「十八界」「インド哲学」とは何か?哲学科出身の有名人も紹介。

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十八界

前に「六根清浄」の記事を書きましたが、同じく仏教用語に「十八界」というものがあります。また仏教思想と密接に関連したものに「インド哲学」があります。

そこで今回は、「十八界」と「インド哲学」についてわかりやすくご紹介したいと思います。

1.十八界とは

「十八界」とは仏教用語で、「すべての存在を我々の認識関係から捉えた18種類の範疇」のことです。「知覚認識の要素を分類したもの」ということです。

私は個人的には仏教やキリスト教などの宗教を信じていませんが、この「十八界」は「インド哲学」に通じる認識論とも言えると思います。

「十八界」は次の「六根」「六境」「六識」に「界」を付けたものです。

なお「六根」と「六境」とを合わせて「十二処」と呼びます。

(1)六根

これは、眼・耳・鼻・舌・身・意の6種の「感覚器官」のことです。

(2)六境

これは、「六根」の「対象」である色・声・香・味・触・法の6種のことです。

(3)六識

これは、六根が六境を認識することによって生じる眼識・耳識・鼻識・舌識・身識・意識の6種の心の働きのことです。

2.インド哲学と仏教との関連について

「インド哲学(印度哲学)」とは、「インドで成立・発達した哲学・宗教思想の総称」です。バラモン教・ヒンズー教・仏教・ジャイナ教などの思想を中心とする哲学です。3000年余りにわたる歴史を持っています。

そのため、日本では「印度哲学」は時として「仏教」と同義語として用いられることもありました。

インド哲学の特色は、宗教思想と密接不可分に関連していることで、哲学はいわば宗教的目標の実現のための不可欠の手段だったようです。

インド哲学は「内面的・反省的傾向が強い反面、自然科学との結びつきが比較的弱い」のも特徴で、「現実世界を苦と見て、その自覚を出発点として、哲学的思索と宗教的実践によって苦の輪廻(りんね)の世界を脱し、永遠不死の境地である解脱(げだつ)の境地を実現しようとする性格」を持っています。

インド哲学の基礎となる3つの基本概念は、万物に内在する霊妙な力である「我(が)」(アートマン)、人間の行動の道徳的効果である「業(ごう)」(カルマ)、そして究極の目標である「解脱(げだつ)(モクシャ)です。

余談ですが、私の高校に東大インド哲学科(通称「イン哲」)出身の世界史の先生がおられました。当時(今もそうだと思いますが)「イン哲」はマイナーな学問だったので、特に印象に残っています。

3.哲学科出身の有名人

「法学部」や「経済学部」「商学部」はもちろん、「文学部」でも「日本文学科」や「英文学科」「フランス文学科」などはポピュラーです。

しかし「インド哲学科」は特にマイナーですが、「東洋哲学科」「西洋哲学科」などの「哲学科」出身者も、ちょっと毛色が変わった人というイメージがあります。

哲学科出身の有名人としては、意外にも次のような人々がいます。

・タモリ:早稲田大学第二文学部西洋哲学専修中退

・八嶋智人:日本大学文理学部哲学科卒業

・田畑智子:龍谷大学文学部哲学科中退

・オノ・ヨーコ:学習院大学文学部哲学科中退

・哲夫(お笑いコンビ「笑い飯」):関西学院大学文学部哲学科卒業

・小椋佳:東京大学文学部思想文化学科卒業(東京大学法学部も卒業しています)

・北川悦吏子:早稲田大学第一文学部哲学科東洋哲学専修卒業

・池田理代子(漫画家):東京教育大学文学部哲学科中退

・植田まさし(漫画家):中央大学文学部哲学科卒業

・つかこうへい(劇作家・演出家・小説家):慶應義塾大学文学部哲学科中退

・柴門ふみ(漫画家・エッセイスト):お茶の水女子大学文教育学部哲学科卒業

・小林明子(シンガーソングライター):学習院大学文学部哲学科卒業



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