争の神」のアレースは美男子で、アプロディーテーの愛人です。アプロディーテーの夫は刀鍛冶のヘーパイストスですが、彼は醜悪な外見のため、夫に愛情を持てなかった彼女はアレースと不倫したのです。

妻に裏切られたヘーパイストスは、アレースの姉であるアテーナーに関係を迫りました。この顛末については、3.「アテーナー」の項目に詳しく書きました。

7.アルテミス(ディアーナ、ダイアナ):ゼウスの娘、アポローンと双生児

アルテミス

(1)プロフィール

「狩猟の女神」「貞潔の女神」「月の女神」のアルテミスは、ゼウスとレートーとの間に生まれた娘で、アポローンとは双生児です。

オリオンと恋仲になったのを、アポローンに邪魔されるなど、散々な目にあうこともあります。

(2)エピソード

アルテミスは、アテーナーと同じく処女神です。

彼女はポセイドーンの子オリオンと仲良くなりましたが、これを快く思わないアポローンは二人の仲を引き裂こうとします。

アポローンはアルテミスの弓の腕をけなして、海に潜って頭だけ出していたオリオンを指さして、「あれを射ることができるか?」と挑発しました。遠目にはオリオンと見分けられなかったアルテミスは騙されて弓を放ってしまい、オリオンはその矢に射られて死んでしまいました。

アルテミスはゼウスに訴えて、オリオンを生き返らせてもらおうとしましたが、聞き入れられませんでした。その代わりに、オリオンは空に昇って「星座」(オリオン座)になったということです。

8.デーメーテール(ケレース、セレス)

デーメーテール

(1)プロフィール

「大地と豊穣の女神」のデーメーテールは、クロノスとレアーとの間に生まれた娘です。

ゼウスの姉ですが、ゼウスに関係を迫られてペルセポネー(冥界の女王)を産んでいます。

(2)エピソード

デーメーテールという名は、古代ギリシャ語で「母なる大地」を意味します。

ゼウスとの間に生まれた娘ペルセポネーがある日突然、姿を消しました。心配したデーメーテールは冥界に住む「死の女神」ヘカテーに尋ねると、「冥府の神であるハデスに連れ去られた」と答えました。

しかしハデスは誘拐などする正確ではないので、デーメーテールは地上のことは何でも知っている太陽神ヘリオスに確認しました。すると、「ペルセポネーに惚れていたハデスを、ゼウスがそそのかして誘拐させた」ということがわかりました。

ゼウスが関与していたことに激怒したデーメーテールは、老女に姿を変えて地上を放浪しました。すると、地上はその影響で荒れ果ててしまいました。

これに焦りを感じたゼウスが説得すると、彼女は娘を返すように求め、その代わりに大地に豊穣をもたらすことを約束しました。

そこで、ゼウスがハデスを説得し、ペルセポネーはデーメーテールのもとに帰りました。これに喜んだデーメーテールは地上に豊穣をもたらしました。

これは穀物が地に蒔かれ、再び芽吹くことを象徴する神話です。

9.ヘーパイストス(ウゥールカーヌス、バルカン)

ヘーパイストス

(1)プロフィール

「炎と鍛冶の神」のヘーパイストスは、ゼウスと三番目の妻ヘーラーとの間に生まれた息子です。

アプロディーテーの夫ですが、彼女との夫婦仲は悪く、アテーナーに関係を迫ります。

(2)エピソード

ヘーパイストスは、ゼウスが前妻との間に子供を作っていたことに焦った三番目の妻ヘーラーが産んだ息子ですが、両足の曲がった障害児でした。それを嫌ったヘーラーは自分の子とは認めず、冷遇しました。

ある日、ヘーパイストスは、宝石を散りばめた椅子を作り、ヘーラーに贈りました。上機嫌になった彼女が椅子に座ると、身動きが取れなくなってしまいました。

彼は彼女に「私を息子と認めて、神々の前で紹介しろ」と迫りました。母親に不信感を持っていた彼の策略です。

ヘーラーは助かりたい一心で承諾しますが、彼は信じません。そこで彼はさらに「私をアプロディーテーと結婚させてくれるか?」と要求すると、なんと彼女はその要求を吞みました。

驚いたヘーパイストスがヘーラーを自由にすると、本当に私をアプロディーテーと結婚できたのです。しかし、結婚はできたものの、夫婦仲がうまくいかなかったのは前述の通りです。

10.ヘルメース(メルクリウス、マーキュリー)

ヘルメース

(1)プロフィール

「伝令神」「雄弁と計略の神」のヘルメースは、ゼウスとマイアとの間に生まれた息子です。

ちなみにマイアは、巨人アトラースとプレーイオネーとの間の7人の娘たち「プレイアデス(昴)」の一人です。

ヘルメースは、ゼウスの使いで、商人や旅人の守護神です。生まれてすぐに盗みを働いて嘘をつくなど、泥棒の才能を持っていると言われています。

(2)エピソード

ヘルメースは、神の伝令であり、ゼウスの使いとして活躍する一方、旅人や商人の守護神、体育・牧畜・賭博などさまざまなものを象徴する存在です。

善と悪、賢者と愚者など相反する要素を併せ持ち、物語を引っ掻き回す「トリックスター」と言われています。

有名なエピソードは、アポローンの牛を盗んだ話です。

彼は生まれてすぐに、アポローンが飼っていた50頭の牛を盗みました。証拠を燃やしたり、牛を後ろ向きに歩かせたりして発覚しないようにしましたが、アポローンは占いによって犯人を割り出します。

アポローンが詰め寄ると、「生まれたばかりなのに、そんなことができるわけがない」と言い逃れします。ゼウスの前に連れて行かれても、「嘘のつき方も知らない」と嘯(うそぶ)きます。

ゼウスは彼に嘘と泥棒の才能があると見抜き、牛を返すように勧めました。

牛は返ってきましたが、納得のいかないアポローンは、ヘルメースに彼が豚の腸で作った竪琴を要求し、それと交換に牛を与えました。その後、友好の印として自分の持っていた「ケーリュケイオンの杖」(下の左の画像)をヘルメースに渡しました。アポローンが竪琴を持っている(下の右の画像)のはこの故事に由来します。

ケーリュケイオンの杖竪琴を持つアポローン

「ケーリュケイオンの杖」はヘルメースの「アトリビュート(持物)」で、柄に2匹の蛇が巻き付いている杖で、その頭にはしばしばヘルメースの翼が飾られています。

11.ポセイドン(ネプトゥーヌス、ネプチューン)

ポセイドーン

(1)プロフィール

「海神」「地震の神」のポセイドーンは、クロノスとレアーとの間に生まれた息子で、ゼウスとは兄弟です。

海や大陸を支配する神で、ゼウスに次ぐ力を持っています。彼が怒ると、大地震が起きるほどの力を発揮します。

(2)エピソード

ポセイドーンは「海のゼウス」とまで言われています。

彼は美貌を持つメドゥーサと密通しました。あろうことか処女神であるアテーナーの神殿で関係を持ったので、彼女の怒りを買ってしまいました。

しかしポセイドーンは高位の神のため、アテーナーが直接罰することはできず、代わりにメドゥーサの髪の毛を蛇に変え、目が合った者を石にしてしまう怪物にしました。

メドゥーサの姉たちはこれに抗議しましたが、アテーナーは彼女たちも同じ目にあわせたのです。

その後メドゥーサは、ペルセウスによって殺されてしまいます。

なお、ペルセウスとは、ゼウスとアルゴス王アクリシオスの娘ダナエとの間の子で半神半人の英雄です。神々から授かった魔術的な武具を駆使して怪物の魔女メドゥーサを退治し、その帰途、エチオピアの王女アンドロメダを海の怪竜から救って妻としました。

その後も多くの困難を乗り越えて、「ミュケーナイ王家」の創始者となり、死後は星座になったとも言われています。

有名な「ペルセウス流星群」は、この流星群の「輻射点」と呼ばれる場所が、「ペルセウス座」にあるために付けられたものです。

12.ヘスティアー(ウェスタ、ヴェスタ)

ヘスティアー

(1)プロフィール

「炉の女神」のヘスティアーは、クロノスとレアーとの間に生まれた娘で、ゼウス・ポセイドーン・ヘーラー・デーメーテールとは兄弟姉妹です。

ヘスティアーは、家庭生活を象徴する存在でもありますが、地味で目立たない女神です。

(2)エピソード

ヘスティアーは炉の神なので、その場所から動くことができないとされており、神々の争いなどが起こっても介入しません。そのため、重要な神とされながらも、神話にはあまり登場しません。

このような事情から、彼女の代わりに「豊穣・葡萄酒・酩酊の神」のディオニューソス(ローマ神話の「バッカス」)を「オリンポス12神」に数えることもあります。

ディオニューソスは、ゼウスとテーバイの王女セメレーとの間に生まれた息子で、ヘスティアーの甥に当たり、「オリンポス12神」に名を連ねられないことを嘆いていました。それを見たヘスティアーが彼を哀れんで神の座を譲ったとされています。


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